2016.05.01 モトクロス世界選手権 第6戦 ラトビア ラトビア

[MXGP] ガイザーが3戦連続総合優勝!バブリシェフは負傷をおして総合6位に入賞

[MX2] エーブルトゥが14位/13位となり、両レースでポイントを獲得

MXGP レポート

モトクロス世界選手権第6戦がラトビアで開催され、HondaのワークスマシンCRF450RWを駆るティム・ガイザー(Team Honda Gariboldi Racing)が3戦連続の総合優勝を達成。Team HRCのイブジェニー・バブリシェフは、土曜日に喫した大クラッシュによる肩の負傷を抱えながらも、力走をみせました。

ティム・ガイザーティム・ガイザー

ティム・ガイザーティム・ガイザー

ガイザーは、レース1こそ早々と先頭に立つとリードを保ったまま走行して勝利を収めましたが、レース2では2番手走行中に転倒。このクラッシュで一時的に23番手まで後退しますが、あきらめずに猛追を始めると、すばらしい勢いでポジションアップを続け、ラスト2周で前のライダーをパスし、4位でフィニッシュ。このポイントにより、総合優勝を達成しました。

ティム・ガイザーティム・ガイザー

ティム・ガイザーティム・ガイザー

バブリシェフは、土曜日に行われた予選レースの1コーナーで激しくクラッシュ。肩の痛みを抱えながら、朝のウォームアップ走行にコースインしました。2周だけ走ってみたものの、痛みの影響でうまく乗れず、この時点ではレースに出走できるかも危ぶまれる状況に。コース付きの医療チームから肩に痛み止めの注射を打たれ、レース1では一番外側のグリッドからスタート。最後尾から25番手までばん回すると、その5分後には11番手まで浮上します。痛みをこらえながら残り10分時点で8番手まで躍進し、全力を尽くした結果9位でチェッカーを受けました。レース2では、さらに力走をみせ、5番手での走行を終始続けると、6位でフィニッシュラインを通過。今大会の総合6位に入賞しました。

イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

この結果、ポイントランキングではガイザーが首位と1ポイント差の216点で2位につけ、バブリシェフは170点で4位となっています。次回は、1週間後にドイツのトイチェンタルで第7戦が行われます。

イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

MX2 レポート

MX2クラスのレース1では、ダヴィド・エーブルトゥ(Team Honda Gariboldi Racing)が18番手ゲートから12番手まで躍進。レースが進むにつれて走りも冴え、接戦を繰り広げた末に、14位でフィニッシュラインを通過しました。

ダヴィド・エーブルトゥダヴィド・エーブルトゥ

ダヴィド・エーブルトゥダヴィド・エーブルトゥ

レース2では、5番手スタートから、6番手のポジションを守ったエーブルトゥでしたが、ラスト10分では疲れが目立つようになり、13位でゴール。しかし、レースごとに上達しており、特にレース2でみせた走りはポテンシャルを示すものでした。

ホルヘ・ザラゴザホルヘ・ザラゴザ

ホルヘ・ザラゴザホルヘ・ザラゴザ

一方、ホルヘ・ザラゴザにとっては、厳しい週末となりました。土曜日の予選レースでは大クラッシュによってリタイアを喫すると、レース1では不利なゲートから出走して健闘したものの、2度目のクラッシュで左足を負傷。前日の負傷もあって完走することができませんでした。レース2にも出走しましたが、痛みをこらえきれずにリタイアとなりました。

MXGP コメント

ティム・ガイザー(MXGP 優勝/4位 総合優勝)
「今日は勝てたことが信じられません。ひどいクラッシュでとても痛かったのですが、レースに復帰してからは自分が何位なのかも分からず、ただひたすら攻めました。自分なりにいいラインを何本か持っていて、激しくプッシュし続けたのです。特にウェーブセクションでは全開で、ほとんどのパッシングはそこで成功したはずです。今大会の総合優勝がかかっていることは知らず、サインボードに書かれた『ナグル』の意味も分からなかったのですが、とにかく彼を抜くことに全力を注ぎました。実は、そのパッシングによって総合優勝を獲得できたので、チームワークが功を奏したことがとてもうれしいです。最高の気分ですし、これまでのMXGPにおける優勝の中でも最高の優勝だと思います。間違いありません」

イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 9位/6位 総合6位)
「今日は持てる力をすべてレースに注ぎ込みました。昨夜は肩の痛みでよく眠れず、翌朝マシンに乗った際にどのくらい回復しているのかは予想できませんでした。チームの理学療法士のケアによって、この状況にしてはとてもいいレースができそうではありましたが、今朝のウォームアップを走ってみたあとは、完走する自信が持てませんでした。今週末いろいろと尽くしてくれたチームと医療スタッフにお礼を言いたいです。そして、昨夜痛みでなにもできない私を助けてくれた、妻と父にも感謝しています。レースの終盤は我慢が続かず、あれ以上攻めることはできませんでした。もちろん、昨日のクラッシュはとても残念ですが、今日のレースでどこまでできるか分からなかったのですから、この結果には満足すべきだと思います」

MX2 コメント

ダヴィド・エーブルトゥ(MX2 14位/13位 総合14位)
「今日の結果には満足しています。スタートはまずまずうまくいき、レース2では目標とするトップ6内にかなり長い間とどまることができました。レースのたびにライディングの感触がよくなっていますし、マシンセッティングの方向性も見えてきました。今大会前から、総合的なスピードは負けるかもしれないけれど、テクニカルセクションではうまく走れると思っており、それを実証できたことがうれしいです」

ホルヘ・ザラゴザ(MX2 36位/32位)
「難しい週末になってしまいました。昨日は他のライダーに突っ込まれてクラッシュ。それほど重傷ではなかったものの、痛いことは確かです。レース1では1周目のウェーブセクションで転倒して、足を痛めてしまいました。なんとか走り続けようとしたのですが、痛みが強くてリタイアしました。レース2でもなんとかトライしましたが、完走できませんでした」

MXGP リザルト
MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1733'55.987
212M.ナグルハスクバーナ17+01.545
3222A.カイローリKTM17+05.654
489J.バン・ホービークヤマハ17+10.263
5461R.フェーヴルヤマハ17+15.166
622K.ストリボススズキ17+32.318
 
9777イブジェニー・バブリシェフHonda17+1'10.768
20685スティーヴン・ルノワHonda16+1Lap
2363セリエル・クレイン・クロモフHonda16+1Lap
26400山本鯨Honda16+1Lap
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1461R.フェーヴルヤマハ1734'06.040
2222A.カイローリKTM17+12.420
389J.バン・ホービークヤマハ17+18.547
4243ティム・ガイザーHonda17+24.293
512M.ナグルハスクバーナ17+25.970
6777イブジェニー・バブリシェフHonda17+38.669
 
14685スティーヴン・ルノワHonda17+1'17.681
24400山本鯨Honda16+1Lap
2963セリエル・クレイン・クロモフHonda10+7Laps
MX2 リザルト
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1835'30.258
299M.アンスティハスクバーナ18+32.751
341P.ヨナスKTM18+39.912
491J.シーワースズキ18+44.374
54D.フェランディスカワサキ18+1'01.732
6152P.ペトロフカワサキ18+1'13.880
 
13747ミケーレ・セルベリンHonda18+1'40.398
14338ダヴィド・エーブルトゥHonda18+1'55.025
1771デイモン・グラウルスHonda17+1Lap
36101ホルヘ・ザラゴザHonda3+15Laps
3729ヘンリー・ヤコービHonda1+17Laps
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1835'23.887
299M.アンスティハスクバーナ18+1'02.361
391J.シーワースズキ18+1'06.598
4152P.ペトロフカワサキ18+1'31.464
56B.パテュレルヤマハ18+1'33.420
64D.フェランディスカワサキ18+1'50.446
 
13338ダヴィド・エーブルトゥHonda17+1Lap
1629ヘンリー・ヤコービHonda17+1Lap
1971デイモン・グラウルスHonda17+1Lap
25747ミケーレ・セルベリンHonda17+1Lap
32101ホルヘ・ザラゴザHonda6+12Laps
MXGP ポイントスタンディング
ライダー
順位 ライダー マシン 総合ポイント
-1R.フェーヴルヤマハ260
-2ティム・ガイザーHonda259
-3A.カイローリKTM213
4M.ナグルハスクバーナ203
5J.バン・ホービークヤマハ200
6イブジェニー・バブリシェフHonda197
 
18アレッサンドロ・ルピーノHonda46
-19ゴーティエ・ポーリンHonda37
-20スティーヴン・ルノワHonda37
-21山本鯨Honda24
24ゲート・クレスティノフHonda8
34ニコラス・カレンツァHonda1
36タンナラ・ペンジャンHonda1

ランキング詳細

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
-1ヤマハ263
-2Honda261
-3KTM220
-4ハスクバーナ214
-5スズキ162
-6カワサキ134

ランキング詳細

MX2 ポイントスタンディング
ライダー
順位 ライダー マシン 総合ポイント
-1J.ハーリングスKTM300
-2J.シーワースズキ230
-3P.ヨナスKTM193
4P.ペトロフカワサキ165
5A.トンコフヤマハ163
-6B.パテュレルヤマハ154
 
14ホルヘ・ザラゴザHonda78
-19デイモン・グラウルスHonda43
-20ヘンリー・ヤコービHonda42
23ダヴィド・エーブルトゥHonda30
-24ミケーレ・セルベリンHonda29
34ハビエル・バスケスHonda5
38イグニアシオ・トーヤHonda2

ランキング詳細

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
-1KTM300
-2スズキ230
-3ヤマハ210
-4カワサキ202
-5ハスクバーナ182
-6TM133
-7Honda116

ランキング詳細

MXGP

ティム・ガイザー

ティム・ガイザー

ティム・ガイザー

ティム・ガイザー

イブジェニー・バブリシェフ

イブジェニー・バブリシェフ

イブジェニー・バブリシェフ

MX2

ダヴィド・エーブルトゥ

ダヴィド・エーブルトゥ

ホルヘ・ザラゴザ

ホルヘ・ザラゴザ