生きたイワシをエサに使うヒラメ釣りは、関東エリアなら太平洋に面した各所の漁港から出船している。主な港は、千葉県の外房地区にある勝浦港(勝浦市)や大原港(いすみ市)、九十九里の片貝港(山武郡)、銚子近くの飯岡港(旭市)、そして銚子地区の外川港や犬若港(銚子市)など。さらに利根川を越えて茨城県に入ると波崎港(神栖市)、鹿島港(鹿嶋市)、大洗港(東茨城郡)と続き、交通の便など諸条件を考慮して好みの出船地を選ぶことができる。
乗船システムは個々の釣り人が同乗する「乗合船(のりあいせん)」と、仲間で1隻を貸し切る「仕立船(したてせん)」とがある。一般的には、自分の休日と最新の釣果情報(ほとんどの船宿は当日の釣果をホームページで随時掲載している)、そして天気予報を照らし合わせ、乗合船に乗船する。
その際、ヒラメ乗合船は、釣行前日までに電話で予約連絡しておく「予約乗合制」が一般的。船宿の朝は早いので、予約の電話連絡は遅くとも前日の午後7時の時間帯までにすませるのがマナーだ。船宿は前日午後7時の天気予報に合わせて、出船の最終判断をする所が多い。
なお、予約の際は、季節によって変わる「出船時間/帰港時間」はもちろんのこと、「集合場所/集合時間」、「乗合料金/エサ代」、「レンタルタックルの有無/料金」など不明な点を遠慮なく確認しておく。近年はマイカー利用が多いが、電車釣行を希望するお客さんのために、最寄りの駅や高速バスのバス停などに送迎サービスを行なっていたり、仮眠が取れる前泊スペースを用意している船宿もある。