後半戦から調子を上げたレイが2勝を挙げ、ランキング5位に
WSSでHondaが7年連続のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得!

今季のHonda CBR1000RR勢は、フル参戦デビューのジョナサン・レイ、昨年WSBにワイルドカードで参戦し、表彰台に立ったレオン・ハスラム、日本人ライダーの一人として参戦2年目の清成龍一らが挑んだ。レギュレーションでは、予選がノックダウン方式に変更になったことが今シーズンの変化点として注目が集まった。

開幕戦オーストラリア大会では、新方式の予選でルーキーのレイがフロントロー3番手を獲得し、第1レースで5位に入る活躍を見せた。続く第2レースではハスラムが3位表彰台を獲得。ハスラムは第4戦オランダ大会での第1、第2レースを3位と2位でフィニッシュし、ランキングでも3位につけるなど期待が高まるも、シーズン中盤にノーポイントが重なり、残念ながらランキングでは後退した。

一方のレイは、第6戦南アフリカ大会の第2レースで3位に入り選手権初の表彰台を獲得し、続く第7戦アメリカ大会で再び3位表彰台獲得と調子を上げた。第8戦サンマリノ大会の第2レースでは、最終ラップまで何度もポジションが入れ替わる厳しい戦いの中、見事初優勝を達成した。その後もレイの快進撃は止まらず、第11戦ドイツ大会の第2レースでは、トップを走る芳賀紀行(ドゥカティ)とチームメートのカルロス・チェカを4周目でかわし、そのまま首位でフィニッシュして今季2勝目。第13戦フランス大会、そして最終戦ポルトガル大会と連続で表彰台を獲得し、総合5位でシーズン終了。来季タイトル獲得への期待が残る好成績だった。また、清成は転倒やリタイアが相次ぎ、右肩を負傷するなど本来の力を発揮しにくい一年となった。

スーパースポーツ世界選手権は、今季からフル参戦のユージェーヌ・ラバティがHonda CBR600RRを駆って4勝を挙げ、ランキング2位でシーズンを終えた。今シーズン、ライダーズ・チャンピオンまで惜しくもあと一歩届かなかったが、Hondaとしては7年連続のマニュファクチャラーズ・チャンピオンを獲得した。