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鈴鹿300km耐久ロードレース

F.C.C. TSR Hondaの秋吉/伊藤組がポールポジションを獲得
MuSASHi RT HARC-PRO.山口/小西組が2番手

2009年6月13日(土)
予選
会場:鈴鹿サーキット
天候:曇り
気温:25.9℃(15:00現在)
観客:1万人

来る7月26日(日)に決勝が行われるQTEL FIM世界選手権シリーズ第4戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)の前哨戦として、6月13日(土)に"Road to 8hours"鈴鹿300km耐久ロードレース(以下、鈴鹿300km)が始まった。今年で開催6回目を迎える鈴鹿300kmは、鈴鹿8耐を見据えたライダー体制、マシンのセットアップや仕上がりを確認する重要な場として、その注目度が高いレースの一つである。

今回の鈴鹿300kmには、これまで数々の輝かしい成績を残してきたHonda勢がエントリーしている。ゼッケン1番にはF.C.C. TSR Hondaから秋吉耕佑と伊藤真一のベテランライダーがペアを組み参戦。続くゼッケン2番は、Honda DREAM RT 桜井ホンダから今年も亀谷長純がエントリーし、単独での挑戦となる。そして、現在全日本ロードレース選手権で活躍している山口辰也と小西良輝のペアは、ゼッケン634番MuSASHi RT HARC-PRO.から参戦。それぞれのチームは、ワークスマシンのHonda CBR1000RRを駆り、前哨戦に挑む。予選には、全30台のHondaマシンが出走した。

予選が行われた13日(土)は、曇り模様でありながらも時折り日差しが射す天気で、梅雨入りした東海地区は蒸し暑さも感じられた。1回目の公式予選は、12時25分にスタート。早々に快調な走りでトップに踊り出たのは、#1 F.C.C. TSR Hondaの秋吉。2分7秒619のコースレコードを記録し、続いて#634 MuSASHi RT HARC-PRO.の山口がタイムアタックした2分8秒016が2番手となった。4番手には#2 Honda DREAM RT 桜井ホンダの亀谷が2分9秒345をマーク、終盤徐々にタイムを上げた#56 バーニングブラッドレーシングチームの高橋巧が2分10秒373で6番手につけた。そして、野田弘樹と関口太郎ペアの#99 テルル・ハニービーレーシングが2分11秒479、#44 ウイダーD.D.BOYS with A-STYLEの児玉勇太と津田一磨ペアが2分11秒656で9番手に入り、トップ10に合計6台のHonda勢がランクインした。

気温25℃、路面温度45℃のコンディションの下、14時50分には2回目の公式予選がスタートし、大幅なタイムアップが期待された。予選1回目から引き続き序盤で2分7秒766を叩き出したのは#1 秋吉。好調な滑り出しで、その後も7秒台で周回を重ねていき、終盤には2分7秒686にタイムを塗り替えた。その後方には、#87 TEAM GREENの柳川明が2分8秒台をマークし2番手につける。予選中盤には#634 山口のアタックでそれぞれのセクターを好タイムで通過するも、途中バックマーカーをパスする際にペースを乱されたが、2分7秒776で2番手に浮上。#2 亀谷も終盤にかけ徐々にペースを上げ、予選1回目のタイムを上回る2分9秒164をマークするも、上位との差を縮められず5番手でフィニッシュ。同じく単独での挑戦となった#56 高橋もなかなかペースを上げられず、2分10秒373と6番手に入り、伸び悩む結果となった。そして、10番手には2分11秒346を記録したウイダーD.D.BOYS with A-STYLEが入った。2回の公式予選を経て、圧倒的なタイムを出した#1 F.C.C. TSR Hondaが明日の決勝レースを1番グリッドからスタートする。

14日(日)に行われる鈴鹿300km決勝レースは、13時10分にスタートする。

コメント

秋吉耕佑(ポールポジション)

「予選タイムは予想通りで満足している。今日はTカーを含めて2台のセッティングを進めていた。マシンの仕上がりは上々で明日はいいレースができるし、8耐に向けてもよりセッティングを煮詰めることができると思う。今日はバックマーカーを処理しながらの7秒台だったが、明日も7秒台を出しながら、伊藤さんとの相性もいいので優勝を狙っていく」

伊藤真一(ポールポジション)

「今日は秋吉さんにタイムを任せながら私はセッティングを煮詰めることに終始したが、自分のタイムには満足していない。明日はマシンの仕上がりも上々なので、自分の力を出し切りながら毎周集中して走りこんでいく」

山口辰也(2番手)

「今日は7秒台を狙って、結果を出せたので満足している。私がマシンをセッティングして小西さんに託すことができたと思う。今日は小西さんが乗る時間を少なかったので、明日は小西さんと共に走りながらタイムを更新していくよう全力を尽くす」

小西良輝(2番手)

「普段は全日本でCBR600RRで出場しているが、毎年この鈴鹿300kmと8耐にはCBR1000RRで参戦し、そのパフォーマンスを楽しみにしている。それに加え、今年はタイヤも大きく進化していることを実感し、さらに楽しく走れる期待がある。明日はマシンの性能をより発揮できるよう8耐に向けた贅沢な練習走行と思いながら、鈴鹿300kmの勝利を目指しチャレンジしていく」

亀谷長純(5番手)

「今日はタイヤの耐久性や決勝のアベレージスピードを考えながらセッティングを煮詰めていた。バックマーカーに阻まれクリアラップが取れず、目標の8秒台を出せなかったのが残念だった。単独で参戦しているので体力的にはきついものの、自分の思い通りのセッティングで走れるので、明日は表彰台を目指し全力で走る」

高橋巧(6番手)

「今日はマシンのセッティングを詰めながら走ったが、結果にはまだ満足していない。明日のフリー走行では、足まわりを中心に再度マシンのセッティングを煮詰め、決勝では2分10秒台をコンスタントに目指しながら6位以内の入賞を目標にチャレンジしていく」

予選リザルト

順位 No. ライダー チーム名 タイム
1 1 秋吉耕佑/伊藤真一 F.C.C. TSR Honda 2:07.619
2 634 山口辰也/小西良輝 MuSASHi RT HARC-PRO. 2:07.776
3 12 酒井大作/徳留和樹 ヨシムラスズキwithJOMO 2:08.789
4 87 柳川明/高橋英倫 TEAM GREEN 2:08.848
5 2 亀谷長純 Honda DREAM RT 桜井ホンダ 2:09.164
6 56 高橋巧 バーニングブラッドレーシングチーム 2:10.373
7 20 大西敬紀/波多野祐樹 OHNISHI・HEAT MAGIC with DRAGON 2:10.797
8 32 今野由寛/鈴木大五郎 MotoMap SUPPLY 2:10.990
9 48 出口修/寺本幸司 PLOT FARO PANTHERA 2:11.254
10 44 児玉勇太/津田一磨 ウイダーD.D.BOYS with A-STYLE 2:11.346

詳しいリザルトはこちらへ(鈴鹿サーキット公式ページ)>>