Round 01オーストラリアGP
決勝
2018.03.25(日)
Red Bull Toro Rosso Hondaの初レースとなる、開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで開催されました。
レースは、現地時間午後4時10分、天候は曇り、気温は23℃というコンディションでスタート。16番手スタートのブレンドン・ハートレーは、スタート直後のターン1手前でタイヤをロックさせた影響により、その周にピットインしタイヤを交換しました。この影響で最後尾となりましたが、レースペース自体は好調で、自己ベストラップは1分28秒176をマーク。しかし、前方のライバルを捉えるには至りませんでした。23周目に2回目のタイヤ交換を行ったハートレーは、他車のリタイアにより15番手までポジションを上げ、そのままチェッカーフラッグを受けました。
20番手スタートのピエール・ガスリーは、好スタートを見せて1周目に17番手までポジションアップすると、レース序盤でさらに順位を上げて16番手につけます。しかし、14周目に、突如スロー走行となってピットへ戻り、MGU-H関連のトラブルによりリタイアとなりました。
今回発生した問題については、第2戦バーレーンGPに向けて、さくらで解析が行われます。
次戦は4月6日(金)~8日(日)、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されます。
フランツ・トスト |Scuderia Toro Rossoチーム代表
「バルセロナでのテストがうまくいき、メルボルンでの開幕戦はいい結果が得られると期待していましたが、さまざまな要因が重なって残念な結果となりました。言い訳になりますが、FP3での雨が残念でした。タイヤの性能評価とセットアップ変更がうまくいっているかを確認するためにもドライで走っておきたかったと思っています。予選では、ブレンドンがいい仕事をしましたが、ピエールはターン3でのミスがあり、後方グリッドになりました。レースでは、ピエールが好スタートを見せてポジションを上げましたが、不運にもパワーユニットの問題でリタイア。ブレンドンは最初のブレーキングでフロントタイヤをロックさせてフラットスポットを作ったので、ピットへ呼び戻してタイヤを交換し、後方で走ることになってしまいました。残念な週末になりましたが、これを引きずってはいけません。バーレーンで好結果を望むためにも、やるべきことがたくさんあります」
田辺豊治|Honda F1 テクニカルディレクター
「ガスリー選手がMGU-Hの問題により、14周目でリタイアする形になったことは非常に残念です。これからさくらのファクトリーにて詳細を分析し、第2戦に向けて再発防止のための対策を打ちたいと考えています。 ハートレー選手についてはスタート直後にタイヤにフラットスポットを作ったため、ピットインせざるを得ませんでした。粘り強い走りを続けてくれましたが、残念ながら前を走るマシンを捉えるには至りませんでした。 非常に厳しいシーズン幕開けになってしまいましたが、前を向いて戦うしかありません。休むことなく、チームと一緒に次戦に向けた準備を進めます」
ブレンドン・ハートレー
「今日はいいレースだったとは言えません。スタート直後のターン1でブレーキをロックさせてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまいました。僕が経験した中で最大のフラットスポットだったので、ピットインせざるを得ませんでした。さらに、第2スティントではタイヤがパンクしてしまい、ポイント争いへの戦いは終わってしまいました。この影響でマシン後部に少しダメージを負ったので、ずっと単独で走行する形になってしまいました。今日はポイント獲得への道のりとしては険しいものでした」
ピエール・ガスリー
「僕にとっては最高のシーズン開幕戦とはなりませんでした。(リタイア前の)ターン12で急にエンジンが止まり、その後また始動したもののスロー走行しかできずにシフトアップできなくなりました。なんとかピットへ戻りましたが、そこでリタイアとなりました。テストからいい形だっただけに残念です。開幕戦で問題が起きたことで、チームのみんなもがっかりしていると思いますが、僕らは前を向き、今回の問題から学んで次のバーレーンでは強さを取り戻さなければなりません」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 58 | 1:29'33.283 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 58 | +5.036 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 58 | +6.309 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 58 | +7.069 |
5 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren | 58 | +27.886 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 58 | +28.945 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 58 | +32.671 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 58 | +34.339 |
9 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren | 58 | +34.921 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Renault | 58 | +45.722 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 58 | +46.817 |
12 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 58 | +60.278 |
13 | 16 | シャルル・ルクレール | Sauber | 58 | +75.759 |
14 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 58 | +78.288 |
15 | 28 | ブレンドン・ハートレー | Red Bull Toro Rosso Honda | 57 | +1Lap |
NC | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 24 | DNF |
NC | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 22 | DNF |
NC | 10 | ピエール・ガスリー | Red Bull Toro Rosso Honda | 13 | DNF |
NC | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 5 | DNF |
NC | 35 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 4 | DNF |