IB-OP 2018 | JMX 総集編

岸がIB参戦初年度ながら
見事チャンピオンに輝く

2018年の全日本モトクロス選手権IBOPクラスは全8大会、16レースで争われ、シーズン中盤からリードを築いた岸桐我(BOSS RACING)がIB参戦初年度ながらチャンピオンに輝いた。

開幕戦九州大会がIBデビュー戦となった岸。接戦を制して両ヒートで優勝を挙げ、自身のデビュー戦をダブルウインで飾った。

続く第2戦関東大会では、岸がヒート1でホールショットを奪いトップに立った。決定的なリードこそ奪えなかったが、僅差で逃げきり、この結果、今季早くも3勝目。ヒート2では倉持陵生(T.E.SPORT with 正武塗装)が好スタートを決めると、トップグループを形成してレースをリード。終盤までライバルとの一騎打ちを繰り広げたが、一歩及ばず2位となった。一方、岸は序盤の混戦の中での転倒もあり、順位をなかなか上げられない中、マシントラブルでリタイア。この結果、倉持は2ヒート総合2位を獲得。岸は同ポイントに並ばれたが、ランキングトップを堅持する。

第3戦SUGO大会のヒート1は、岸にとって試練のレースに。好スタートこそ決めるも、前戦での転倒でリズムを崩していたのか、序盤に2回の転倒。後方からの追い上げのレースとなり、11位でフィニッシュ。翌日の日曜日に行われたヒート2では序盤から積極的にレースを引っ張り、レース後半はライバルとの一騎打ちを展開、2位でのゴールとなった。これで持ち直したのか、第4戦中国大会ではホールショットを奪うとそのままヒート1をトップで走り抜けて優勝。続くヒート2では調子を上げてきたライバル勢との僅差の戦いを制し、今季2度目の両ヒート優勝となった。ここから岸の快進撃が始まる。

IB-OP

第5戦HSR九州大会ヒート1では2番手をキープしながらトップに浮上するチャンスをうかがい、最終ラップでパスすると、そのまま逃げきって優勝。続くヒート2は序盤からリードを築くと、そのまま独走でチェッカーを受け、連続両ヒート優勝となった。第6戦東北大会でも岸の走りは衰えることなく、終盤の接近戦を逃げきって3戦連続の両ヒート優勝を達成した。この結果、ポイントランキング上では2位に35ポイントという大量のアドバンテージを築いて首位の座を守った。

続く第7戦中国大会は豪雨の影響で中止となったが、第8戦近畿大会では、ランキングを争うライバルたちがケガで欠場したことから、優勝すればチャンピオン決定という状況で決勝ヒート1に臨んだ。気持ちが入りすぎてしまったのか、このレースは序盤こそ2番手で周回するも、転倒で9番手まで順位を落としてしまう。しかし、そこから追い上げを見せて5位フィニシュとなった。ヒート1の結果により、岸は続くヒート2を12位以内でゴールすればチャンピオンを決定させられる状況に。岸は好スタートを決めるも、序盤の転倒で最後尾付近まで順位を落としてしまい、苦しい展開となったが、諦めずに追い上げを続け、9位でフィニッシュ。参戦初年度のIBOPで、見事チャンピオンに輝いた。

最終戦スポーツランドSUGOでは、ヒート1で倉持が5位、ヒート2で根岸瑞生(T.E.SPORT)が今季ベストリザルトとなる2位入賞を果たした。

- POINTS -

順位 ライダー マシン 総合
1岸桐我Honda285
2川上龍司ヤマハ258
3池田凌スズキ212
4西條悠人カワサキ206
5瀬川開生ヤマハ193
10倉持陵生Honda151
20牟田口侑大Honda63
21根岸瑞生Honda62
22近藤雄紀Honda58
29竹野拓実Honda36
31富岡寿弥Honda31
39森田虎太朗Honda9
42猪飼和麻Honda7
43田村和暉Honda6

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