Round 09オーストリアGP
予選
2018.06.30(土)
第9戦オーストリアGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われました。
前日までの雨模様から天候は回復しましたが、雲は厚く気温も20℃をやや上回るコンディションで、2日目が始まりました。正午からプラクティス3が始まり、Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、ともにウルトラソフトタイヤでのセッティングと予選に向けたシミュレーションを行っています。セッション終盤、2台はニュータイヤに履き替えてアタックを開始。ピエール・ガスリーが1分05秒264と自己ベストタイムを更新し12番手。ブレンドン・ハートレーも自己ベストの1分05秒705をマークし17番手でプラクティスを終えました。
雲の切れ間から日差しものぞく午後3時、気温24℃、路面温度34℃のコンディションで予選が開始されました。Q1ではハートレーが先にアタックに入りますが、1回目のアタックは1分05秒871とP3のタイムを更新できませんでした。ガスリーは1回目のアタックは1分05秒190、2回目で1分05秒011とタイム更新を続け、13番手でQ2進出を果たしました。2回目のアタックで1分05秒366と、自己ベストを更新したハートレーですが、その時点で15番手。セッション終盤に3回目のアタックに出ますが、タイムアップは果たせず19番手でQ1敗退となりました。Q2最初のアタックで、ガスリーは1分04秒874とタイムアップします。しかし、2回目のアタックではそのタイムをさらに上回ることはできず、12番手でセッションを終え、僅差でQ3進出を逃しました。
決勝レース、ガスリーは6列目12番手から、ハートレーは10列目19番手からスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指してレースに挑みます。
オーストリアGPの決勝レースは7月1日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートします。
田辺豊治 | Honda F1 テクニカルディレクター
「今日はQ3進出を狙っていましたが、ガスリー選手があと少しのところでQ2敗退となったことは残念でした。
プラクティスでのロングランペースは悪くないので、ここからチームと一緒に綿密にレース戦略を練り、明日はポイント獲得に向けていいレースができればと思います」
ジェームズ・キー | Scuderia Toro Rosso テクニカルディレクター
「昨日の結果からも分かるとおり、我々がいる中団は非常に接戦になっています。その中では、ハースが今週末いい走りをしていて、中団の中では一歩リードしていると言わざるを得えません。ここはショートサーキットですし、頑張り次第で抜け出せると思っています。P3ではブレンドンのマシンがいいバランスで、ピエールはそこまでではありませんでしたが、予選に向けて徐々に改善していくことがでしました。Q3進出は簡単ではありませんが、今日は達成できる可能性がありました。コンマ1~2秒で結果は大きく変わると思っていましたが、正にそのような結果になりました。ピエールはQ2の2回目のアタックでタイムアップができませんでしたが、彼はできるだけのことはしましたし、あれが限界だったと思います。前のオコン選手との差は0.03秒、10番手との差はコンマ2秒以下だったので本当に残念でした。金曜日の結果からも分かりますが、12番手ということでスタート時のタイヤを自由に選べることは、このサーキットではアドバンテージになりますし、明日は10位以内を目指して戦います。ブレンドンはP3でセットアップを煮詰めましたが、予選ではこちらも僅差で19番手という結果になりました」
ピエール・ガスリー
「先週のポール・リカールよりも競争力が高いと思いますし、いい1日になったとポジティブにとらえています。Q3に進出したドライバーと競い合うにはさらなる努力とパフォーマンスの向上が必要ですが、今のマシンのポテンシャルを出し切り、いいタイムが出せたと思っているのでハッピーです。マシン、特にシャシーの感触はいいのですが、ストレートスピードではメルセデスやフェラーリに及ばないのは確かです。ですので、前進はできたものの、まだやるべきことはあります。12番グリッドからスタートするのは、タイヤ選択の自由もありますし、悪くはないと思っています」
ブレンドン・ハートレー
「Q1で敗退しましたし、ピエールよりもコンマ3秒遅かったので、いい予選だったとは言えません。レースウイークはここまで順調とは言えず、昨日試した新しいエアロのアップデートもプランどおりには進みませんでしたが、今日はそれを改善できました。P3でフロントウイングにダメージを負ったので、予選では旧スペックのウイングを使いました。スペアパーツがなかったためですが、それにより今日は新しいスペックと古いスペックの両方のウイングを装着して走ることになりました。ピエールは今日いい結果でしたし、新しいウイングを装着していればコンマ3秒縮めてQ2に進出できていたかもしれません。予選の最後のラップはスリップストリームを得るために前のマシンに近きすぎてしまったこともあり、クリーンラップではありませんでした。中団は均衡していますしコンマ1秒早ければQ2に進出できたと思います。19番手という結果にはがっかりしていますが、明日はいい結果を目指して戦います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'04.070 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.029 |
3 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.134 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.400 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.721 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.821 |
7 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +0.846 |
8 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +0.943 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Renault | +1.016 |
10 | 16 | シャルル・ルクレール | Sauber | +1.149 |
11 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +1.158 |
12 | 10 | ピエール・ガスリー | Red Bull Toro Rosso Honda | +1.194 |
13 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.374 |
14 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | +1.378 |
15 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.432 |
16 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +1.629 |
17 | 28 | ブレンドン・ハートレー | Red Bull Toro Rosso Honda | +1.635 |
18 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren | +1.767 |
19 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +1.959 |
20 | 35 | セルゲイ・シロトキン | Williams | +2.248 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'04.175 | 1'03.756 | 1'03.130 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'04.080 | 1'03.577 | 1'03.149 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'04.347 | 1'03.544 | 1'03.464 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'04.234 | 1'03.975 | 1'03.660 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'04.273 | 1'04.001 | 1'03.840 |
6 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'04.242 | 1'04.059 | 1'03.892 |
7 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'04.723 | 1'04.403 | 1'03.996 |
8 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1'04.460 | 1'04.291 | 1'04.051 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Renault | 1'04.948 | 1'04.561 | 1'04.725 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1'04.864 | 1'04.676 | 1'05.019 |
11 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 1'05.148 | 1'04.845 | |
12 | 10 | ピエール・ガスリー | Red Bull Toro Rosso Honda | 1'05.011 | 1'04.874 | |
13 | 16 | シャルル・ルクレール | Sauber | 1'04.967 | 1'04.979 | |
14 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 1'04.965 | 1'05.058 | |
15 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 1'05.264 | 1'05.286 | |
16 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren | 1'05.271 | ||
17 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'05.279 | ||
18 | 35 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 1'05.322 | ||
19 | 28 | ブレンドン・ハートレー | Red Bull Toro Rosso Honda | 1'05.366 | ||
20 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'05.479 |