モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第6戦 ロシア > 決勝
2013年6月9日(日)・決勝 会場:モスクワ・レースウェイ(3.931km) 天候:晴れ
気温:22℃ コースコンディション:ドライ
Castrol Honda World Touring Car Teamは、前日の予選終了後、電装系のトラブルによって、水温の上がったティアゴ・モンテイロ選手のマシンのエンジン交換を行いました。これにより、モンテイロ選手はグリッドダウンとなり、レース1では21番手からのスタートとなりました。Honda Civic WTCCは、Zengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手が4番手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)が5番手からのスタートで、13周のレース1を迎えました。
午後1時18分にローリングスタートで始まったレース1では、オープニングラップにミケリス選手がポジションを3番手に上げ、タルクィーニ選手は、1つポジションを落とし6番手となりました。モンテイロ選手は直前で発生したクラッシュを避け、15番手にポジションを上げます。
オープニングラップの第1コーナーで発生した多重クラッシュによって、1周目が終了した時点で、セーフティカーが入りました。そのあとの2周は、セーフティカーに先導されての走行が続きましたが、レスキューカーのトラブルによって赤旗が提示され、レースは中断されました。
約20分間の中断のあと、セーフティカーの先導でレースが再開され、残り10周の戦いがスタートしました。3番手のミケリス選手、6番手のタルクィーニ選手は、それぞれのポジションを守りきり、トータル15周のチェッカーを受けました。モンテイロ選手は、レース再開後、2台をパスして13位でレース1を終えましたが、上位1台のペナルティーによるグリッド降格があったため、12位となりました。
レース2はリバースグリッドにより、タルクィーニ選手が5番手、ミケリス選手が6番手、モンテイロ選手が18番手からのスタートとなりました。午後2時48分にスタートが切られたレース2で、好スタートを決めたタルクィーニ選手は3番手にポジションアップ。1周目からタルクィーニ選手を先頭に5台による激しい3番手争いが展開されます。2周目の最終コーナーから3周目の第1コーナーにかけて、争いは激しさを増して2台が接触。これを避けたタルクィーニ選手は、大きくポジションを落として、8番手となってしまいました。一方、このアクシデントをうまく避けたミケリス選手は、9番手から6番手に浮上します。 そのあと、レース中盤から終盤にかけて、上位陣は激しいポジション争いを繰り返します。ミケリス選手、タルクィーニ選手は、ポジションを守りながら接近戦を戦い、ミケリス選手が5位、タルクィーニ選手が7位で、13周のレースを戦い抜きました。モンテイロ選手はスタートから追い上げをみせ、12位でフィニッシュしました。
シリーズポイントはタルクィーニ選手が133ポイントでランキング2位をキープ。ミケリス選手は90ポイントで6位にランクアップし、モンテイロ選手は60ポイントで11位となっています。Hondaはマニュファクチャラーズポイントを509に伸ばし、1位をキープしています。
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「モンテイロ選手のマシンは、予選で水温が上がってしまったこともあり、念のためにエンジンを交換しました。朝のウォームアップで、タルクィーニ選手のマシンにも同じような症状が少し出ましたが、レースまでに対策を施し、レースにおいて問題はなかったと思います。初めてのモスクワのコースは、レースについても難しいコースでした。追い抜きが難しく、WTCCのような接近した戦いでは、接触などのリスクも高いということです。レースの結果は、ミケリス選手ががんばって3位を獲得してくれましたが、全体として満足できるものではありませんでした。今回、モスクワに向けて行ったエンジンの制御系のチューニングは、それなりに成果があったとは思いますが、マシン全体として、もっと速さを追求しなければならないと思います。次のポルトガル戦までは3週間あるので、レベルアップを果たすべくがんばりたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | Y.ミュラー | シボレー | 15 | 51:37.955 |
2 | 15 | T.コロネル | BMW | 15 | +0.511 |
3 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 15 | +5.327 |
4 | 1 | R.ハフ | セアト | 15 | +6.685 |
5 | 10 | J.トンプソン | ラーダ | 15 | +10.549 |
6 | 3 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 15 | +10.718 |
12 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 15 | +18.257 |
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | M.ニュケア | シボレー | 13 | 22:53.698 |
2 | 12 | Y.ミュラー | シボレー | 13 | +0.379 |
3 | 1 | R.ハフ | セアト | 13 | +6.418 |
4 | 74 | P.オリオラ | セアト | 13 | +7.494 |
5 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 13 | +8.075 |
6 | 23 | T.チルトン | シボレー | 13 | +8.682 |
7 | 3 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 13 | +9.537 |
12 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 13 | +17.560 |
順位 | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | Y.ミュラー | シボレー | 246 |
2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 133 |
3 | M.ニュケア | シボレー | 127 |
4 | J.ナッシュ | シボレー | 111 |
5 | R.ハフ | セアト | 107 |
6 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 90 |
11 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 60 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 509 |
2 | ラーダ | 283 |