停電の備えにHonda発電機

災害時における
発電機活用事例

避難所など停電が続く災害現場で使われた発電機の事例をご紹介します。
※このコンテンツの内容は、2016年9月に行った取材を基に構成されています。肩書きは取材当時のものとなります。
CASE.5
「給水ポンプ」で
避難所のトイレに利用
大津町下町区長 大田黒 隆幸さん
大津町下町区長
大田黒 隆幸さん
ー 予期せぬ2度の大きな地震
14日の前震のときは、明け方4時頃には電気も水道も復旧しました。それで次の日の15日は、ほとんどの人が避難所から家に帰って、寝たんですね。地震のせいで、みんな寝ていませんでしたから。
それで、また深夜に地震が発生しました。16日の本震のときも私達の下町は比較的復旧が早い方だったと思います。
ー 地震が少ない地域でも備えていた
私たちの地区では、2014年に補助金で発電機を購入していました。今回の地震の際、発電機は役に立ちました。
これまでは、熊本では地震が起こったことはほとんどなかったので、発電機を使うようなことはなかったですが、ただ、いつでも動作するようにしておかないといけないので、月に一回は点検をして、確認をしていました。
購入したのはガソリンの発電機なので、長期間、使用しないと燃料も劣化しますからね。
ー 1日の停電でも発電機はありがたい
「投光器」は持っていましたので、準備はしていましたが、私の地区は夜になるまでに電気が復旧したので、使いませんでした。
一方で、停電してトイレが使えなくなったので、水を汲むために発電機を使ったんです。
中継のための水槽があるのですが、その水を「給水ポンプ」で引き上げて、トイレに使用しました。
公民館でトイレが使えなかったのが不便だったからです。ライフラインは夕方には落ち着いたので、使ったのはそのトイレと炊き出しですね。
ー 備えておくことの大切さを知った
幸い下町区は、被害はそんなにひどくなかったので、避難所である公民館に炊き出しのときだけ来るという方もいました。
ガソリン発電機で一番問題なのは、燃料のガソリンです。ガソリンが無ければ使うことができない。
今回は、運良くガソリンスタンドで入手することができたので、問題なく発電機を使うことができましたが、ガソリンが手に入らなかったら大変だったと思います。