清成龍一/カルロス・チェカ組、2位獲得!
5位にジョナサン・レイ/手島雄介組が入る
2008年6月8日(日)
決勝 |
会場:三重県・鈴鹿サーキット
天候:うす曇り
気温:25.4℃
観客:1万3500人
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今年、31回目を迎える鈴鹿8時間耐久ロードレース(7月27日・日曜日決勝)での勝利を目指すHondaは、その前哨戦となる鈴鹿300km耐久ロードレースにスーパーバイク世界選手権(WSB)からカルロス・チェカと清成龍一(DREAM Honda Racing Team 11)を呼び寄せた。もう1台のDREAM Honda Racing Team 33には、スーパースポーツ世界選手権のジョナサン・レイとイギリススーパーバイク選手権(BSB)のレオン・ハスラムというイギリス人コンビを迎えた。
しかし、33号車は事前テストのタイムを考慮して、サードライダー登録の手島雄介を起用。33号車でエントリーしていたハスラムは、Team 桜井ホンダの亀谷長純が転倒して右手の甲を骨折したことを受け、亀谷の単独参戦が難しいことからペアライダーとして参戦することになった。
予選は激しいアタック合戦となり、秋吉耕佑(スズキ)が2分8秒052でポールポジションタイムを記録した。WSBから帰国したペアライダーの加賀山就臣も、秋吉に遜色ないタイムを記録して好調を印象づけた。2番手のチェカは2分8秒240を記録、清成は2分9秒042と自身不満の残るタイムとなったが、2人のコンビネーションは悪くなく、ライバルに脅威を与えていた。
3番手には酒井大作/渡辺篤組(スズキ)がつけた。4番手には単独参戦の中須賀克行(ヤマハ)。5番手は06年8耐覇者の辻村猛/伊藤真一組(F.C.C.TSR)。6番手に山口辰也とBSBのカール・クロッチロー(モリワキMOTULレーシング)。7番手に単独参戦の柳川明(カワサキ)、8番手に急募.com team HARC-PROの小西良輝と開幕戦でのケガから復帰した安田毅史のコンビが入った。9番手に2分9秒822を記録したレイと手島のコンビ。手島は2分10秒727を記録し、こちらも初顔合わせながら、順調にレースウイークを消化した。10番手に亀谷/ハスラム組がつけた。
決勝当日は前夜の雨が残るも、レースに向けて晴れ間も見えはじめ、グングンと気温が上昇。スタート前はドライ、路面温度も45℃と上昇した。8耐前哨戦らしい蒸し暑い気候の中で伝統的なル・マン式スタートが切られ、ホールショットを奪ったのは清成。だが、S字で転倒車からオイルが出たことで多重クラッシュが発生、10台以上のマシンが転倒して、レッドフラッグが振られた。
転倒車にはレイ、亀谷、小西ら、Honda勢の有力ライダーたちが含まれており、一時は騒然となるが、幸い大きなケガをしたライダーはなかった。レイはTカーで再びグリッドに並んだが、亀谷、小西ら5台はマシンのダメージが大きくグリッドに並ぶことができない。小西はリタイア届けを提出。亀谷はマシンを修復してレース後半戦からコースに出ることになった。
シグナルグリーンで飛び出したのは清成で、再びホールショットを奪いレースをリードする。それを酒井、レイ、山口、秋吉、柳川が追う。清成、酒井、追い上げてきた秋吉のトップ争いへ発展。4周目には秋吉が首位に立った。清成は酒井との2位争いを展開し、12周目に2位を奪われたが、すかさず2位を奪い返した。
25周目には1位の秋吉、2位清成、3位酒井と続々とトップ集団がピットインしてライダー交代。Honda勢は目の覚めるような素早いピットワークでライダーを送り出した。アウトラップを慎重に行ったチェカは渡辺の先行を許すが、29周目に渡辺を捕らえて2位をキープ、トップの加賀山を追う。その差は約14秒と大きいが、チェカはタイムを9秒台に入れ、そのビハインドを削っていく。3位は渡辺の単独走行、4位の中須賀を5位手島が追う展開。
チェカは1ラップに1秒のペースでタイム差を短縮する驚異の追い上げで観客の目をくぎ付けにする。だが、チェカの追い上げを知った加賀山もペースアップし、逆転するまでには至らなかった。優勝は秋吉/加賀山組、2位に清成/チェカ組、3位に酒井/渡辺組となり表彰台に上がった。4位に中須賀、5位に健闘したレイ/手島組が入った。後半、追い上げた辻村/伊藤組が7位に入り、山口/クロッチロー組が8位。9位にはスタート直後のアクシデントに巻き込まれながら健闘、単独参戦の津田一磨が入った。
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