CR-Z GTが鈴鹿のコースレコードを更新するなど高いポテンシャルを発揮
決勝レースで第3戦の優勝を含む2度の表彰台に登壇
GT300クラスへのフル参戦2年目となる2014シーズンに、#0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀組)と#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)という2台のCR-Z GTが挑みました。レーシングハイブリッドシステムを駆使し、予選では必ずどちらかが5番手以内に入り、決勝レースは、第3戦の優勝を含む、2度の表彰台登壇を果たしました。
開幕戦では、#55 ARTA CR-Z GTが予選3番手、#0 MUGEN CR-Z GTが5番手からスタートし、2台が入賞を果たします。続く第2戦の富士スピードウェイでも、2台のCR-Z GTは上位グリッドからスタート。前半は#0 MUGEN CR-Z GTが17番手、#55 ARTA CR-Z GTが18番手まで後退しますが、#0 MUGEN CR-Z GTが粘り強い追い上げをみせ、77周目にはトップまで上り詰めます。終盤にスピンを喫して3番手まで順位を落としますが、そこで踏みとどまり、今シーズン初の表彰台を獲得しました。
第3戦オートポリスでは、#55 ARTA CR-Z GTが大会を通して速さをみせます。予選でトップとコンマ2秒差となる2番グリッドを獲得。決勝レースでは、スタートで2番手を守り、そこからトップを追いかける展開となりました。快走を続けたCR-Z GTは、ピットアウトでライバルの前に出ると、そのままチェッカーフラッグを受け、今季初優勝をもたらしました。
第6戦の鈴鹿1000kmでは、予選で#55 ARTA CR-Z GTがGT300クラスのコースレコードを更新し、ポールポジション(PP)を獲得。#0 MUGEN CR-Z GTが2番手に続き、CR-Z GTがフロントローを独占します。決勝レースでは、PPからスタートした#55 ARTA CR-Z GTが終盤まで優勝争いを展開。その後、トラブルによって16位でのフィニッシュとなりますが、その走りは訪れたファンを熱狂させました。
初開催となった第7戦のタイ、そして最終戦のツインリンクもてぎでも、CR-Z GTは予選で好グリッドを獲得。決勝では#0 MUGEN CR-Z GTの9位が最高位となったものの、CR-Z GTとHondaが開発したレーシングハイブリッドシステムは、確かなスピードをみせました。