Round 16ロシアロシアGP

フリー走行

2018.09.28(金)

2018 ロシアGP フリー走行

シリーズ後半を見据え、アップデートを施したPUを投入。プラクティス2ではガスリーが8番手、ハートレーが16番手

F1は第16戦ロシアGPを迎えました。ソチ郊外の特設サーキットは、2014年冬季オリンピック会場に隣接したサーキットです。Red Bull Toro Rosso Hondaは、今回パフォーマンスと信頼性の両面の向上のために改善を施したPUを投入。規定数を超えるPUの使用によりペナルティーは科されますが、次戦鈴鹿での日本GP、そしてシリーズ後半戦を見据えた新PU投入になります。初日の金曜日、午前11時からプラクティス1、午後3時からプラクティス2が行われました。

プラクティス1が開始された午前11時、気温23℃、路面温度26℃で、路面は滑りやすいコンディション。Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、ピエール・ガスリーがウルトラソフトタイヤ、ブレンドン・ハートレーはソフトタイヤでコースインし、1周を走行します。その後、ハートレーもウルトラソフトタイヤに替え、2台はセッティングを進めました。このセッション、ガスリーが1分36秒944で12番手、ハートレーが1分37秒944で19番手となっています。

午後3時からのプラクティス2は、セッション開始からRed Bull Toro Rosso Hondaの2台はハイパーソフトタイヤでアタックシミュレーションを行います。最初のセットで、ガスリーが1分35秒665、ハートレーが1分36秒654とプラクティス1のベストタイムを大幅に更新します。次のセットでもガスリーが1分35秒137、ハートレーが1分36秒024とタイムアップ。その後、ガスリーはウルトラソフトタイヤで、ハートレーはソフトタイヤで順調にプログラムを消化し、プラクティス2を終えました。プラクティス2では、ガスリーが8番手、ハートレーが16番手となっています。

ロシアGP2日目は9月20日(土)、正午(日本時間午後6時)よりプラクティス3、午後3時(日本時間午後9時)より予選が行われます。

コメント

田辺豊治 | Honda F1テクニカルディレクター
「今日は2台のマシンにアップデートしたPUを搭載して走行しました。これによりドライバーは日曜のレースでグリッドペナルティーを受けることになります。新たなPUをSTR13に搭載して走った初めてのセッションでしたが、P1、P2と実際のトラックを走る中で、PUのセッティングを進めました。一部最適化を要する部分はありましたが、総じて問題なく、ポジティブな結果を得られた一日だったと感じています」

ジョナサン・エドルズ | Scuderia Toro Rossoチーフレースエンジニア
「両マシンでのPU交換によりこのレースではグリッド降格のペナルティーを受けることがわかっていたので、それに沿った戦略を立ててきました。グリッド後方から決勝をスタートするので、このレースウイークは予選というよりレースでのロングランを重視しながら行うことにしています。新しいPUでの最初のサーキットでの走行になるので、いいパフォーマンスを引き出すために多くのセッティングの最適化が必要でしたが、FP2を終え振り返ってみると、課題をこなし上手くまとめられたように思えます。PUはすべてにおいてポジティブに見えますし、Hondaにはとても感謝しています!

FP1ではいくつかの空力とリアタイヤのテストを行い、サーキットとダイナモでの相関性を向上するためのデータを収集しました。このテストも問題なく行うことができ、結果にも手応えを感じています。ただ、コース上は埃っぽくなりはじめグリップ力も低かったために、FP1ではセッション終了までに完ぺきなマシンのバランスを引き出すことができませんでした。FP1とFP2の間にトラックエンジニアとオペレーションエンジニアが協力して、マシンのバランスとグリップの問題を解決するために懸命にセットアップの変更を行ってくれました。一つの解決策として、FP1で問題を発見したブレンドンのマシンのフロアを交換することにしましたが、FP2の結果を見ると上手く作用してくれたようでした。ペナルティーとこの大会用に選んだタイヤの種類により、FP2では2セットのハイパーソフトをショートラン用として使うことができました。マシンは予選用のセットアップはされていませんでしたが、それでも悪くないパフォーマンスが見られました。ロングランを見据えた走行をタイヤの種類別に2台それぞれに分けて行い、ソフトタイヤでのブレンドンの走行には強い手応えを感じました。一方、ウルトラソフトはまだ改善するべき点が多いように思います。総合的には今日の走行ではいいポジションとして結果を出すことができたので、このレースウイークでの残りの走行での結果に期待したいと思います」

ピエール・ガスリー
「今日は前向きな結果で終えられた一日でした。特にシンガポールではタフなレースウイークを過ごし、チームとしてペースを取り戻す“答え”を見つける必要があったのでなおさらです。その答えを見つけることができ、今日テストを行った新しくアップグレードしたエンジンに対しても手応えを感じることができました。残り少ないシーズンに向けて、期待が高まったのではないでしょうか。準備してくれたHondaには、本当に感謝しています。PU交換によるペナルティーで日曜日の決勝は後方グリッドからスタートになってしまうので、今週末は予選よりも決勝を重視して進めていきたいと思っています」

ブレンドン・ハートレー
「日曜日はグリッド後方からのスタートになると分かっていたので、今日は決勝レースでのペースとマシンを速く仕上げることを優先して行いました。僕にとってソチは今回が初めて走るコースですが、一番好きなコースとは言えないかもしれません。ただ、序盤の何周かで学ぶことがたくさんありました。FP1で僕のマシンに小さいトラブルを発見し、FP2ではマシンのフロアを交換しなくてはなりませんでしたが、燃料を多く積んだロングランでは手応えを感じる結果となりました。FP2でもハイパーソフトでのタイムアタックは十分な結果を出せませんでしたが、ロングランのペースという点では前向きな結果を得ることができたと思います」

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
15セバスチャン・ベッテルFerrari1'34.488
233マックス・フェルスタッペンRed Bull+0.050
344ルイス・ハミルトンMercedes+0.330
477バルテッリ・ボッタスMercedes+0.511
53ダニエル・リカルドRed Bull+1.036
631エステバン・オコンForce India+1.175
77キミ・ライコネンFerrari+1.208
820ケビン・マグヌッセンHaas+1.708
927ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.786
1036アントニオ・ジョヴィナッツィSauber+2.224
118ロマン・グロージャンHaas+2.328
1210ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+2.456
1347ランド・ノリスMcLaren+2.534
1416シャルル・ルクレールSauber+2.566
1546アルテム・マルケロフRenault+2.695
162ストフェル・バンドーンMcLaren+2.699
1734ニコラス・ラティフィForce India+2.718
1835セルゲイ・シロトキンWilliams+2.737
1928ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+3.456
2018ランス・ストロールWilliams+4.649

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトンMercedes1'33.385
277バルテッリ・ボッタスMercedes+0.199
333マックス・フェルスタッペンRed Bull+0.442
43ダニエル・リカルドRed Bull+0.459
55セバスチャン・ベッテルFerrari+0.543
67キミ・ライコネンFerrari+1.003
711セルジオ・ペレスForce India+1.737
810ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.752
931エステバン・オコンForce India+1.762
109マーカス・エリクソンSauber+1.910
1120ケビン・マグヌッセンHaas+1.946
1255カルロス・サインツRenault+1.956
1316シャルル・ルクレールSauber+2.047
1427ニコ・ヒュルケンベルグRenault+2.183
158ロマン・グロージャンHaas+2.526
1628ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+2.639
1714フェルナンド・アロンソMcLaren+2.689
182ストフェル・バンドーンMcLaren+3.232
1935セルゲイ・シロトキンWilliams+3.476
2018ランス・ストロールWilliams+3.616

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