J-GP2 2019 JRR | 総集編

J-GP2クラス最後のシーズン
名越哲平が王者に輝く

2010年から始まったJ-GP2クラスだが、2019年がラストシーズンに。ツインリンクもてぎでの開幕戦、まず勢いに乗ったのは名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)だった。予選でポールポジションを獲得すると、決勝でも序盤からレースをリード。中盤から逃げ始め、そのまま独走態勢を築いた名越は、幸先よく優勝を飾った。

名越哲平
開幕戦を制した名越哲平

第2戦はJSB1000クラスのみの開催となり、次のレースは第3戦のスポーツランドSUGOとなった。作本輝介(Team 髙武 RSC)がポールポジションを奪うと、決勝でそのまま逃げの展開に。名越も2番手で続き、終盤には榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO.)と小谷咲斗(TEAM PLUSONE with TARO)が3番手を争う。最終的には、追いすがる名越を突き放した作本が優勝。2位に名越、3位に榎戸、4位に小谷。5位には徳留真紀(マルマエMTR)が入り、Honda勢がトップ5を占める結果となった。

2レース制での開催となった第4戦・筑波サーキット。レース1、好スタートを切ってトップに立ったのは榎戸だった。榎戸はそのままリードを広げ続けると、名越に10秒近い差を付け、クラス初優勝を果たす。レース2では、名越と作本が接近戦を展開。レース終盤に名越が抜け出すと、そのまま逃げきり、シーズン2勝目を挙げた。

榎戸育寛
中盤戦から躍進をみせた榎戸育寛

岡山国際サーキットでの第6戦は、雨で転倒が続出したことから赤旗が出され、レースは12周に短縮された。榎戸がジワジワとリードを広げ、終盤には独走態勢を築いてシーズン2勝目を挙げた。

第7戦・オートポリスではレース中に岩﨑哲朗(カワサキ)が転倒し、赤旗中断。2ヒート制のレースとなった。名越は2ヒートともにトップで走りきり、3勝目。2位榎戸、3位作本、4位小谷、5位徳留と続き、またもHonda勢がトップ5を独占した。

最終戦 鈴鹿サーキット
最終戦 鈴鹿サーキット

最終戦の舞台は鈴鹿サーキット。スタート直後に名越と榎戸が接触してしまう。しかし、そこから2人は追い上げて、トップの座を巡ってデッドヒートを展開する。最終ラップまでもつれたバトルを制したのは榎戸だったが、ポイントで名越を逆転するには至らず。名越がJ-GP2クラス最後の王者に輝いた。

POINTS

順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8
1634名越哲平Honda16025222225162525
271榎戸育寛Honda15616202520252228
34作本輝介Honda15222252022202023
470岩﨑哲朗カワサキ103181318152217
522小谷咲斗Honda102151815181818
636徳留真紀Honda10014161313121616
7392尾野弘樹スズキ98201214161521
814阿部恵斗ヤマハ93151614141519
918豊島怜ヤマハ681314121118
1019井手翔太ヤマハ641211121415