round 12

September 5 2010, RACE:14:00-(local)/21:00-(JST)
MotoGP G.P. APEROL DI SAN MARINO E DELLA RIVIERA DI RIMINI
第12戦 サンマリノGP

ペドロサ2連勝で今季4勝目を達成。
ドヴィツィオーゾ表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュ

インディアナポリスGPから2週連続開催となった第12戦サンマリノGPは、今季4回目のPPから好スタートを切ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、オープニングラップを制し、その後も快調にラップを刻んで28ラップのレースで真っ先にチェッカーを受けた。レース序盤からただ1人、1分34秒台の快速ラップを連発し、中盤には5秒以上ものリードを築く圧勝だった。前戦インディアナポリスGPからの2連勝は最高峰クラスでは自身初。自己記録を更新するシーズン4勝目を達成した。2位には総合首位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)。3位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)という結果だった。今大会の優勝で総合首位のロレンソとの差は63点。依然として厳しい点差だが、残り6戦で逆転チャンピオンに闘志を燃やす。

予選8番手からオープニングラップ5番手と好スタートを切ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、ロッシとし烈な3位争いを繰り広げて、4位でフィニッシュした。序盤、ペドロサ、ロレンソ、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、ロッシに続き5番手を走行したドヴィツィオーゾは、中盤戦に入った12周目にストーナーを抜いて4番手へ。その後3番手を走るロッシに肉薄したが抜けず、4位でチェッカーを受けて総合3位をキープした。

その後方では、ドヴィツィオーゾを追って序盤6番手につけたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が5周目の2コーナーで転倒、再スタートするも最下位14位でフィニッシュ。アルバロ・バウティスタ(スズキ)、ヘクトル・バルベラ(ドゥカティ)とし烈なバトルを繰り広げたマルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)は10位。アレックス・エスパルガロ(ドゥカティ)と接戦を繰り広げた青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は12位。序盤7番手を走行したランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)は、中盤にコースアウトを喫し13位だった。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • ランディ・デ・ピュニエ(左)、マルコ・メランドリ(中央)ランディ・デ・ピュニエ(左)、マルコ・メランドリ(中央)
  • 青山博一青山博一

Moto2クラスは、今季2回目のPPを獲得したトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)が、チェコGP、インディアナポリスGPに続き3連勝を達成、通算6勝目を挙げてタイトル獲得に大きく前進した。エリアスと最後まで厳しい戦いを繰り広げたフリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)が2位。オープニングラップ14番手と出遅れながらもトーマス・ルティ(Interwetten Moriwaki Moto2)が追い上げて3位だった。

今大会、決勝レース序盤にトップを走り、トップグループで好走を見せた富沢祥也選手(Technomag-CIP)が、12周目の11コーナーと12コーナーの中間で転倒して、後続のマシンと接触。ミサノ・サーキットから近いリッチョーネの病院に搬送されましたが、14時20分、逝去されました。富沢選手は、今季、開幕戦カタールGPで優勝。第2戦スペインGPで2位。PP獲得2回と将来が期待されていました。富沢選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)「今日の優勝は言葉にできないほど最高の気分だったが、チェッカーを受けてパルクフェルメに到着したとき、メカニックがみんな真面目な顔をしているので変だなあと思ったら、富沢選手が亡くなったことを知らされた。とてもショックで言葉がなかった。とにかく、彼が亡くなったことが信じられなくて3回も聞き返してしまった。そして、とても悲しい気持ちになったし、こんなことは決して起きてはいけないと思った。富沢選手は、いつも楽しいジョークを言って、みんなに愛されていた。とても速くて勇敢なすばらしいライダーだった。先週のインディアナポリスでは、ピーター・レンツ選手を亡くした。1週間で2人の選手が亡くなるなんて、本当に悲しい。彼の家族に心からお悔やみを申し上げます。今大会は、レースウイークを通じてすべてが順調だった。すばらしいマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝したい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 4位)「富沢選手の事故は、レースが終わってから知ったが、あまりにもショックだった。この2週間で2つの悲劇的な事故が起こり、2人のライダーが亡くなった。セーフティコミッションは、これまでたくさんの安全を実現してきたが、コース上で起きた事故だけに避けられなかった。富沢選手の家族にお悔やみを申し上げます。自分が父親になった今、こういう出来事が、家族にとってどんなに悲しいことかということを感じている。レースに関しては、最大限の努力をした。予選順位が悪かったけれど、表彰台を目標にベストを尽くして3位争いをすることができた。今日はマシンの状態がよくて、予選のときとは違うライディングでプッシュすることができた。バレンティーノをパスできなかったけれど、次のレースにつながる走りができたと思う。次は結果を残すことに全力を尽くしたい」

マルコ・メランドリ(MotoGP 10位)「あまりにも悲しい日です。レースについては、コメントすることはありません」

青山博一(MotoGP 12位)「レースを終えた後に祥也が亡くなったことを知らされたけれど、言葉もありませんでした。祥也は本当にいい友達だったし、信じられない気持ちでいっぱいです。今日はすごくいい走りをしていたし、表彰台に立てると思っていました。本当に悲しくて、今はなんて言っていいのか、言葉もありません」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 13位)「今日は、自分のレースと自分のことについて話す気持ちになれない。本当に悲しい週末になってしまった。家族にお悔やみを申し上げます」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 14位)「とても悲しい日になってしまった。家族にとって、そして、チームのスタッフの悲しみを思うと、言葉もありません。事故が起きたときに、とにかく大きなケガをしていないことを願っていた。しかし、その願いは届きませんでした」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督「ダニが今季4勝目を達成した。チャンピオンシップは依然として厳しいが、残り6戦、全力で戦っていきたい。今日は、将来ある富沢祥也選手が事故で亡くなるという悲しい日になりました。本当に残念で仕方がありません。富沢選手のご冥福をお祈りし、ご家族の方々にお悔やみを申し上げます」

トニー・エリアス(Moto2 優勝)「自分の後ろで起きた事故なので、それを目撃することはなかったが、本当に残念で悲しいレースになってしまった。富沢選手はすばらしいライダーだったし、本当に残念だ。ご家族にお悔やみを申し上げます。今日はインディアナポリスに続き体調が悪かったが、こうして優勝することができてよかった。しかし、本当に悲しい日になってしまった」

フリアン・シモン(Moto2 2位)「レースを終えて、彼が亡くなったことを知らされたときには、言葉もなかった。悲しい日になってしまった。彼はすばらしい男だった。ご家族にお悔やみを申し上げます」

トーマス・ルティ(Moto2 3位)「富沢選手が亡くなり、本当に悲しい日になった。彼がいなくなり寂しい気持ちでいっぱいだ。彼のご家族にお悔やみを申し上げます」

決勝

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
126ダニ・ペドロサHonda44:22.059
299J.ロレンソヤマハ+1.900
346V.ロッシヤマハ+3.183
44アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+6.454
527C.ストーナードゥカティ+18.479
611B.スピーズヤマハ+28.385
75C.エドワーズヤマハ+34.934
819A.バウティスタスズキ+38.157
940H.バルベラドゥカティ+40.943
1033マルコ・メランドリHonda+42.377
1141A.エスパルガロドゥカティ+45.906
127青山博一Honda+46.394
1314ランディ・デ・ピュニエHonda+50.481
1458マルコ・シモンチェリHonda+1:23.143
RT36M.カリオドゥカティ+11Laps
RT69N.ヘイデンドゥカティ+25Laps
RT65L.カピロッシスズキ-

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
124トニー・エリアスMORIWAKI43:33.996
260フリアン・シモンSUTER+1.969
312トーマス・ルティMORIWAKI+11.917
43シモーネ・コルシMOTOBI+15.409
565ステファン・ブラドルSUTER+16.219
616ジュール・クルーゼルSUTER+16.676
72ガボール・タルマクシSPEED UP+16.852
877ドミニク・エージャーターSUTER+18.330
971クラウディオ・コルティSUTER+20.650
1044ロベルト・ロルフォSUTER+29.678
1168ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+32.720
1214ラタパーク・ウィライローBIMOTA+35.098
1335ラファエレ・デ・ロサTECH 3+35.428
1456マイケル・ランセダーSUTER+35.933
1552ルーカス・ペセックMORIWAKI+37.012
1655ヘクトル・ファウベルSUTER+40.950
178アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+41.752
1880アクセル・ポンスPONS KALEX+41.878
1919ザビエル・シメオンMORIWAKI+47.566
204リチャード・カルダスBIMOTA+57.026
215ホアン・オリベFTR+57.119
2253バレンティン・ドゥビーズADV+1:00.833
2370フェルッチオ・ランボルギーニSUTER+1:02.316
249ケニー・ノイズPROMOHARRIS+1:05.795
2599山口辰也MORIWAKI+1:09.977
2688ヤニック・グエラMORIWAKI+1:16.520
2795マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+1:16.563
2859ニッコロ・カネパBIMOTA+1:17.479
2939ロベルティーノ・ピエトリSUTER+1:41.039
RT29アンドレア・イアンノーネSPEED UP+3Laps
RT25アレックス・バルドリーニI.C.P.+3Laps
RT72高橋裕紀TECH 3+5Laps
RT40セルジオ・ガデアPONS KALEX+12Laps
RT48富沢祥也SUTER+15Laps
RT15アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+15Laps
RT45スコット・レディングSUTER+15Laps
RT75マティア・パシーニSUTER+16Laps
RT63マイク・ディ・ミリオSUTER+19Laps

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ39:56.117
240N.テロールアプリリア+2.185
37E.バスケスデルビ+5.628
438B.スミスアプリリア+5.912
511S.コルテセデルビ+6.378
644P.エスパルガロデルビ+7.091
712E.ラバトアプリリア+23.835
871小山知良アプリリア+23.891
935R.クルメンナッハアプリリア+29.914
1099D.ウェッブアプリリア+29.969
ポイントスタンディング

ライダー(MotoGP)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ロレンソヤマハ271
2ダニ・ペドロサHonda208
3アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda139
4V.ロッシヤマハ130
5C.ストーナードゥカティ130
6B.スピーズヤマハ120
7N.ヘイデンドゥカティ109
8ランディ・デ・ピュニエHonda81
9マルコ・メランドリHonda67
10C.エドワーズヤマハ66
11マルコ・シモンチェリHonda65
12H.バルベラドゥカティ61
13A.エスパルガロドゥカティ44
14A.バウティスタスズキ41
15L.カピロッシスズキ41
16M.カリオドゥカティ31
17青山博一Honda26
18アレックス・デ・アンジェリスHonda 11
19ロジャー・リー・ヘイデンHonda 5
20秋吉耕佑Honda4
21吉川和多留ヤマハ1

マニュファクチャラー(MotoGP)

順位 ライダー ポイント
1ヤマハ280
2Honda245
3ドゥカティ170
4スズキ64

ライダー(Moto2)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1トニー・エリアスMORIWAKI211
2フリアン・シモンSUTER128
3トーマス・ルティMORIWAKI124
4アンドレア・イアンノーネSPEED UP119
5シモーネ・コルシMOTOBI97
6ジュール・クルーゼルSUTER84
7富沢祥也SUTER82
8ガボール・タルマクシSPEED UP79
9高橋裕紀TECH 372
10セルジオ・ガデアPONS KALEX59
11アレックス・デボンFTR46
12ロベルト・ロルフォSUTER43
13フォンシ・ニエトMORIWAKI41
14スコット・レディングSUTER39
15ステファン・ブラドルSUTER36
16ドミニク・エージャーターSUTER36
17カレル・アブラハムFTR33
18ラタパーク・ウィライローBIMOTA29
19ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO227
20マイク・ディ・ミリオSUTER21
21ケニー・ノイズPROMOHARRIS18
22アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA17
23アレックス・バルドリーニI.C.P.14
24マティア・パシーニSUTER12
25クラウディオ・コルティSUTER11
26アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI11
27ダミアン・クドリンPONS KALEX9
28ザビエル・シメオンMORIWAKI9
29ヘクトル・ファウベルSUTER8
30ジェイソン・ディサルボFTR7
31ルーカス・ペセックMORIWAKI5
32ラファエレ・デ・ロサTECH 34
33マイケル・ランセダーSUTER2
34アクセル・ポンスPONS KALEX2
35ウラジミール・イワノフMORIWAKI2
36アルネ・トードSUTER2
37手島雄介MOTOBI1

マニュファクチャラー(Moto2)

順位 ライダー ポイント
1MORIWAKI236
2SUTER196
3SPEED UP144
4MOTOBI99
5FTR84
6TECH 375
7PONS KALEX68
8BIMOTA29
9BQR-MOTO227
10PROMOHARRIS18
11MZ-RE HONDA17
12I.C.P. 14
13FORCE GP21011
14RSV10

ライダー(125cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1M.マルケスデルビ197
2N.テロールアプリリア188
3P.エスパルガロデルビ177
4B.スミスアプリリア128
5S.コルテセデルビ107
6E.ラバトアプリリア99
7E.バスケスデルビ97
8小山知良アプリリア92
9R.クルメンナッハアプリリア79
10D.ウェッブアプリリア64

マニュファクチャラー(125cc)

順位 ライダー ポイント
1デルビ260
2アプリリア231
3Honda14
4KTM6
5ランブレッタ1