わくわくしたい。させたい。

フツーじゃない、
正統派じゃない、
だからオモシロイ。

「次のオートサロンは、スポーツに絞ってやろう」。新型コロナに心を塞がれ続ける日々。日本のみんなを元気にしたい。そんな想いでプロジェクトは始まりました。そして、「スポーツ」を意識した最初から、メンバーは一様に同じ着想を抱いていました。折しも新たに生まれたHonda eと、6速MT車を加えて新型になったN-ONE。みなの心が同じところに向いたのは、この2台の存在がありました。「速そうなクルマが速く走っても、オモシロクないじゃないか」。片やエコなイメージのEV(電気自動車)。片や生活の足である軽自動車。いずれも丸目でフォルムも丸い。だからこそ“思いがけない裏切り”がオモシロイんじゃないか。「Hondaもやったことがない新しい領域をやってみたい」。こうして、2台に創意を込める開発が始まりました。

レースは手段。挑むのは、
「次」の走りの楽しさを探ること。

回った瞬間から強力な力を発揮するモーターの瞬発力は、ドラッグレースに活かせるのではと、Honda eは「e-DRAG」と名づけ、軽快なボディーはヒルクライムレースに活かせるのではと、N-ONEには「K-CLIMB」と名づけ、それぞれの特性を研ぎ澄ます開発がスタート。レースへの出場を前提にしたのは、競技の場で得られるアイデアやノウハウがあるという想いと、テストコースだけでなく、競技という環境で走ることで、一段とリアルな性能追求ができると考えたからです。開発も机上で行うのではなく、実物に手で触れ、走って体感する姿勢・プロセスを大事にしたいと思いました。未知の分野は、新たな気づきに満ちています。たとえばドラッグレース。全力ダッシュでまっすぐ走らせることが、いかに難しいか。そうしたノウハウをひとつひとつ自分たちのものにすることで、すぐに商品化には結びつかなくても、新しい走りの可能性を拡げる力、新しいホンダアクセスにつながる力になると信じています。