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ドヴィツィオーゾはランキング5位
Repsol Honda Teamは来季につながる確実な前進を見せる

一歩一歩MotoGPマシンに順応してきた青山博一はイギリスGPで転倒。大きなケガを負うも復帰後のレースでのベストリザルトは7位。 ダニ・ペドロサと、安定した速さを見せ始めたアンドレア・ドヴィツィオーゾに加え、来シーズンはケーシー・ストーナーもRepsol Honda Teamに加わる。

昨シーズンはケガに苦しみつつもランキング3位でシーズンを終えたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は5年目のシーズン。ワークスライダーとして2年目を迎えたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(同)は、ランキング6位に入る安定した走りでシーズンを戦った。

2010年からはシーズンを通して使用できるエンジンの台数が6基に制限されたことにより、チームは冬季のテストでパフォーマンスと耐久性の両立に取り組んだ。開幕戦カタールGPではドヴィツィオーゾが3位表彰台と順調な滑り出し。MotoGPクラス初参戦で今季唯一の日本人ライダー青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は、10位に入り自身が目標としていたトップ10入りを見事達成して幸先のいいスタートを切った。しかし、続く第2戦に予定されていた日本グランプリは、アイルランドの火山噴火の影響により、10月に延期された。

第4戦イタリアGPではポールポジションからスタートしたペドロサが初優勝。8番グリッドからスタートのドヴィツィオーゾも3位となったことでRepsol Honda Teamの2台が表彰台を飾ったばかりでなく、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)が5位、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が6位と、トップ6台のうち4台がHonda勢。このイタリアGPではバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がフリー走行で転倒。右足を負傷し、ドイツGPで復帰するまでの4戦を休場することになる。

第5戦イギリスGPではドヴィツィオーゾが3戦連続の表彰台を獲得し、ポイントランキングでも2位へ浮上したが、一方で青山はウォームアップ中に転倒して脊椎を骨折するという重傷を負い、第10戦のチェコGPまで欠場した。

ペドロサは第8戦ドイツGPで2勝目、第11戦インディアナポリスで3勝目、続く第12戦サンマリノGPで4勝目と好調を維持し、ランキング2位につける。ドヴィツィオーゾもコンスタントに表彰台を獲得し、この時点でランキング3位。

第14戦日本GPの初日フリー走行ではペドロサが転倒。鎖骨の骨折により欠場を余儀なくされたが、そのアクシデントをカバーするかのようにドヴィツィオーゾがMotoGPクラス自身初となるポールポジションを獲得。決勝ではケーシー・ストーナー(ドゥカティ)との一騎打ちの末、3位を大きく引き離し2位でフィニッシュ。Repsol Honda Teamに250回目の表彰台をもたらした。

その後、16戦目オーストラリアGPまで欠場となったペドロサに代わって常に上位を走りチームを支えたドヴィツィオーゾは最終的にランキング5位でシーズンを終え、最終戦バレンシアでケガを押して出場したペドロサは8位でフィニッシュし、シリーズランキング2位を守った。

来季はこの両選手にドゥカティより移籍するストーナーを加え、Repsol Honda Teamは3台体制でMotoGPを戦う。


2010 ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1J.ロレンソヤマハ383202525202525252025251620131316202525
2ダニ・ペドロサHonda24592011258202025-20252520---89
3V.ロッシヤマハ233251620----1316111316101625162016
4C.ストーナードゥカティ225-11-13111616162016-112525-25-20
5アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda20616101616201121113-1113-2020-1611
6B.スピーズヤマハ17611--91613108101320101181311-13
7N.ヘイデンドゥカティ163131313-13989111010-164101311-
8マルコ・シモンチェリHonda125556797-10-5929108101310
9ランディ・デ・ピュニエHonda116107910101013--633-766106
10マルコ・メランドリHonda103381011--7688-6757773
11C.エドワーズヤマハ1038443785-99-9411-994
12H.バルベラドゥカティ9043845467-767535268
13A.バウティスタスズキ85-6-24211---888911457
14A.エスパルガロドゥカティ65-17866---47562-8-5
15青山博一Honda536255------44369342
16L.カピロッシスズキ447--6-3956-5-----3-
17M.カリオドゥカティ43-93-354-7---2145--
18アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI11-------443--------
19ロジャー・リー・ヘイデンHonda5--------5---------
20秋吉耕佑Honda4-----13-----------
21C.チェカドゥカティ1-----------------1
22吉川和多留ヤマハ1------1-----------

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1ヤマハ404252525202525252025252020131625202525
2Honda342162016252020202513202525202020101611
3ドゥカティ286131313131316161620161011252510251120
4スズキ10876-6431156-888911457

トピックス&特集

チーム&選手紹介

Honda RC212V
Honda HSV-010GT

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、MotoGPクラスに6台の“RC212V”を投入。2010年モデルのエンジンは多岐にわたって改良を施され、シャシーもそのエンジン特性に合わせて新設計するなど、マシンの戦闘力の向上を実現しています。

RC212V
RC212V RC212V RC212V RC212V RC212V RC212V RC212V RC212V

SPEC 車両諸元
全長 2052mm
全幅 645mm
全高 1110mm
軸距 1435mm
最低地上高 115mm
車両重量 150kg以上
エンジン種類 水冷 4ストローク DOHC4バルブ V型4気筒
  総排気量 800cc
  最高出力 155kW以上
フレーム形式 アルミツインチューブ
タイヤ  
  ホイール径(前) 16.5インチ
  ホイール径(後) 16.5インチ
サスペンション  
  形式(前) テレスコピック式
  形式(後) プロリンク
燃料タンク容量 21リッター
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レプソル・ホンダ・チーム
26ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサDani Pedrosa

生年月日:1985年9月29日
国籍:スペイン

初めてバイクに乗ったのは、4歳のときです。11歳で地元スペインのポケットバイク選手権に参戦。1999年には、モビスター・アクティバ・カップ(スペイン人ライダーを対象としたライダー養成プロジェクト)に選出され、そこでの活躍が認められ、2001年からロードレース世界選手権(WGP)125ccクラスに参戦。Honda RS125R(2ストローク125cc)を駆り、高いライディングスキルと他を圧倒する走りで、03年には同クラスでチャンピオンを獲得しました。翌04年からは、250ccクラスにステップアップし、ここでも開幕戦から優勝を遂げる好成績を残し、参戦初年度でチャンピオンに。05年も引き続き250ccクラスに参戦し、2年連続で250ccタイトルを獲得しました。そして、最高峰のMotoGPクラスにステップアップした06年は、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。07年は2勝を挙げて総合2位、08年は総合3位と上位にランクインしてきました。09年は開幕直前に負ったケガに苦しむも、巻き返しを見せて総合3位。2010年は念願の王座奪取に挑みます。

身長:159cm
体重:52kg
趣味:音楽鑑賞、インターネット
URL:http://www.danipedrosa.com/

主な戦績
2001 世界選手権デビュー
  世界選手権 125cc 8位
2002 世界選手権 125cc 3位
2003 世界選手権 125cc チャンピオン
2004 世界選手権 250cc チャンピオン
2005 世界選手権 250cc チャンピオン
2006 世界選手権 MotoGP 5位
ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得
2007 世界選手権 MotoGP 2位
2008 世界選手権 MotoGP 3位
2009 世界選手権 MotoGP 3位
ダニ・ペドロサ
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4アンドレア・ドヴィツィオーゾ

アンドレア・ドヴィツィオーゾAndrea Dovizioso

生年月日:1986年3月23日
国籍:イタリア

幼い頃からミニバイクに乗り、イタリアのミニバイク選手権に参戦。2000年からイタリアをはじめとするヨーロッパのロードレース選手権に出場し、01年にはロードレース世界選手権(WGP)のイタリアGPにワイルドカードで参戦。02年からWGP125ccクラスにフル参戦を開始しました。04年には年間5勝を挙げて、125ccタイトルを獲得。翌05年には250ccにステップアップし、総合3位。06年には、同クラスにHonda RS250RWワークス仕様のマシンで参戦し、徐々にランキングを上げ、07年はシーズンを通して優勝争いを繰り広げて総合2位と好成績を残しました。08年は、最高峰クラスのMotoGPにステップアップを果たし、初年度ながら安定した走りで総合5位にランクイン。09年は、ワークスチームである「レプソル・ホンダ・チーム」に移籍し、MotoGPクラスでの初優勝も達成。2010年は、よりスキルアップしたライディングが期待されます。

身長:164cm
体重:56kg
趣味:モトクロス、スーパーモタード、サッカー、スノーボード
URL:http://www.andreadovizioso.com/

主な戦績
2001 世界選手権デビュー
2002 世界選手権 125cc 16位
2003 世界選手権 125cc 5位
2004 世界選手権 125cc チャンピオン
2005 世界選手権 250cc 3位
2006 世界選手権 250cc 2位
2007 世界選手権 250cc 2位
2008 世界選手権 MotoGP 5位
2009 世界選手権 MotoGP 6位
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
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チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ
58マルコ・シモンチェリ

マルコ・シモンチェリMarco Simoncelli

生年月日:1987年1月20日
国籍:イタリア

1996年から2000年にかけてイタリアのミニバイク選手権で活躍し、2年連続のチャンピオンに輝きます。01年にイタリア選手権125ccクラスのホンダ・トロフィーに参戦。翌02年には、欧州選手権の125ccタイトルを獲得するとともに、ロードレース世界選手権(WGP)にも出場。03年からWGPにフル参戦を開始し、05年には125ccで総合5位と躍進すると、翌年から250ccにステップアップを果たします。08年には250ccのタイトルを獲得し、09年は、最終戦までライバル青山博一とタイトル争いを繰り広げ、多くのファンを熱狂させる走りをするも、惜しくも王座まで一歩届かず。2010年は、青山とともに最高峰のMotoGPにステップアップ、Hondaのルーキーライダーとして期待が高まります。

身長:183cm
体重:72kg
URL:http://www.marcosimoncelli.it/

主な戦績
2002 世界選手権デビュー
2003 世界選手権125cc 21位
2004 世界選手権125cc 11位
2005 世界選手権125cc 5位
2006 世界選手権250cc 10位
2007 世界選手権250cc 10位
2008 世界選手権250cc チャンピオン
2009 世界選手権250cc 3位
マルコ・シモンチェリ
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4マルコ・メランドリ

マルコ・メランドリMarco Melandri

生年月日:1982年8月7日
国籍:イタリア

6歳からイタリアのミニバイクレースで活動を開始。その才能を見出され、15歳にしてロードレース世界選手権(WGP)125ccクラスにワイルドカード参戦を果たします。翌年からは同クラスにフル参戦し、Hondaライダーとして2年間RS125Rを駆り、史上最年少優勝そしてチャンピオン争いを繰り広げるなど、ポテンシャルの高さを証明しました。2000年には、250ccクラスにステップアップして上位でフィニッシュする好成績を残します。250ccクラスを制したのは、02年。翌03年にMotoGPへのステップアップを果たしました。Hondaへ移籍した05年は総合2位を獲得。06年は総合4位、07年は総合5位となりました。今シーズンは、3年ぶりにHondaへの復帰を果たし、チームメートのシモンチェリとともにRC212Vを駆り、タイトル獲得に挑戦します。

身長:166cm
体重:62kg
URL:http://www.marcomelandri.it/

主な戦績
1997 世界選手権デビュー
1998 世界選手権125cc 3位
1999 世界選手権125cc 2位
2000 世界選手権250cc 5位
2001 世界選手権250cc 3位
2002 世界選手権250cc チャンピオン
2003 世界選手権MotoGP 15位
2004 世界選手権MotoGP 12位
2005 世界選手権MotoGP 2位
2006 世界選手権MotoGP 4位
2007 世界選手権MotoGP 5位
2008 世界選手権MotoGP 17位
2009 世界選手権MotoGP 10位
マルコ・メランドリ
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インターヴェッテン・ホンダ・モトGP
7青山博一

青山博一Hiroshi Aoyama

生年月日:1981年10月25日
国籍:日本(千葉県出身)

5歳からポケットバイクに乗り始め、14歳でミニバイクのレース活動をスタート。15歳になり、KTR & SC桶川塾に入塾するとともに関東ロードミニ選手権を制覇。1998年に筑波ロードレース選手権 GP125クラスに参戦し、ランキング2位。全日本ロードレース選手権GP125に参戦したのは99年からで、翌2000年には全日本ロードレース選手権GP250に参戦。03年には、同クラスで6戦中5回の優勝を遂げ、見事チャンピオンに輝きました。このタイトルをもって、Hondaのライダー育成制度「Honda Racing スカラーシップ」の第1期生に選出され、翌04年から戦いの場を世界に移してロードレース世界選手権(WGP)250ccクラスにフル参戦を開始しました。04年から05年の2年間、スカラーシップ生としてWGPで戦い、卒業後、他メーカーに移籍するも250ccクラスで着実にキャリアを積みます。09年は再びHondaに復帰し、Honda RS250RWを駆り他のライバルライダーを圧倒する走りでシーズン最終戦までタイトル争いを展開し、見事日本人として8年ぶりとなる250cc世界チャンピオンに輝きました。2010年は念願のMotoGPにステップアップを果たし、Honda RC212Vで次なる頂点を目指します。

身長:165cm
体重:55kg
血液型:O型
趣味:モトクロス、ダート、ダーツ
URL:http://www.hiro-aoyama.com/

主な戦績
2000 世界選手権デビュー
1999 全日本選手権 GP125 11位
2000 全日本選手権 GP250 2位
  世界選手権 250cc パシフィックGP 8位
2001 全日本選手権 GP250 8位
  世界選手権 250cc 日本GP 13位
  世界選手権 250cc パシフィックGP 21位
2002 全日本選手権 GP250 2位
  世界選手権 250cc 日本GP 12位
  世界選手権 250cc パシフィックGP 11位
2003 全日本選手権 GP250 チャンピオン
  世界選手権 250cc 日本GP 2位
  世界選手権 250cc パシフィックGP 5位
2004 世界選手権 250cc 6位
2005 世界選手権 250cc 4位
2006 世界選手権 250cc 4位
2007 世界選手権 250cc 6位
2008 世界選手権 250cc 7位
2009 世界選手権 250cc チャンピオン
青山博一
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エルシーアール・ホンダ・モトGP
14ランディ・デ・ピュニエ

ランディ・デ・ピュニエRandy De Puniet

生年月日:1981年2月14日
国籍:フランス

地元フランスのロードレース選手権で1997年と98年の2年連続125ccクラスのタイトルを獲得した後、99年からロードレース世界選手権(WGP)125ccクラスにフル参戦を開始します。2001年にはWGP250ccへステップアップし、03年に総合4位、そして04年には総合3位を獲得する活躍を見せました。06年からMotoGPにステップアップし、07年に開催された日本グランプリでは2位表彰台を獲得。翌08年はHondaのサテライトチームLCR Honda MotoGPへ移籍。09年は堅実な走りを見せるも、シーズン中盤に負ったケガの影響で総合11位に終わりました。2010年はクラス初勝利、そして上位躍進を目指します。

身長:169cm
体重:64kg
趣味:スーパーモタード、モトクロス、ランニング、サイクリング、スカッシュ

主な戦績
1998 世界選手権デビュー
1999 世界選手権 125cc 18位
2000 世界選手権 125cc 17位
2001 世界選手権 250cc 13位
2002 世界選手権 250cc 9位
2003 世界選手権 250cc 4位
2004 世界選手権 250cc 3位
2005 世界選手権 250cc 8位
2006 世界選手権 MotoGP 16位
2007 世界選手権 MotoGP 11位
2008 世界選手権 MotoGP 15位
2009 世界選手権MotoGP 11位
ランディ・デ・ピュニエ
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2010トピックス