Round 16ロシアロシアGP

決勝

2018.09.30(日)

2018 ロシアGP 決勝

Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、スタート早々にメカニカルトラブルによりリタイア

第16戦ロシアGP、決勝レースが午後2時10分より行われました。ソチは朝から厚い雲に覆われ、時折り降雨に見舞われる天候でしたが、決勝レースは気温23℃のドライコンディションでスタートを迎えました。

Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、パワーユニット(PU)交換によるペナルティでグリッド降格となり、ピエール・ガスリーが9列目17番手、ブレンドン・ハートレーが最後尾20番手からスタートしました。

午後2時10分にフォーメーションラップがスタートし、53周のレースが幕を開けました。しかし、スタート直後から2台ともにブレーキ関連のトラブルに直面しました。ハートレーは1周を終え当初の戦略通りにピットインし、レースに戻りますが、ブレーキの状態に変化はなく4周を走行しピットに戻りリタイア。ガスリーもほぼ同タイミングでピットインし、リタイアとなりました。

F1第17戦日本GPは三重県鈴鹿サーキットで10月5日~7日に行われます。

コメント

田辺豊治 | Honda F1 テクニカルディレクター
「週末を通してチームメンバー全員が懸命に作業してきただけに、スタート直後にトラブルにより2台ともがレースを終えなければいけなかったことは非常に残念でした。金曜には日本グランプリが迫っていますので、ここからは気持ちを切り替えて準備を進めます。日本のファンの前でいいレースができればと思っています」

フランツ・トスト | Scuderia Toro Rossoチーム代表
「両マシンがリタイアという結果になり、Toro Rossoにとってとても悔しい日曜となってしまいました。原因は解明中ですが、フロントのブレーキが熱を持ってしまい、キャリパーのピストンの一つが戻らない現象に陥ってしまいました。これが原因でブレーキフルード(ブレーキオイル)がオーバーヒートを起こし、ブレーキペダルが戻らなくなってしまったようでした。よって、残念ながら両マシンともリタイアせざる得ない状況となってしまいました。マシンはパルクフェルメにて車両保管されていたので、もちろん昨日からなにもマシンへの変更は行っておらず、なにが原因だったのかを解明する必要があります。このレースウイークでのポジティブな面は、Hondaの新しくアップグレードされたPUですばらしい進化を見られたことです。 これから気持ちを切り替え、鈴鹿でのレースがいい一戦となるよう、チーム一丸となり万全に準備していきたいと思います」

ピエール・ガスリー
「レースがスタートしてすぐに、ブレーキペダルに違和感を感じました。ブレーキの戻りが悪く、その症状はすぐに悪化していきました。そして3周目の4コーナーでブレーキを踏み込んだとき、ブレーキが効かなくなり、フロントのブレーキを完全に失ってしまったため、リタイアせざる得ない状況となってしまいました。これからデータを見返し、なにが原因だったかをはっきりさせる必要があります。しかし、なにより、あまりにも早い段階で2台ともレースリタイアとなってしまったことが悔しくてたまりません」

ブレンドン・ハートレー
「スタートはうまく決まり、5コーナーでピエール(・ガスリー)を抜くことができました。ちょうどマクラーレンのマシンにアタックを仕掛けようとしていたとき、ブレーキがおかしいことに気づきました。無線でピットに報告し、当初からの予定通りにピットストップを行うことにしました。少し無茶ではありましたが、前日までの走行でタイヤの持ちとペースに手応えを感じていたので、決勝レースのほとんどをソフトタイヤで戦う作戦を立てていました。しかしピットアウトした瞬間にブレーキペダルが効かなくなり、リアがロックしてそのままスピンしてしまいました。チーム内で両マシンに同じ症状が同じタイミングで起こりましたが、次戦のために早急に原因をチームが解明してくれるはずです。 金曜日に使用した新しいPUのパフォーマンスにはみんながワクワクしていますし、鈴鹿でのレースを楽しみにしています」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
144ルイス・ハミルトンMercedes531:27'25.181
277バルテッリ・ボッタスMercedes53+2.545
35セバスチャン・ベッテルFerrari53+7.487
47キミ・ライコネンFerrari53+16.543
533マックス・フェルスタッペンRed Bull53+31.016
63ダニエル・リカルドRed Bull53+80.451
716シャルル・ルクレールSauber53+98.390
820ケビン・マグヌッセンHaas52+1Lap
931エステバン・オコンForce India52+1Lap
1011セルジオ・ペレスForce India52+1Lap
118ロマン・グロージャンHaas52+1Lap
1227ニコ・ヒュルケンベルグRenault52+1Lap
139マーカス・エリクソンSauber52+1Lap
1414フェルナンド・アロンソMcLaren52+1Lap
1518ランス・ストロールWilliams52+1Lap
162ストフェル・バンドーンMcLaren51+2Laps
1755カルロス・サインツRenault51+2Laps
1835セルゲイ・シロトキンWilliams51+2Laps
NC10ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda4DNF
NC28ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda4DNF

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