Round 02バーレーンバーレーンGP

決勝

2018.04.08(日)

2018 バーレーンGP 決勝

ガスリーが4位入賞を果たし、今季初ポイントを獲得。Honda F1にとって、2015年復帰以来の最高位を達成

2018年シーズン第2戦バーレーンGPは決勝レースを迎えました。
Red Bull Toro Rosso Hondaのピエール・ガスリーは3列目5番手、ブレンドン・ハートレーは6列目11番手からと、それぞれ自己最高グリッドからのスタートとなりました。

トワイライトレースとなる決勝は、午後6時10分にスタート。好ダッシュとともに、ターン1で好位置を得たガスリーは、立ち上がりで4番手に浮上しますが、その後抜き返され、5番手でオープニングラップを終えました。ハートレーはターン4で他車と接触。大きなダメージはなかったのもの、この接触により10秒加算のタイムペナルティーを科されます。

ハートレーは12番手で1周目を終えました。2周目にレッドブルの2台が立て続けにリタイアし、ガスリーは4番手、ハートレーは10番手にポジションアップします。このリタイアにより、バーチャルセーフティカー(VSC)が発動され、4周目まで続きます。レースが再開された直後、ガスリーは後続と激しいバトルとなり接触しますが、4番手のポジションをキープし、マシンにもダメージはありませんでした。

ガスリーは15周目、34周目にタイヤ交換のピットインを行い、いったんポジションを下げますが、その後順当に順位を回復して4番手をキープ。レース終盤には後続に10秒以上の差をつける安定したハイペースでチェッカーフラッグを受けました。ガスリーは自身初の入賞を4位で飾り、チームにとって今季初ポイントをもたらしました。これは、Hondaにとっても2015年のF1復帰以来最高位となるすばらしい結果を残しました。

他車のピットインによって6番手までポジションを上げたハートレーは、20周目に1回目のピットインを行い、その際に10秒ペナルティーを消化したため、16番手となりました。42周目に2回目のタイヤ交換を行い、14番手で終盤を迎えます。ハイペースで追い上げたハートレーは、前走車よりも1周1秒以上速いペースでプッシュし、チェッカー時には0.027秒差まで迫るも、入賞圏内には届かず13位でフィニッシュ。しかし、レース後に下された裁定でフォーメーションラップ中に違反があったとされ、ペナルティーとして30秒が加算。最終結果は17位となりました。

第3戦中国GPは4月13日(金)~15日(日)に、上海インターナショナル・サーキットで行われます。

コメント

田辺豊治 | Honda F1テクニカルディレクター
「今日はエキサイティングなレースの中で、両ドライバーともに安定したレースを見せ、2台ともに完走できたことに満足しています。
特にガスリー選手は週末を通して非常に素晴らしいパフォーマンスを見せていました。Hondaとして2015年のF1復帰以来最高の4位という結果をもたらしてくれたことに感謝しています。
ブレンドン選手については10秒停止のペナルティーを受けた影響で、13位(レース後17位に降格)という残念な結果になりました。
開幕戦でのPUのトラブルの後、HRDさくらとミルトンキーンズにいるメンバー全員が、本当に懸命に作業を続けてくれました。その努力が今日の結果に結びついたと思っています。また、ここまでの信頼性改善と、Toro Rossoによるシャシーのアップデートにより、パッケージとしての着実な進化を感じています。
今夜だけはこの瞬間を楽しみたいと思いますが、まだまだ始まりにすぎません。
また明日からは、来週、上海での中国GPに向けた準備に全力で取り掛かります」

ピエール・ガスリー
「信じられない気分です。最高の一日になりました!Toro RossoとHondaが組んで2戦目にして、4位に入れたというのは驚くべき成果で、とてもうれしいです。マシンは素晴らしく、チームには本当に感謝しています。マグヌッセン選手(ハース)とはいいバトルが展開できましたし、レースペースはすごくよかったです。不運にもレッドブルの2台がストップしてしまい、その後にライコネン選手もリタイアしたことで、チームが僕に4位のチャンスがあると伝えてくれて、最後まで全力を尽くしました。マシンは初日から素晴らしい感触で、今日は全開でプッシュできました。ハースを引き離すことが狙いでしたが、十分なペースがありました。この喜びが覚めるのにはもう少し時間が必要ですが、今夜はチームと思い切り楽しみたいと思います!
最高のスタートが切れて、ターン1ではリカルド選手(レッドブル)の前に出られました。その後のリスタート時にはマグヌッセン選手に前に出られましたが、抜き返さないとタイムをロスしてしまうし、後から追いつくのは難しいと分かっていました。一度前に出てしまえば、リードを守れましたし、タイヤをいたわりながらペースを上げていけたので、とてもうまくいったと思います。レースペースが素晴らしく、最高にハッピーです!」

ブレンドン・ハートレー
「Toro Rossoにとっては最高の一日になりましたが、僕自身にとっては残念な結果に終わりました。スタートはうまく決められたのですが、ターン4でペレス選手(フォースインディア)と接触してしまいました。これでフロントウイングにダメージを負っただけでなく、10秒のペナルティーを受けてしまいました。ペナルティーさえなければポイント獲得も狙えるペースがあっただけに、フラストレーションの溜まる結果です。Toro RossoとHondaのみんなのおかげで、メルボルンから大きく挽回することができました。これは、今後のレースに向けてもいい傾向だと思います」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
15セバスチャン・ベッテルFerrari571:32'01.940
277バルテッリ・ボッタスMercedes57+0.699
344ルイス・ハミルトンMercedes57+6.512
410ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda57+62.234
520ケビン・マグヌッセンHaas57+75.046
627ニコ・ヒュルケンベルグRenault57+99.024
714フェルナンド・アロンソMcLaren56+1Lap
82ストフェル・バンドーンMcLaren56+1Lap
99マーカス・エリクソンSauber56+1Lap
1031エステバン・オコンForce India56+1Lap
1155カルロス・サインツRenault56+1Lap
1216シャルル・ルクレールSauber56+1Lap
138ロマン・グロージャンHaas56+1Lap
1418ランス・ストロールWilliams56+1Lap
1535セルゲイ・シロトキンWilliams56+1Lap
1611セルジオ・ペレスForce India56+1Lap
1728ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda56+1Lap
NC7キミ・ライコネンFerrari35DNF
NC33マックス・フェルスタッペンRed Bull3DNF
NC3ダニエル・リカルドRed Bull1DNF

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