船からのヒラメのエサ釣りは、生きたマイワシを使った食わせ釣りが一般的だ。マイワシが入手できない場合にはカタクチイワシや小サバ、小アジで代用することもある。ひと昔前はロングロッドの置きザオ釣法が流行ったが、最近はヒラメがイワシをくわえた「前アタリ」から、食い込みまでの反応が細かく伝わる短ザオの手持ちザオ釣法が主流になっている。
仕掛けはイワシの泳ぎを邪魔せず、一定の遊泳層を保持できるように工夫した“捨てオモリ式仕掛け”を使う。さらに、ヒラメは一番軟らかくて美味しいイワシの腹部をねらって攻撃してくることを想定し、親バリと孫バリと呼ぶ上下直結式の2本バリが主力になっている。
関東の各漁港から出船しているヒラメ釣り乗合船の常用オモリは60〜80号。このほか、水深20m以内の浅場をねらう夏ビラメ釣りシーズンにはアジやタチウオと同じく、オモリ40号を背負うライトタックルを使える船宿もある。