停電の備えにHonda発電機

災害時における
発電機活用事例

避難所など停電が続く災害現場で使われた発電機の事例をご紹介します。
※このコンテンツの内容は、2016年9月に行った取材を基に構成されています。肩書きは取材当時のものとなります。
CASE.2
「炊飯器」「電気ポット」で
避難所の炊き出し
大津町岩坂区長 中瀬 清則さん
大津町岩坂区長
中瀬 清則さん
ー 避難所の定員を超えた避難者
私は大津町の岩坂地区に住んでいますが、150世帯くらいあるものですから、公民館では全員が避難するのは無理ということで、デイサービスセンターやお寺などに分散して避難することになりました。
私の自宅の近くには、15世帯くらい避難していましたが、そこで発電機を使いました。
ー 2日間の停電を支えた私の発電機
たまたま私が個人で発電機を持っていたんです。農業をしているのですが、イベントで焼き芋を焼くために発電機を持っていました。それが、災害時にも活用できたんです。今回の地震によって私の地域では2日間ほど停電が続きましたが、避難所に持っていって本当に役立ちました。
ご自宅も大きな被害を受け、取材時もまだ修復されていなかった
ー 地震直後はガスを使うのも不安
発電機は、炊き出しで「電気炊飯器」と「電気ポット」に利用しました。
まずご飯を炊くのに電気炊飯器が必要でしたので、避難されている方の各ご家庭から5台ほど持ってきてもらいました。発電機の出力の関係で同時に5台は使えないので、一度に3台の炊飯器を使って、炊きあがったら、おにぎりを作る。それを繰り返して、炊き出しをしました。電気ポットは、インスタントラーメンでもそうですが、今はお湯を使う食品が多いんですね。その電気を炊き出しに目一杯使って、夕飯をなるべく早く済ませて、夜は「投光器」に使用するというようにしていました。
ー 被災地の情報源はテレビより携帯電話
あの災害のときは、みんな基本的にテレビはあんまり見ていないと思いますね。携帯の方が、情報が早いですから。携帯の情報を見ている方が多かったし、携帯に電話がかかってきて情報を得ることも多かったです。
断水で水道も使えなかったんですけれども、保管されていた水を持ってくることができた人がいまして、どんどん持ってきてくれたから、水は豊富にありました。地域によって、物資に差があったと思います。横の連絡が取れていれば、「ここにいけば水がありますよ」というのがわかるんですけれども、伝達が難しかった。
赤ちゃんがいる方が、水をもらいに来られたことがありました。「ミルクを作るのにどうしても水が必要なんですよ」ということだったのですが「うちにはいっぱいあるので大丈夫ですよ」とお渡ししました。災害時は一人ひとりの繋がりが大切なんだということを改めて実感しました。