2009年11月発表 2012年6月終了モデル
この情報は2012年6月現在のものです。

TYPE Rの名に付された「EURO」。
その称号は、ただ出生の地を示すのではなく、このクルマの思想のすべてを語っている。

赤いHondaエンブレムを掲げ、レーシングの「R」を名乗るTYPE R。
1992年のNSXにはじまり、インテグラ、シビックへと展開された、
Hondaならではのファインチューニングを施したモデルである。
サーキットで鍛錬を重ね、レーシングカーのテイストと
圧倒的なドライビングプレジャーの獲得をめざす、日本生まれのピュアスポーツ。
そのTYPE Rが海を越え欧州へと渡った。

「すべての道はローマへ通ず」

ローマ帝国は紀元前から長い年月をかけ欧州のすみずみまで道路網を整備した。
まさに、広い領土を巡る道づくりが、国づくりの一環だった。
そうして歴史のなかで育まれた欧州の道は、人々の行動範囲を広げ
やがて自動車の発明に至り、生活に根ざした豊かな自動車文化を生み出した。

アウトバーン周辺の人々は、目当てのレストランへ行くためだけに、
クルマで数百キロも高速移動することを厭わないという。
バカンスともなれば国境を越えての移動は当たり前で、
ドイツやスイス、ベルギーなど北部の国から南の国々へ
アルプスのマウンテンロードを越えてクルマで訪れる人も少なくない。

何より欧州がクルマ好きにとってたまらないのは、目的地への単なる移動の道が
走りのよろこびを満喫する恰好のステージとなることだ。
美しい風景の中に弧を描くワインディングロードは、変化に富んだ路面ともあいまって、
ドライバーを決して飽きさせることはない。

くわえて欧州は一般路であっても高い制限速度が特徴である。
たとえばイギリスでは、30mph(時速約48km)の市街地を抜けると、
郊外での制限速度は60mph(時速約97km)にも達する。
そのような環境の中で、性別や世代を問わず、多くの人々が
高いアベレージスピードで長時間をかけ移動し、それを愉しみとしている。

“Euro way”
それは、ドライバーにとって、クルマにとって、過酷でありながらも
大きなよろこびを与えてくれる道である。

  • カラー・価格
  • 装備
  • スペック
  • 大きさ
  • アクセサリー
  • 安全性能
  • 燃費・環境性能