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ヒラメの釣り方②:アタリとアワセ

コツコツっとアタリが来たらヒラメのサイン。食いこみを待ってしっかり合わせる

海底にいるヒラメイワシを見つけ、襲い掛かると、アタリは最初コツッ、コツコツッとサオ先を叩く感じのシグナルで伝わる。だが、これはヒラメがイワシをくわえた直後の前アタリで、あわてて合わせても十中八九フッキングしない。古くから「ヒラメ40、マゴチ20」と言われ、これはヒラメが完全にイワシを食い込むまでじっくりと構えて待ちなさいという格言だ。

とはいえ、今どきの質のよいタックルでは40秒待つ必要はあまりなく、多くの場合で数10秒程度手持ちザオのままアタリの変化を待っていると、そのうちサオ先を「グイッ、グイグイッ」と力強く絞り込む本アタリに変わる。ここで間髪入れずに大きくゆっくりとサオを掲げるように合わせ、ヒラメの自重を利用してハリ掛かりさせるのがキーポイントといえる。
フッキングと同時に重量感があるヒラメ独特の引き味が伝わってくる。事前に船長やスタッフに頼んで正しくドラグ調整をしてあれば、引きに応じてジリジリとミチイトが出て、ハリスが切られる心配はない。海面まで引き味を楽しみつつ巻き上げてくると、玉網を持って待ち構えていたスタッフが適切なアドバイスとともに取り込んでくれる。ヒラメ釣りは基本のエサ付けとタナ取りをこまめにできればけっして難しくない。ぜひ高級魚をその手で釣りあげてみよう。

基本の釣り方②
1
最初コツッ、コツコツッとサオ先を叩く感じで前アタリが来たあと、グイッとサオ先を力強く絞り込む本アタリに変わる。そこで大きくゆっくりとサオを掲げてハリ掛かりさせる
2
海面まで引き味を楽しみつつ巻き上げてくると、スタッフが玉網で取り込んでくれる。あせってヒラメを海面に長く置いてしまうと暴れるので、取り込みのサポートを待って落ち着いて対処しよう
3
数多い船釣りターゲットの中でもヒラメ釣りが得意な北本さん。「重量感あふれるヒラメの引き味は大好きです」
アワセ損ないの例
ざっくりとかみ千切られたイワシエサ。ヒラメは美味しいイワシの腹部をねらって一撃を食らわすケースが大半。アワセが早過ぎたり、潮などが気に入らずヒラメの食いが渋い場合には、このように食い逃げされることもよくある
この日は北本さんの釣り仲間もヒラメの引き味を楽しみ、船全体でも1kg強のまずまずの型が多く釣れた
ヒラメの締め方
1
締める際は真っ白い下身に包丁を入れること。まずはヒラメを裏返し、エラブタ上の側線をねらって中骨までぐっさりと包丁を突き刺す。この時、ヒラメが暴れることもあるので、包丁はしっかり持って不意の動きにも注意を払う
2
続いて尾の付け根の同じく側線部分にも深く刃先を突き刺す
3
最後に足もとのバケツに放ち、数分間浸して血抜きをすれば完璧。この後はクーラーボックスの中で直接氷に当てないように保冷して帰宅する
※このコンテンツは、2018年9月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。