鈴鹿8耐・最終合同テストレポート

2009.07.16
Posted on July 16, 2009 by Honda

鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)に向けてのタイヤメーカーテストが7月14日、15日の2日間で行われた。全日本組にとっては、通常のテストだが、鈴鹿8耐参戦チームにとっては、本番に向けての最終調整となる。優勝に期待がかかる#1 F.C.C.TSR Hondaの秋吉耕佑/伊藤真一組は、今回は伊藤のみの参加。#634 MuSASHi RT HARC-PRO.は山口辰也、小西良輝、安田毅史が交代でテストを繰り返した。#2 Honda DREAM RT 桜井ホンダは、ジョシュ・ブルックスが参加。本番に向けて精力的にテストを重ねた。

鈴鹿8耐
鈴鹿8耐
鈴鹿8耐
鈴鹿8耐
2009年7月14日(火)、15日(水)
最終合同テスト
会場:三重県・鈴鹿サーキット
天候:1日目/晴れ、2日目/晴れ
気温:1日目/35℃、2日目/35℃

1日目は、快晴となり気温は35℃、路面温度も60℃近くまで上昇。湿度もあり、鈴鹿8耐本番を思わせる気象条件となった。今回は鈴鹿4時間耐久ロードレースに参戦するST600との合同テスト。午前1時間、午後1時間が走行時間となった。伊藤は目的通りロングランでマシンの確認を行った。MuSASHi RT HARC-PRO.は山口、安田が中心に乗り、周回を重ねる。山口は2分10秒3、安田も2分10秒3を記録した。ブルックスは、英国スーパーバイク選手権の日程があり、この日のみのテスト参加となったことから、チームメートの亀谷は乗らず、ブルックスが午前、午後と走り、2分10秒7までタイムを詰めた。

2日目はさらに暑さを感じる天候となった。昨日はあった風も止み、何もしなくても汗が噴き出す。そんな中で、伊藤は、午前、午後とロングランを行い、ほとんどの時間をコース上で過ごした。ハルクプロは小西、安田が中心に乗り込んで最終調整を行った。安田はロングランを行い2分10秒5、小西も初のロングランを行い2分11秒4を記録。山口は走行がないため、体力作りのためにランニングするなどして過ごした。亀谷は有力チームの中では唯一のダンロップユーザーであることから、ダンロップのスタッフと精力的にテストを重ねてロングランを決行。2分10秒5を記録し、最終的なタイヤ選択を行った。各チームとも、鈴鹿8耐本番に向けて有意義なテストをこなし、開幕前のテストを終えた。

鈴鹿8耐

亀谷長純(左)、ジョシュ・ブルックス(右)

伊藤真一|#1 F.C.C.TSR Honda

「ロングランを3本こなし、最終チェックができてよかった。マシンは、もう少し詰めたいところがありますが、体力的にも問題ないことがわかったのでよかったです。乗り込むことができて、自分のリズムも戻って来たような気がします。秋吉も心配ないですし、本番を楽しむことができると思います。優勝のチャンスを逃さないようにしっかりやりたい」

山口辰也|#634 MuSASHi RT HARC-PRO.

「3人体制なので、乗る時間の制限が出るのは仕方がないこと。それでも、順調にテストをこなせていると思います。3人で戦うメリットを最大限に生かしたい。やること、できることは、やったなと思えますから、本番が楽しみです」

小西良輝|#634 MuSASHi RT HARC-PRO.

「山口、安田の好みを反映したセッティングの合わせ込みを中心にやって来ました。自分の役割は、2人のサポートなので、走行時間も、2人のウエイトの方が高い。今回、最後にロングランをさせてもらえたことで、手応えをしっかりと感じることができました。自分に求められているのは一発ではないので、アベレージを上げることに専念しました。ぶれない走りができたと思うので、すごくいいテストになりました。2人はスピードがあるので、僕のアベレージが上がれば戦闘力が上がる。上げていける自信ができたので優勝のゴールを目指してがんばります」

安田毅史|#634 MuSASHi RT HARC-PRO.

「山口さん、小西さんは鈴鹿300qを走っているので、走っていない僕が、今回は多く乗せてもらいました。25ラップのロングランを2本して無事に乗りきることができたので安心しました。今回の収穫は、新しい乗り方ができるようになったこと。勉強できたことがよかったですね。いいテストができたと思います。本番も、この調子で挑みたい」

亀谷長純|#2 Honda DREAM RT 桜井ホンダ

「8耐本番同様の暑さになったことで、いいテストができたと思う。ロングランをしてアベレージタイムの確認や、タイヤの確認ができました。ペアライダーのテストは、先週の合同テストが初でしたが、雨もあったので、今回で見極めなければなりません。短い時間でうまくまとまったんじゃないかと思います。きっちりと自分の仕事をして、最低でも表彰台を狙って走りたい」

2009 Suzuka8Hours