HAPPY CAR LIFE
運転マナー

ライト類の使い方を知ろう

クルマに備わっている「ライト類」の 使い方と点灯時期を解説します。

ヘッドライトはいつ点けるの?

ヘッドライトは暗くなる前、できるだけ早めに点灯しましょう。
具体的には日没の1時間くらい前を目安に点灯するのがよいでしょう。

それ以外でもトンネルに入る前、明け方や夕暮れの薄暗い時、雨天で視界が悪い時、霧が発生している時など、晴天時に比べて明るさが足りない時や、周囲が見づらく感じたらすぐに点灯するようにしましょう。

ヘッドライトのスイッチに「AUTO(※1)」というのがある場合は、センサーが明暗を感知して自動で点灯してくれるので常にAUTOにしておくのもよいでしょう。

※1 車種によって異なりますが、エンジンを切ってもライトが点灯してしまう場合は「切り」位置に戻してください。

ヘッドライトを点ける意味は?

ヘッドライトは夜間などに前方を明るく照らすことで、道路の状態や障害物などを視認しやすくし、安全に走行するためにクルマに備わる機能です。

点灯することによって周囲に自分の存在を早目に気付いてもらうという効果もあり、安全運転にも役立つものです。
悪天候の場合は昼夜を問わず点灯させることで、他のクルマや歩行者、自転車等に自車の存在を効果的に知らせる方法のひとつとしても有効です。

日没以降の点灯について

日没時刻以後のスモールライトやフォグライトだけの点灯は、道路交通法では無灯火運転になります。
早めのヘッドライト点灯を実施しましょう。

フォグライトって何?

フォグライトとは、前部霧灯と呼ばれるもので、霧が出た時に使用することを前提としたライトのことです。
霧などの微小な浮遊水滴を反射しないようにするため、焦点を定めずに照らすようになっているものです。

純正品以外を後から取り付けする場合には、道路運送車両法の保安基準により、取り付ける位置やその個数、ライトの光色、メーター周辺などに運転者がフォグライトのON/OFF状態がわかるような表示ライト(意図せず点灯したままの状態を防止するため)などの規定がありますので注意しましょう。

フォグライトはいつ点けるの?

フォグライトは、基本的に霧など悪天候で前方や路肩が見えづらい時に点灯します。 フォグライトは遠くを照らすのではなく、クルマに近いところを左右に広く照らす特性をもっています。

濃霧のときはヘッドライトだけでは乱反射してしまい見えづらくなるので、自車の直近の視界確保と他車からの視認性を向上するために点灯するものです。
市街地で晴天時にフォグライトを点灯してしまうと、対向車や前車に眩惑感をあたえるなど、他の運転者に迷惑となる可能性がありますので注意しましょう。

デイライトって何?

デイライトとは、正式名称はデイタイムランニングライトと呼ばれるLED(発光ダイオード)を使用した昼間点灯用ライトの一種です。
昼間から常時点灯することで、対向車や歩行者などに自車の接近・存在をアピールして、早く気づかせるという役割があり、周囲に対する被視認性を高めることで、交通安全にも役立ちます。
最近では、標準装備やオプション装備としても普及しています。

デイライトの特徴と基準

デイライトは、イグニッションに連動することにより、特にスイッチ操作をすることなく常時点灯(パーキングブレーキをONにすると消灯)します。
白色に発光するライトで、昼夜を問わず自車の被視認性を高めることができます。
またLEDを採用することにより、高輝度・長寿命に加え、低消費電力化でバッテリー負荷低減にも寄与しているのです。

またデイライトの設置には保安基準があり、日中走行時に車両を歩行者や周囲の車両から確認しやすくすることを目的としています。

車両の前向きに設置し、走行中は常時点灯されていることを前提に、
①ライトの光度が1,440cd以下であること
②他の交通を妨げないものであること
③ライトの色は白色であること
④ライトが損傷したり、レンズ面が著しく汚損していないこと
⑤レンズ取付部に緩み、がた等がないこと
⑥照明部の大きさは、25cm²以上200cm²以下であること
などが車検など検査時の基準となっています。