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Suzuka 8hours 2008

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2008.07.25

鈴鹿8耐 計時予選レポート

7月27日(日)に三重県・鈴鹿サーキットにて決勝レースが行われる2008 QTEL FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)が、24日(木)に鈴鹿サーキットで開幕し、25日(金)に計時予選が行われた。計時予選では、第1、第2、第3、補欠ライダーが、それぞれ30分間のセッションを2回ずつトライし、決勝への進出をかけてし烈な戦いを繰り広げた。

伊藤真一

伊藤真一

2008年7月25日(金)
会場:鈴鹿サーキット
天気:晴れ
気温/湿度:33.2℃/66%(15時時点)
観客:1万3500人

午前中に気温は30℃を超え、猛暑と高い路面温度の過酷な条件の予選となった。午前中に行われた1回目のセッションでは、ゼッケン11番の清成龍一、カルロス・チェカ組(DREAM Honda Racing Team 11)が3番手につけ、ゼッケン33番のジョナサン・レイ、高橋裕紀組(DREAM Honda Racing Team 33)が5番手につけた。

清成龍一

清成龍一

清成龍一

 

午後の2回目のセッションでは、F.C.C.TSR Hondaの伊藤真一がこん身の走りで、総合トップを獲得。チェカと高橋がそれぞれ1回目のセッションのタイムを更新するも、順位を上げることはできなかった。なお、CBR1000RRで出場するHonda勢は健闘し、7チームがトップ10トライアルに進出した。

明日、26日(土)には、トップ10トライアルが行われ、上位10位の決勝グリッドが確定する。

ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイ

高橋裕紀(左)と松原輝明プロジェクトリーダー(右)

高橋裕紀

清成龍一|DREAM Honda Racing Team 11

「今日は午前も午後も順調だった。いいセッティングが出たし、タイヤも選べた。午後も、もう少しで8秒台に入るところだったけれど、シケインで滑って、さらにスプーンでパニックブレーキをかけてしまったため9秒1に終わった。明日のトップ10トライアルではいけるところまで攻める。7秒台は出したい。昨年、スタートが4番手で、トップに追いつくのにすごく苦労したので、今年は絶対に前の方からスタートして、最初から飛び出したい。パートナーもすばらしいし、僕も乗れている。勝たないと一年悔しいから、今年は絶対に勝ちたい」

カルロス・チェカ|DREAM Honda Racing Team 11

「今日はレース用のいいセッティングがみつかった。本番用のタイヤに関してもほぼ決まっている。明日のトップ10トライアルはがんばるつもりだけれど、まだブリヂストンのQタイヤを試したことがないので、どれぐらいのタイムが出るか分からない。昨年はポールポジションを取れたから、もちろん今年も取りたい。でも、重要なのは日曜日のレースだ。今日は伊藤真一がとても速かった。今年は本当に厳しいレースになるだろう」

松浦紀久|DREAM Honda Racing Team 11 監督

「2人のライダーのセッティングの合わせ込みに時間を取られてしまったのが残念だ。もう少し時間が欲しかった。でも、セッティングも決まってきているし、タイヤもほぼ決まっている。明日のトップ10トライアルではポールポジションは狙わなくていい。転倒しないように、楽しんでほしい」

ジョナサン・レイ|DREAM Honda Racing Team 33

「昨日は2コーナーで転倒して背中を打ったけれど、もう大丈夫だ。午前中は気温が低かったので、いいタイムを出すことができてラッキーだった。午後はロングランができ、タイヤの調子もいい感じだ。(高橋)裕紀もいいテストをしてくれてマシンはどんどんよくなっている。明日は気温が高いのでどんなタイムが出るかわからないけれど、全力を尽くす。8耐は難しいレースだと聞いている。本当に暑くて湿度も高いけれど、僕は体力に自信があるから決勝で4時間走っても大丈夫だろう」

高橋裕紀|DREAM Honda Racing Team 33

「午前中、温度が上がったのでタイムとしてはきつかった。セッティングとタイヤチョイスは、やっと今日始まったという感じ。午後のセッションでは、最初、Qタイヤを履いて自己ベストを出せたが、もう一歩だった。次にマシンをチェンジしてロングランをやったり、タイヤを試したりして、よい感触を得た。全体的にはもう少しタイムを上げたかった。明日のトップ10トライアルでは7秒台を目標に、できるだけ上位を狙いたい」

甲哲男(きのえ てつお)|DREAM Honda Racing Team 33 監督

「#33の仕上がりは、マシンもよくなり、タイヤもほぼレース用のチョイスができ順調だ。ジョニー(レイ)は昨日の転倒の影響がないのがなによりだ。今日は2人ともQタイヤを試したので、問題はない。ファンのみなさんには世界のトップライダーの走りを楽しんでほしい」

松原輝明|DREAM Honda Racing Team プロジェクトリーダー

「#11のセッティングはかなりいいところまできている。2人とも今日出したセッティングに満足しているので問題はない。特にポールポジションを狙ってはいない。#33のジョニーは転倒の影響が心配だったが、問題がなくてよかった。セッティングも決まり、2人とも安定しているので、心配はしていない」

辻村 猛|F.C.C.TSR Honda

「伊藤さんのパフォーマンスを最大限発揮できるようセッティングを進めてきた。今日はとても暑く、今までのテストに比べて格段にハードだった。自己ベストのタイムに届かなかったのが残念だった。明日も伊藤さんとセットアップをしていきながら、決勝で結果を残したい」

伊藤真一|F.C.C.TSR Honda

「今年の8耐は、こんなに早くポテンシャルのあるマシンにめぐり合うことができるとは思わなかった。今回は、チームにとっても自分にとっても大きなチャンスだと思っています」

藤井正和|F.C.C.TSR Honda 監督

「今日は、改めてHondaの底力のすごさを感じた。Hondaの技術スタッフや営業スタッフとの交流を通して、チームやマシンを仕上げてきた。その結果がトップタイムにつながったと考えている。このチャンスを生かし、勝ちにいく。そしてみんなで喜びを分かち合いたい」

山口辰也|モリワキMOTULレーシング

「計時予選ではタイヤの性能を100%発揮できず、タイムを伸ばすことができなかった。明日のトップ10トライアルでは、タイヤの性能を十分に引き出し、最低でも2分8秒台には入れて、好グリッドから決勝に臨めるようにしたい」

カル・クロッチロー|モリワキMOTULレーシング

「気温が高い中でのタイヤテストが不十分だったため、ペースを上げられなかったが、それでもトップ10トライアルに残れるタイムを出すことができて満足している。マシンを仕上げてくれたチームスタッフに感謝したい。明日は、気温にもよるが2分8秒台を出したい」

亀谷長純|Team 桜井ホンダ 10

「マシンのセッティングは順調に進んでいる。今日は決勝を考えたセットアップを行っており、2人のアベレージが取れるようにセッティングを行いながらのアタックだった。セッティングの方向性も同じなので順調に仕上がっている。明日も気温が上がってくるだろうが、万全な体調で臨めると思う」

レオン・ハスラム|Team 桜井ホンダ 10

「鈴鹿はとても難しいコースだ。最初はペースがつかめなかったが、徐々に感覚がつかめるようになった。マシンも調子がよく、タイヤについてもOKだ。今回、初めて夜の走行をして、最初はとまどったが、最後には楽しめるまでになった。夜はソフトタイヤを使用し、グリップはとてもよかった。トップ10に残れたので、好グリッドを狙いたい」

野田弘樹|テルル・ハニービーレーシング

「プライベートチームでトップを取れば明日のトップ10トライアルを走ることができると思い、絶対負けないと思い臨んだ。しかし、今日は意気込み過ぎた点があった。ハイサイドによって転倒してしまった。今日は走れていたのに残念な結果となってしまった」

山本琢磨|テルル・ハニービーレーシング

「今年で3回目となる8耐で野田さんとタッグを組み、自分のペースが野田さんに合わせられるかがチームのテーマであり、鈴鹿300kmから走り始めた。今日はいいペースで走れたと思う。明日は、どうなるか今の時点では分からないが、全力を尽くす」

小西良輝|急募.com team HARC-PRO.

「セッション1では、安田(毅史)の転倒により、自分自身がしっかり走らなければならないと思った。また、早いタイミングでタイムを出そうと焦りが出てしまい、バックマーカーに阻まれて転倒してしまった。日曜日の決勝は、この暑さの中で厳しいレースになると思う。しかし、今日の予選で決勝のイメージをつかむことができた」

カルロス・チェカ

カルロス・チェカ

高橋裕紀

高橋裕紀

順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
12F.C.C.TSR Honda
辻村猛&伊藤真一
Honda2:07.657
212ヨシムラスズキwithデンソー IRIDIUM POWER
酒井大作&渡辺篤
スズキ2:07.984
334ヨシムラスズキwithJOMO
秋吉耕佑&加賀山就臣
スズキ2:08.284
4218YAMAHA RACING
佐藤裕児&中須賀克行&武田雄一
ヤマハ2:08.290
511DREAM Honda Racing Team 11
清成龍一&カルロス・チェカ
Honda2:08.626
633DREAM Honda Racing Team 33
ジョナサン・レイ&高橋裕紀
Honda2:08.778
719モリワキMOTULレーシング
山口辰也&カル・クロッチロー&ジェイソン・オハローラン
Honda2:09.426
810Team 桜井ホンダ 10
亀谷長純&レオン・ハスラム
Honda2:09.969
999テルル・ハニービーレーシング
野田弘樹&山本琢磨
Honda2:10.225
1073急募.com team HARC-PRO.
小西良輝&安田毅史&高橋巧
Honda2:10.872
116F.C.C.TSR
岩田悟&菊地寛幸&的場浩晃
Honda2:11.021
1471Team 桜井ホンダ 71
津田一磨&ジョシュ・ブルックス
Honda2:11.489