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HONDA The Power of Dreams

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リーフェルものがたり第だい28話わ
リーフェルものがたりのはじまり、はじまり…

落おち葉ばの上うえを、ちびリーフェルと歩あるくリーフェル。
「赤あかや黄色きいろに紅葉こうようしてきれいだね。」
ヒュー、ザザザザ…
「うわあ、すごい風かぜ！」
「この風かぜは木枯こがらし1号ごうだ、もう冬ふゆだね。」

ヒュー、ザザザザ…
「うわあ、また強つよい風かぜだ…。」
ヒューーーボトッ！ボトッ！ボトッ！ボトッ！
「わわわ、なにかふってきた！」
あたりを見回みまわしてみると…
「空そらからふってきたのはお魚さかなだ！！」

「空そらからお魚さかな？？！そんなことあるはずが…？？？」
リーフェルは地面じめんに落おちている小ちいさな魚さかなを見みて、いいました。
「この魚さかなは…イワシさんだ。海うみにいる魚さかなだよ。群むれになって泳およいでいるんだ。」
「森もりに海うみの魚さかな？！しかも空そらからふってきた？どうなっているの？」
「これは長老ちょうろうの木きに報告ほうこくしよう。」

長老ちょうろうの木きにもどってきたリーフェルたち。
「空そらからお魚さかながふってきたんだ！」
「しかもたくさん！お魚さかなはイワシさんだった！海うみにいるはずなのに！どうなっているの？！」
「ふうむ、それは“怪雨かいう”じゃ。“ファフロツキーズ”ともいうんじゃが。」
「“怪雨かいう”？ “ファフロツキーズ”？それはなに？」
「その場ばにあるはずのないものが空そらからふってくる現象げんしょうのことじゃ。」

「 “ファフロツキーズ”がおこるのはいくつか説せつがあるんじゃ。1つは鳥とりが魚さかなを落おとしてたというものじゃ。これは2～3匹びきが落おちてくるだけだから今回こんかいはちがうな。」
「ほかの説せつはなに？」
「もう1つは竜巻たつまきじゃ。竜巻たつまきはまわりにあるものを強つよく巻まき込こみ上空じょうくうへ放ほうり出だす。それが雲くもの中なかの上昇気流じょうしょうきりゅうに乗のって、かなり遠とおくまで運はこばれることがあるんじゃ。」
「なるほど、竜巻たつまきかあ。」
「今回こんかいは海うみで竜巻たつまきが発生はっせいして、イワシを巻まき上あげたんじゃろう。」

「もう1つの説せつは“イタズラ”じゃ。」
「イタズラ？！」
「そうじゃ、だれかがイタズラで木きの上うえから魚さかなを落おとす、とかじゃな。」
「イタズラといえば、ブラックリーフェル！」
「あやしい、ブラックリーフェルをさがそう！」
「これ、決きめつけはよくないぞ。…行いってしまったか。」

ブラックリーフェルは海うみで釣つりをしていました。
「いた！ブラックリーフェル、イタズラしたでしょう？」
「なんのことだ？釣つりをしているんだ、じゃまをするな。」
「森もりに魚さかなをふらせたよね？さてはここで釣つったイワシ？」
「イワシは釣つれてない！魚さかなをふらすなんて、やっていないぞ～！」
「本当ほんとう？イタズラもあるって長老ちょうろうの木きがいってたよ。」

「おい長老ちょうろうの木き、私わたしはイタズラしていないぞ！」
「ふぉふぉ、決きめつけはよくないといったんじゃがな。原因げんいんは竜巻たつまきじゃ。」
「竜巻たつまきって、つむじ風かぜのようにくるくる回まわる風かぜだよね？」
「つむじ風かぜは地面じめんじゃが、竜巻たつまきは空そらで発生はっせいして地面じめんへとのびていくんじゃ。直径ちょっけいが数十すうじゅうメートルもの、うず巻まきが大おおきな被害ひがいをもたらすんじゃよ。」

「つむじ風かぜは？」
「つむじ風かぜは地面じめんに発生はっせいした上昇気流じょうしょうきりゅうに強風きょうふうが加くわわって、回転かいてんしながら立たち上あがる突風とっぷうじゃ。規模きぼは竜巻たつまきよりずっと小ちいさいんじゃ。」
ヒューーーー
「また木枯こがらしだ～！あれ、つむじ風かぜができたぞ？」

「ふん、イタズラのうたがいは晴はれたな！じゃあな！」
ブラックリーフェルはつむじ風かぜに乗のって、去さっていきました。
「つむじ風かぜに乗のるのおもしろそう！よおし！」
ちびリーフェルもブラックリーフェルをマネて、つむじ風かぜに乗のってみると…。
「トリプルアクセル！うわわわ～！！！」
「あはは、だいじょうぶ？」
第二十九話だいにじゅうきゅうわへつづく

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