開幕からここまで4ヒートで3勝を挙げている岸桐我(BOSS RACING)は、予選を3番手で通過して、土曜日に実施された決勝ヒート1に臨みました。しかし岸はスタートダッシュこそ決めたものの、1周目と2周目に転倒を重ね、26番手からの追い上げを強いられることになります。予選を4番手でクリアした近藤雄紀(TEAM HAMMER)も、1周目19番手と大きく出遅れました。

近藤は、序盤の3周で14番手まで順位を上げましたが、4周目と6周目に転倒を喫し、リタイアに終わりました。一方、岸は3周目から追い上げを開始。朝からこのレースが行われるまでに多数のマシンが走行したことにより、路面には深いわだちが刻まれており、パッシングのためにラインを変更するのが難しい状況でしたが、それでも最終ラップには4台による8番手争いに加わり、11位でゴールしました。

ヒート1とはグリッド位置を大きく変更してヒート2のスタートに臨んだ岸は、混戦の中でまずは2番手のポジションを確保すると、すぐに阿部佑基(ヤマハ)を抜いてトップに浮上します。2周目以降は、岸と阿部と川上龍司(ヤマハ)がトップグループを形成。レースが中盤に入ると、この集団に瀬川開生(ヤマハ)が加わり、阿部は5周目に転倒を喫してポジション争いから脱落しました。

5周目に川上を抜いた瀬川は、レースが後半に入ったところで岸に接近。岸と瀬川は、川上を引き離しながらの一騎打ちを開始しました。7周目、岸のミスに乗じて瀬川が逆転。しかし岸は、大きく遅されることなく瀬川のマークを続けます。そして迎えた11周目の最終ラップ、猛アタックを仕掛けた岸が最終コーナーの手前で瞬間的に瀬川を抜きましたが、クロスラインで再逆転を許し、最終的に2位となりました。