2013年からGT300クラスへのフル参戦を開始したHondaは、2台のCR-Z GTでシーズンに臨み、#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)が4度の2位表彰台を獲得してドライバーズタイトルを獲得、チーム部門ではチーム 無限が制し、Hondaは2冠を達成しました。また、#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が第3戦セパン、第4戦SUGOで2連勝を飾り、この2戦では#16 MUGEN CR-Z GTがともに2位に入ったため、Hondaは2度にわたって1-2フィニッシュを果たしました。
前年途中から参戦を開始したCR-Z GTは、2013年の開幕戦から速さをみせます。#16 MUGEN CR-Z GTが20番手から7位まで追い上げてポイントを獲得し、#55 ARTA CR-Z GTも25番手から12位までばん回。続く第2戦は、#16 MUGEN CR-Z GTが一時はトップに立つ快走をみせて、参戦開始以来の最高位となる2位表彰台を獲得しました。
5月にエキシビジョンとして予定されていた韓国ラウンドが中止となり、次に迎えたのは唯一の海外開催のセパン。ここでCR-Z GTが、ハイブリッドシステムを搭載するレーシングカーとして、国内の主要レースでの初勝利を手にします。予選で#55 ARTA CR-Z GTがポールポジション、#16 MUGEN CR-Z GTが2番グリッドを獲得してフロントローを独占。決勝でもこの2台が激しいバトルを繰り広げ、#55 ARTA CR-Z GTが初優勝、#16 MUGEN CR-Z GTも2位に入り、CR-Z GTが1-2フィニッシュを成し遂げました。
国内に戻った次戦SUGO大会でも、この2台はトップ争いを演じ、2戦連続で1-2フィニッシュ。2連勝を果たした#55 ARTA CR-Z GTのオートバックス・レーシング・チーム・アグリは、GT500クラスとの2クラス同時制覇の偉業を達成しました。
これらの活躍により、ハンディウエイトが重くなったCR-Z GTの2台でしたが、それでも着実にポイントを積み上げていきます。また、2台はアジアン・ル・マン・シリーズ第2戦にも参戦し、#16 MUGEN CR-Z GTがポール・トゥ・ウインで、GT300のシリーズポイントを加算。
この段階でランキングトップを揺るぎないものとし、タイトル獲得へ向けて優位に立っていた#16 MUGEN CR-Z GTは、最終戦でも2位表彰台に立ち、フル参戦初年度にしてシリーズチャンピオンに輝きました。また、#55 ARTA CR-Z GTもシーズン2勝の活躍が光り、総合7位に入りました。
順位 | No. | ドライバー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | Asian LMS |
7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | 武藤英紀/中山友貴 | MUGEN CR-Z GT | 85 | 4 | 15 | 15 | 15 | 8 | 3 | 8 | 2 | 15 |
2 | 11 | 平中克幸/B.ビルドハイム | GAINER DIXCEL SLS | 80 | 20 | 5 | 11 | 6 | 4 | 6 | 8 | 20 | |
3 | 4 | 谷口信輝/片岡龍也 | GSR 初音ミク BMW | 70 | 15 | 2 | 5 | 20 | 20 | 8 | |||
4 | 61 | 山野哲也/佐々木孝太 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 66 | 6 | 8 | 5 | 25 | 2 | 5 | 4 | 11 | |
5 | 52 | 竹内浩典/土屋武士 | OKINAWA-IMP SLS | 60 | 8 | 8 | 8 | 18 | 1 | 2 | 11 | 4 | |
6 | 62 | 黒澤治樹 | LEON SLS | 42 | 5 | 3 | 3 | 4 | 13 | 8 | 1 | 5 | |
7 | 55 | 高木真一/小林崇志 | ARTA CR-Z GT | 40 | 20 | 20 |
9/22に開催された2013アジアン・ル・マン・シリーズ第2戦“3 Hours of Fuji”の成績により与えられたポイントを反映しています。
#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)はポール・トゥ・ウインにより計8ポイントを加算しています。
順位 | チーム | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | Asian LMS |
7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | チーム 無限 | 107 | 7 | 18 | 18 | 18 | 11 | 6 | 8 | 3 | 18 |
2 | GAINER | 100 | 23 | 8 | 14 | 1 | 7 | 7 | 6 | 11 | 23 |
3 | GSR&Studie with TeamUKYO | 87 | 18 | 3 | 8 | 1 | 23 | 23 | 11 | ||
4 | R&D SPORT | 87 | 9 | 11 | 8 | 28 | 5 | 5 | 7 | 14 | |
5 | OKINAWA-IMP RACING with SHIFT | 84 | 11 | 11 | 3 | 11 | 21 | 4 | 2 | 14 | 7 |
6 | LEON RACING | 64 | 8 | 6 | 6 | 7 | 16 | 11 | 1 | 1 | 8 |
7 | オートバックス・レーシング・チーム・アグリ | 55 | 1 | 1 | 23 | 23 | 3 | 1 | 3 |
9/22に開催された2013アジアン・ル・マン・シリーズ第2戦“3 Hours of Fuji”の成績により与えられたポイントを反映しています。
チーム 無限はポール・トゥ・ウインにより計8ポイントを加算しています。