Round 09オーストリアオーストリアGP

決勝

2018.07.01(日)

2018 オーストリアGP 決勝

ガスリーは、終盤タイヤに苦しめられ8番手から後退し、11位に終わる。ハートレーは、55周目にマシントラブルでストップ、リタイア

第9戦オーストリアGPは、現地時間午後3時10分から決勝レースが行われました。気温22℃、路面温度48℃、日差しも強くこの週末一番の好天ですが、路面温度の上昇でタイヤには厳しいコンディションです。

Red Bull Toro Rosso Hondaは、予選12番手のピエール・ガスリーが6列目からのスタート。ブレンドン・ハートレーは、予選終了後PU交換を行い、グリッド降格ペナルティーを科されましたが、ピットスタートのペナルティーを科せられたマシンが出たために、予選順位通りの10列目19番手からのスタートとなりました。なお、PU交換はトラブルによるものではなく、予選結果と今後のPU使用予定を踏まえた戦略的なものです。2台ともに、スーパーソフトタイヤを選択し、レースはスタートしました。

1周目にガスリーは他車と接触し、ポジションを14番手に落とします。ハートレーは1周目を18番手で終えました。10周を過ぎ、トラブルでストップする上位車が出て、ガスリーは12番手、ハートレーは16番手となります。16周目、ストップしたマシンの回収のためにバーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、このタイミングで多くがタイヤ交換を行いました。ガスリーもピットインし、ソフトタイヤに交換、ハートレーはピットインせず、13番手にポジションを上げました。

15番手でコースに戻ったガスリーは、その後上位車のピットインやオーバーテイクなどで25周目には13番手となります。27周目に、12番手のハートレーとポジションを入れ替え、ガスリー12番手、ハートレー13番手でレースは後半戦に入りました。

後半になると、タイヤの摩耗により2回目のピットインを行うマシンやストップするマシンが出始め、Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は徐々にポジションを上げました。46周目にはガスリーが10番手となり入賞圏内に入り、54周目には9番手に浮上しました。その時点でまだタイヤ交換を行わずに10番手を走行していたハートレーですが、54周目に車体のトラブルによりでスローダウンしストップ、その場でリタイアとなります。

9番手を走行していたガスリーですが、スタート直後の他車との接触の影響もあり、レース終盤、タイヤの状態が厳しくペースが上げられません。残り10周を切って後続の追い上げが激しく迫り、上位車のストップで8番手まで上げたポジションを守りきることはできませんでした。64周目、65周目に3台にパスされ11番手に後退し、レースをフィニッシュしています。

第10戦イギリスGPは、シルバーストン・サーキットで7月6日(金)~8日(日)に行われます。

コメント

田辺豊治 | Honda F1テクニカルディレクター
「ハートレー選手はタイヤを上手にマネジメントしながら、入賞圏内を走行していましたが、車体側のトラブルによりリタイアとなってしまいました。ガスリー選手もレース終盤までポイント圏内に踏みとどまっていましたが、最後の数周でタイヤ性能の限界を迎え、入賞を逃しました。
非常に残念なレースとなりましたが、来週金曜にはまたイギリスGPが始まります。
シルバーストン・サーキットは我々のミルトン・キーンズの拠点からもすぐですし、その意味でホームレースとなるため、もう一度ポイント獲得に向けてチャレンジしたいと思います」

ピエール・ガスリー
「僕にとってこれまでで一番難しいレースだったように思います。1周目のターン3でストフェル(バンドーン選手)と接触したことでフロアに大きなダメージを負い、どのコーナーでもマシンがスライドしていました。ポイント獲得に向けて全力を尽くしましたが、ドライブはかなり困難で、終盤にはタイヤのグリップがなくなってしまいました。今週末は空力パッケージのアップデートを投入しましたが、フロアの損傷によってダウンフォースを失ったので、その効果をきちんとは見極められませんでした。今日は、残り数周まで8番手につけており、ポイント獲得のチャンスが目前だったので残念ですが、ポテンシャルは示せました。来週のシルバーストンに向けて切り替え、さらに前進しなければなりません」

ブレンドン・ハートレー
「昨日の予選から空力バランスを変更したことで、今日はかなり乗りやすくなりました。レース序盤はザウバーの2台に苦しみましたが、周回が進んでタイヤが摩耗してもペースを失わず、より強さを発揮できたと思います。ポイント獲得は難しかったかもしれませんが、競り合っていたエリクソン選手が9位に入っているので、完走できていればと残念に思っています。今日はタイヤマネジメントの部分で強みがあったのですが、マシンのリアで問題が起きてしまいました。リアに振動があったので、最初はパンクかと思いましたが、原因ははっきりしていません。今晩それを突き止め、次戦のシルバーストンにはさらに強化して臨めればと願っています」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
133マックス・フェルスタッペンRed Bull711:21'56.024
27キミ・ライコネンFerrari71+1.504
35セバスチャン・ベッテルFerrari71+3.181
48ロマン・グロージャンHaas70+1Lap
520ケビン・マグヌッセンHaas70+1Lap
631エステバン・オコンForce India70+1Lap
711セルジオ・ペレスForce India70+1Lap
814フェルナンド・アロンソMcLaren70+1Lap
916シャルル・ルクレールSauber70+1Lap
109マーカス・エリクソンSauber70+1Lap
1110ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda70+1Lap
1255カルロス・サインツRenault70+1Lap
1335セルゲイ・シロトキンWilliams69+2Laps
1418ランス・ストロールWilliams69+2Laps
152ストフェル・バンドーンMcLaren65DNF
NC44ルイス・ハミルトンMercedes62DNF
NC28ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda54DNF
NC3ダニエル・リカルドRed Bull53DNF
NC77バルテッリ・ボッタスMercedes13DNF
NC27ニコ・ヒュルケンベルグRenault11DNF

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