発電機を災害時に活かすために
2016年に発生した熊本震災は大きな被害をもたらし、多くの方が避難生活を強いられました。被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げるとともに、一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
2011年、東北地方では東日本大震災が発生し、その後、日本全国で防災意識は非常に高まり、さまざまなタイプの発電機が災害用の備蓄品として避難所に導入されました。しかし、備蓄品という性格上、実際に災害が起きないとそれらの発電機は使われません。Hondaも、たくさんの数の発電機を全国各地の自治体に納入させていただきました。そして、これは不幸なことですが、熊本の地震が東日本大震災以降で、始めての大規模な地震となりました。
東日本大震災以降、自治体の方からも「発電機がどのような場面で役に立つのか」「どういった使われ方をするのか」というご相談を多くいただくようになりました。
そこで、実際に災害時に発電機をご活用いただいた方のお話を伺うことで、非常時に発電機がどのように助けになるのかを取材させていただきました。熊本地震は非常に大きな災害であり、地域の皆様がまだまだご苦労されているため、取材に伺ってよいのか迷いがありました(取材日は2016年9月)。
しかし、皆様の記憶にある間にお話を伺い、その内容を全国の防災対策に取り組む自治体の方にお伝えしていく役割が、発電機を提供するHondaにはあるのではないかと思い、取材を行う運びとなりました。
取材にご協力いただいた熊本県大津町の町役場の方々、そして各地域の区長様からは災害時に発電機を利用した用途や災害時に困ったことなど、たいへん貴重なお話を伺うことができました。皆様のご協力に深く感謝いたします。
熊本地震で得られた経験が、今後の防災対策に役立てていただければ幸いです。