●ヒート1
ポイントリーダーとして今大会を迎えた岸桐我(BOSS RACING)は、シリーズランキングを争うライバルたちがケガで今大会を欠場したことから、優勝すればチャンピオン決定という状況で決勝ヒート1に臨みました。そしてスタート直後、岸は4番手の好位置を確保。西條悠人(カワサキ)を抜いて1周目を3番手でクリアすると、2周目には2番手の西元気(スズキ)に迫りました。

ところが、岸は転倒を喫して5番手に後退。さらに次周にも再び転倒し、9番手まで順位を落としました。転倒の影響で早めにゴーグルを外すことになった岸は、視界の悪さに苦しめられながらも、終盤にかけて必死の追い上げ。5位でチェッカーを受けました。またこのレースでは、近藤雄紀(TEAM HAMMER)が序盤に6番手まで追い上げましたが、こちらも転倒に泣き18位に終わりました。

●ヒート2
ヒート1の結果により、岸は12位以内でゴールすればチャンピオン決定という状況。好スタートを決めて真っ先に1コーナーを立ち上がると、まずは4番手の好位置を確保しました。さらに、直前を走っていた内藤龍星(スズキ)が転倒したことから、岸は3番手にポジションアップ。ところがその直後、岸も転倒を喫して最後尾に近い26番手まで順位を下げる苦しい展開となりました。

それでも岸は、2周目に19番手まで一気に浮上すると、3周目には17番手、4周目には15番手と着実に追い上げ。レースが後半に入った6周目には14番手となりました。そして、残り3周となった9周目には、ついにチャンピオン決定圏内となる12番手まで浮上。さらにラスト2周でも追い上げを続けて9位でゴールした岸は、難しい路面状況を攻略してシリーズタイトル獲得を決めました。