多種多様なコース・バリエーションを持つIRL インディカー・シリーズは、予選方法も独特です。オーバルではドライバーがひとりずつアタックを行う、シングルカー・クオリファイを採用。1ラップのタイムを競うのではなく、4ラップの平均スピードによって順位を決定します。

一方、常設ロードコースや市街地&空港の仮設コースでは、F1でも採用されているノックアウト方式。3ラウンドに分けられたセグメントと呼ばれる走行時間で、勝ち抜き戦を行います。最終セグメントはファイアストン・ファスト・シックスと呼ばれ、上位6名による10分間の壮絶なタイムアタックバトルが見ものです。

予選を制したドライバーは栄光のポールウイナーに輝き、1万ドル(1ドル100円で100万円!)の賞金と、チャンピオンシップ獲得に貴重な1ポイントが与えられます。Indy500では賞金も破格で、ポールウイナーは10万ドル(1000万円!)ものボーナスを得ることができます。

ここ一発の瞬発力が要求されるロードやストリートの予選に対し、オーバルでは4ラップ続けてハイスピードをキープするマネージメント力と集中力を兼ね備えなくてはいけません。ドライバーたちの息を呑む予選アタックは、見るものをとりこにします。