今季がラストシーズンとなるJ-GP2の年間エントリーは10台、今大会の出走台数は9台となりました。名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)、作本輝介(Team 髙武 RSC)、榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO.)らがタイトルを狙います。
名越が自身2度目となるポールポジションを獲得。作本が4番手、榎戸は6番手から決勝に挑みます。スタートダッシュは名越で、すぐに作本が首位に立ちますが、名越がトップを奪いレースをリードします。トップに立った名越、作本、尾野弘樹(スズキ)がトップ集団を形成。その後を小谷咲斗(Team TARO PLUSONE with TARO)、榎戸、徳留真紀(マルマエMTR)、井手翔太(ヤマハ)、豊島怜(ヤマハ)が続きます。7ラップ目でトップの名越がファステストラップを記録し逃げようとしますが、作本、尾野もペースアップ。トップ争いは変わらず、10ラップ目では岩﨑、榎戸、小谷が4番手争いを繰り広げます。そして、その後方には徳留、井出、豊島が続きます。
11ラップ目を過ぎ、ラップタイム2分53秒台の名越に対し、作本、尾野は54秒台で、名越が逃げ始めます。12ラップ目には榎戸が4番手に浮上。名越は独走態勢を築き、2番手作本、3番手尾野はそれぞれ、単独走行となります。4番手争いは、榎戸、岩﨑、小谷で繰り広げられました。
19ラップ目に岩﨑が4番手に浮上。榎戸、小谷が続きます。最終ラップを首位で走り切った名越が優勝。2位作本、3位尾野で表彰台に登りました。4番手争いを制したのは岩﨑。5位榎戸、6位小谷でチェッカーを受けました。徳留は7位となりました。
名越哲平(J-GP2 優勝)
「レース内容が完ぺきとは言えませんが、ポールトゥウインという結果が残せたことはうれしいです。予選の流れから、独走優勝を目指していました。決勝までたくさんのシュミレーションを考え、挑みました。昨年はポールを取りながら、決勝ではリズムを崩し転倒してしまった経験があったので、22ラップを集中して走り切ることができてよかったと思っています。連勝できるように努力していきたいです」
作本輝介(J-GP2 2位)
「コーナー進入からのブレーキングに課題があり、旋回性を上げていけないことでなかなかタイムアップできず、アベレージを上げられずにいました。レースウイークをとおしてその課題に向き合ってきたのですが、うまくまとめることができずに決勝でも離されてしまい、残念です。次戦までにはこの課題をクリアして、納得できるレースがしたいです」
榎戸育寛(J-GP2 5位)
「今年からチームもマシンもタイヤも変わり、全く新しいスタートです。まだ、そこに自分が順応できていません。レースウイーク中にまとめ切れませんでした。しかし、決勝レースを経験したことで、理解できたこともあり、完走できたことを次につなげたいと思います。反省としては慎重過ぎたと思う部分もあり、残りのレースを一戦、一戦、大事に戦ってチャンピオンを目指します」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 634 | 名越哲平 | 22 | 41'58.274 | |
2 | 4 | 作本輝介 | 22 | +5.887 | |
3 | 392 | 尾野弘樹 | スズキ | 22 | +13.844 |
4 | 70 | 岩﨑哲朗 | カワサキ | 22 | +18.190 |
5 | 71 | 榎戸育寛 | 22 | +19.160 | |
6 | 22 | 小谷咲斗 | 22 | +19.285 | |
7 | 36 | 徳留真紀 | 22 | +1'15.876 | |
8 | 18 | 豊島怜 | ヤマハ | 22 | +1'18.428 |
9 | 19 | 井手翔太 | ヤマハ | 22 | +1'18.651 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 634 | 名越哲平 | ハルクプロ | 25 |
2 | 4 | 作本輝介 | モリワキ | 22 |
3 | 392 | 尾野弘樹 | スズキ | 20 |
4 | 70 | 岩﨑哲朗 | カワサキ | 18 |
5 | 71 | 榎戸育寛 | ハルクプロ | 16 |
6 | 22 | 小谷咲斗 | 15 | |
7 | 36 | 徳留真紀 | 14 | |
8 | 18 | 豊島怜 | ヤマハ | 13 |
9 | 19 | 井手翔太 | ヤマハ | 12 |