250cc

RS250RW/
NSR250R 1985-2005

1985年
世界選手権デビュー
1985年
参戦初年に250ccクラスを制覇
2005年
前年に引き続きチャンピオンマシンとなる
2009年
07年型マシンで参戦し、
青山博一がライダータイトルを獲得

16年間で121勝を挙げた250ccクラスのチャンピオンマシン

RS250RWは、市販レーサーRS250Rをベースにしたワークスマシン。このRS250Rは、500㏄クラスでタイトルを獲得したNS500をもとに、HRCが開発したレーシングマシンで、1984年に全日本ロードレース選手権へデビュー。これをワークス仕様に改良したマシンがRS250RWです。世界選手権の舞台に初めて登場したのは1985年のこと。250ccクラスにおいて、フレディ・スペンサー選手とのコンビで参戦すると、12戦中7勝を挙げてシーズンを制し、衝撃的なデビューを果たします。翌1986年からは、RS250RWをベースに開発されたNSR250が250㏄クラスに投入されてGPを席巻。2001年までの16年間で121勝を挙げ、11度のタイトルを獲得。マックス・ビアッジ選手や加藤大治郎選手ら、後に最高峰クラスでも活躍したライダーにチャンピオンの栄冠をもたらしました。2002年にRS250RWの名を冠したワークスマシンが再び登場し、2004年と2005年ともに9勝ずつを挙げてチャンピオンマシンとなりました。以降の2006~2008年にかけては、RS250RWはタイトルこそに手が届かなかったものの、計6勝と意地を見せます。実は2007年をもって、RS250RWの開発は終了していました。そのため2008年は、前年モデルのマシンで、アップデートを続けるライバル陣営のワークスマシンと戦ったのです。続く2009年も、同様のマシンで挑んだHonda勢は、2008年シーズン以上の苦戦が予想されました。ところが、4年ぶりのHondaへの復帰となった青山博一選手が、型落ちと言えるこのマシンでタイトル争いに参加。16戦中4勝を挙げ、すべてのレースでポイントを奪取するという、安定した成績でチャンピオンに輝きました。250ccクラス最後の年のタイトルが日本人ライダーによって果たされた話題性もさることながら、2007年型のマシンで最新鋭のマシンに勝利した事実は、多くのモータースポーツファンを驚かせました。

エンジン種類
2ストローク V型2気筒エンジン
排気量
249cc
1985年 アントン・マンク