Honda Civic WTCCが2度の表彰台独占を含む4勝をマーク
フル参戦初年度のHondaがマニュファクチャラーズタイトル獲得

前年の途中参戦を経て、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)へのフル参戦1年目となったHonda Civic WTCCは、2チーム3台体制で全12ラウンドに挑み、3選手すべてが優勝を経験した上に、2度にわたって表彰台を独占するなどシーズンを席巻し、Hondaはマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。

2013年のWTCCにHondaからフル参戦したのは、ワークスチームのCastrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手、プライベートチームのZengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手。

開幕戦では、Honda Civic WTCCでの初陣となったタルクィーニ選手が、レース2で3位と好スタートを切ると、次戦では早くもポールポジションを獲得。決勝レース1でも僅差の2位で連続表彰台を手にし、Honda Civic WTCCの速さをみせつけます。

前半のハイライトとなったのは続くスロバキアラウンド。予選で上位3番手までのグリッドを独占すると、迎えた決勝レース1では、3選手がそれぞれのポジションを守り抜き、タルクィーニ選手がHondaに記念すべきWTCCでの初勝利をもたらすとともに、1-2-3フィニッシュという快挙を達成しました。

Honda勢は中盤戦以降も常に上位争いを繰り広げていき、シーズン後半に差しかかったアメリカラウンドでタルクィーニ選手がシーズン2勝目。この時点で早くもマニュファクチャラーズタイトル獲得を決定します。

続く日本ラウンドは、伊沢拓也選手(Honda Racing Team JAS)がスポット参戦して盛り上がりをみせる中、ミケリス選手がレース1でポール・トゥ・ウイン。モンテイロ選手もレース2で3位に入り、Honda Civic WTCCの凱旋に花を添えました。

さらに圧巻だったのが次の中国ラウンド。レース2で再び表彰台を独占します。オープニングラップから1-2-3態勢を築くと、モンテイロ選手が10周のレースを逃げきってシーズン初優勝。Honda Civic WTCCのシーズン4勝目を飾りました。

フル参戦初年度から大きな成果を手にしたHonda勢は、2勝を挙げたタルクィーニ選手が総合2位、表彰台に7度上がったミケリス選手が6位、最終ラウンドでも2位に入ったモンテイロ選手が総合8位と、華々しくシーズンを締めくくりました。