HONDA The Power of Dreams

コメント

「最初から8秒台は出ると思っていた。ニュータイヤをはいて出ていって、ラッキーなことにクリアラップが取れた。さらにタイムアップを試みたが、今度はコースが混雑してしまった。昨年の8耐で勝てなかったのは悔しかった。ぜひ今年こそは8耐で勝ちたいと思ってスーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦している。WSBのマシンは僕に合っているし、パドックの雰囲気もリラックスしている。しかもレースはハイレベルだ。今年のマシンはまだ改良の余地がある。今回は実戦でデータを集めて、HRCにデータを渡すのが僕の役目。あくまでも8耐優勝を見据えたワンステップだけれど、キヨ(清成)と2人で優勝を狙う。ヨシムラは速いから、明日はタフなレースになるだろう。できたらドライのレースを望んでいる」

「今日はタイムが出なかった。今週末、初めてチェカと共通セッティングを出している。お互いのセッティングのマシンを乗り比べてみたが、ほとんど変わらない。今年のマシンはポテンシャルが高いけれど、まだそのポテンシャルをフルに生かすところまで至っていない。8耐までに最低あと1回テストがあるので、8耐にはマシンを最高の状態に仕上げたい」

「チェカの好タイムは想定内だ。清成はタイヤチョイスがうまくいかなかっただけなので心配していない。明日は雨かもしれないが、どのような状況でも大丈夫なように準備してある」

「レイとは組んだばかりだけれど、マシンをクロスチェックできる状態になっている。セッティングの方向性は似ている。レイは腕と腕の間に空間を設け、腕を自由に動かすタイプ。体重移動をスムーズに行っている。CBR1000RRWとダンロップタイヤのコンビネーションでは、まだ完全にセッティングが出ていない。全日本ロードレースのレース数がもう少し多ければ、さらに開発も進むだろう。8耐までにベストな状態に持っていきたい。明日は雨でもドライでもどちらでもよい。自分では雨は得意だと思っている」

「去年の鈴鹿300kmはキヨと組んで優勝できたが、今年はかなり厳しいかもしれない。手島とのセッティングに関しては、彼も僕のセッティングでどんどんタイムが上がっているので問題ないだろう。去年の8耐は出場できなくて悔しかったから、今年は絶対に8耐に出場できるよう、明日は100%プッシュして表彰台を狙っていく」

「今回は8耐に向けていろいろな課題が見つかったのが収穫だ。マシンの方向性は見えてきた。ターゲットはあくまでも8耐で勝つこと。少しでも多くデータを集めて、8耐に臨みたい」

「チェカは初めてのブリヂストンタイヤで、このタイムを出したのはさすがだ。清成はもう少しだったが、明日のレースに関して全く心配していない。レイのタイムはいいタイムだと思う。A組はB組と比べてドライコンディションが少なかったのがアンラッキーだった。2人にはぜひ表彰台を狙っていってほしい」

「正直に言って、まだマシンの仕上がりがよくない。決勝レースでは、8耐に向けて着実にデータを収集したい。予選5番手とまずまずだったが、やることは本当にたくさんある。明日は天候がよくないと言われているが、どのコンディションでも僕たちは全力を尽くすだけだ。とにかく、いいマシンを作るために一歩一歩がんばっていく」

「僕のマシンは、まだしっくりきていない。伊藤さんのマシンは、ある程度セッティングが仕上がっているようなので、明日は伊藤さんのセッティングに合わせて走る予定だ。とにかく、転倒せずにトラブルもなく走りきって、8耐に向けたデータ収集ができればベストだ。もちろん、トップグループで走れるように全力でがんばっていく」

「予選2回目で転倒してしまったが、体への影響は全くない。予選は狙っていたタイムには届かなかったが、マシンの仕上がりも順調で、クロッチローとのセッティング合わせも文句なく、2人とも乗りやすいマシンになっている。全体的にはとても順調なので、決勝レースを楽しみにしている」

「鈴鹿は前回のテストから2回目だ。コースやセッティングについて、山口さんがいろいろ教えてくれるので助かっている。予選2回目は新しいタイヤでタイムアタックをしなかったので、タイムを更新できなかった。でも、マシンの仕上がりは文句のつけようがないくらいよいので、決勝は安定したタイムで走行できるだろう。イギリスのレースと比べて周回数が多く、体力的に厳しいが、新たな挑戦と思ってがんばるつもりだ。明日は雨が降るかもしれないが、イギリスでも雨のレースは多いので問題ないだろう」

「今シーズンは600ccのマシンのみでレースをしていたから、1000ccのバイクは約1年ぶりに乗ることになる。昨年までのCBR1000RRは僕が開発に関わったマシンで、セッティングのポイントなども十分に理解していたが、今年はフルモデルチェンジしたマシンなので、初めは全く乗りこなす自信がなかった。でも、少しずつタイムも向上してきて、セットアップの方向性はつかめてきた。まだまだトップグループのタイムには及ばないが、決勝ではベストを尽くしていい成績を残したいと思う。安田はリハビリを兼ねての走行となるが、無理せずケガをしないように走って、8耐に向けてしっかりとデータを残してほしい。決勝は雨になると、上位勢はイコールコンディションになると思う。距離の長いレースなので、レインタイヤの使い方が難しくなる。一発ではなく、安定したタイムを出したライダーが最後に上位へ浮上してくるだろう。必ずおもしろいレースになると思う」

「全日本ロードレースの開幕戦でケガをしてから初めてマシンに乗った。まだ100%回復したわけではなく、体力も十分に戻っていないので、リハビリを兼ねて走るつもり。肩の筋肉が弱っているので、走行中にバイクを抑えることが難しい。決勝は淡々と自分のレースをして最後まで走りきりたい。ウエットコンディションだと、とっさに起きたバイクの挙動に対応できないので慎重に走りたい。とにかく、転倒だけは避けたい」

「本来は、300kmを1人で走る予定だったが、木曜日の走行で転倒してケガを負ってしまった。その結果、2時間を連続で走行することが難しくなり、HRCさんと話し合ってハスラムと組むことになった。ケガは右手小指の付け根が骨折している。痛み止めを飲んで何とか1時間を走りきりたい。雨のほうがケガの影響が少なくて助かる。テスト時も天候が悪かったので、セッティングデータやタイヤ選択のノウハウは持っている。この300kmは、8耐に向けた実戦テストや他メーカーとの比較ができるレースなので、収穫のある決勝レースにしたい」

「今回は、チームメイトの亀谷のタイムをターゲットとしている。亀谷は速い。僕はまだ鈴鹿は2回目だから、まだまだ学んでいかなくてはいけない。鈴鹿は好きなコース。走れば走るほどタイムがよくなる。マシンはBSB(イギリススーパーバイク選手権)で乗っているものと、そんなに大きくは違わない。2人でセッティングも歩み寄っている。ライバルはスズキ、清成、レイ。少しずつ自分の走りをインプルーブできればハッピーだ。Team 桜井ホンダはしっかりしたチーム。フレンドリーで一緒に仕事をしていて楽しい」