2016年のモトクロス世界選手権MX2クラスは、全18大会36レースで争われ、ミケーレ・セルベリン(Martin Racing Junior Team)がランキング16位、15年より引き続きTeam Honda Gariboldi Racingから参戦のホルへ・ザラゴザがランキング20位でシーズンを終えました。
昨シーズンのランキングで25位だった若手ライダーのザラゴザは、ワークスマシンであるCRF250RWを駆ってシーズンを戦いました。そのザラゴザは、開幕戦で20位/11位となり、早速ポイントを獲得。その後も入賞圏内でのフィニッシュを続け、第12戦イタリア大会を終えた段階で、第6戦ラトビア大会を除くすべての大会でポイントを獲得しました。ところが、第13戦チェコ大会のレース1において、転倒車の上に着地してしまいクラッシュ。その際に左肩を脱きゅうし、残念ながら、以降のレースをふいにしてしまいました。こうして、ザラゴザの16年シーズンは終了し、ランキングは20位。ケガがなければHonda勢トップの成績を残せた可能性があっただけに、チェコ大会でのアクシデントが悔やまれました。
一方、セルベリンは第3戦ヨーロッパ大会から参戦。レース1で14位となって7ポイントを獲得すると、続くレース2では7位入賞を果たし、14ポイントを上乗せしました。その後、第6戦ラトビア大会ではレース1で13位、第7戦ドイツ大会ではレース1で17位とポイントを重ねていきました。
そんなセルベリンにとって、シーズンベストとなったのが第9戦スペイン大会です。レース1で7位となると、レース2は10位で合計25ポイントを加算しました。以降もコンスタントにポイントを重ねたセルベリンは、最終的に16位でシーズンを終えました。
なお、第15戦スイス大会では、全日本モトクロス選手権で戦っていた能塚智寛が、サマーブレイクを利用してTeam Honda Gariboldi Racingからスポット参戦。23位/21位と残念ながらポイント獲得はなりませんでしたが、そこで得たものが大きかったのか、全日本に戻ると順調に結果を残し、IA2クラスのチャンピオンに輝きました。