2009年のIRL インディカー・シリーズは、アメリカを中心にカナダと日本を含む3カ国全17戦で開催されます。

シリーズの魅力はさまざまなコースを舞台にレースをすることで、メインとなるオーバルコースだけでも、わずか30秒足らずで1周を走りきる1マイル以下のショートトラックから、平均時速300kmオーバーのハイスピードバトルが見られる1.5マイルのスーパースピードウェイ、Indy500が行われる2.5マイルのインディアナポリス・モーター・スピードウェイの3タイプに分類されます。

オーバル以外では、ワトキンス・グレンのような常設ロードコースや、コンクリートの壁に囲まれた市街地コースに、空港を舞台とする仮設コースまであります。また、イベントによっては土曜の夜に照明下でレースを行うナイトレースもあり、どんな状況にも対応できる強者でなければ、シリーズチャンピオンになることはできません。

もちろん、それはドライバーに限った話ではなく、チームにとっても同じことが求められます。全員が同じマシンを使用するだけに、ドライバーが能力を存分に発揮できるセットアップをいかに施すか。また、レース中に予想外のシチュエーションに遭遇した場合でも、臨機応変な戦略を立てられなければ勝利の美酒にたどりつけません。

最強のドライバー&チームは? この純粋な疑問に明快な答えを出すためのレースが、IRL インディカー・シリーズなのです。