2009年11月発表 2012年6月終了モデル
この情報は2012年6月現在のものです。

Power train
Engine
胸のすく加速フィールと、連続するワインディングでの気持ちのよいアクセルレスポンスを追求。

エンジンは、Honda独創のVTECとVTCによる高知能なバルブ制御により、全域で高性能を生む自然吸気の2.0L DOHC i-VTEC。
サーキットはもとより、連続するワインディングなど一般道での気持ちよいアクセルレスポンスを追求。欧州の道を徹底的に走行して施した専用チューニングにより、低回転域からトルクフルに回り、高回転域まで伸びのある加速を実現している。

VTECの「高速バルブタイミング」領域を拡大
目標とするエンジンフィーリングを実現するために、VTECの切り替え回転数を低めの5,400rpmに設定。あわせて吸排気系もチューニング。より低い回転からVTECの「高速バルブタイミング」のトルク効果を発揮させることで、幅広い領域で気持ちよいアクセルレスポンスを獲得。8,000rpmのレッドゾーンまで突き抜けるような、伸びのある加速が味わえる。
吸気系は、インテークマニホールドを専用設計。レーシングエンジンを彷彿させる4連ファンネル形状ポートとし、下部にレゾネーター(空気室)を設定。これにより、共鳴過給効果を利用してVTEC切り替え後の高回転トルクを向上させるとともに、ポート管長最適化により吸気慣性効果を最大限に引き出した。あわせて、エアクリーナーを大流量時の吸気抵抗を低減するラウンドフォルムとし、その中に共鳴ボックスを設けることで高出力化と同時にVTEC切り替え後の澄んだエキゾーストノートを実現。さらに、ヘッドポートの鋳型に樹脂コーティングを施して表面を滑らかに仕上げる「NSX製法ヘッドポート」を採用。特に高回転時の流体抵抗を低減している。排気系は、専用設計の等長4-1集合エキゾーストマニホールドを採用。高回転域の伸びやかな回転フィールをもたらしている。
くわえて、全域でリニアなコントロール性を実現するために、DBW(電子制御スロットルコントロールシステム)のペダルの踏み込み量に対するスロットル開度にも独自のセッティングを施している。

エンジン下置きの2次バランサー
さらに欧州で育まれたTYPE Rならではの特徴として挙げられるのが、エンジン下置きの2次バランサーである。これにより、振動・音を抑えながら、加速時のエンジンサウンドの質を向上。さらに、ハイバネレートタイプの専用エンジンマウントでエンジンの揺動を抑え、専用のサイレンサーで排気管径アップによるエキゾーストノートのノイズを抑えて心地よいサウンドを追求。
たとえ長い距離をドライブしても、走りのよろこびが途切れない、高揚感と心地よさに満ちた、味わい深い乗り味を実現している。

高出力を追求しながらエミッション性能も両立
2.0L DOHC i-VTECは、VTECに加え、エンジン負荷に応じてバルブタイミングを連続的に変化させるVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を採用している。これによりバルブオーバーラップ量を制御することなどで、低燃費・低排出ガス化を両立している。

VTEC=可変バルブタイミング・リフト機構/VTC=連続可変バルブタイミング・コントロール機構/DBW=ドライブ・バイ・ワイヤ

Power train
Transmission
ワインディングでの走りの楽しさと、快適なクルージング性能を追求し、ギアレシオを設定。

シビック TYPE R EUROに搭載された6速マニュアルトランスミッションは、歴代TYPE Rをつくり上げてきたHondaのテクノロジーが結集されている。
シンクロナイザーとして、1・2速にトリプルコーン、3速にカーボンのダブルコーン、4速にダブルコーン、5・6速にカーボンのシングルコーンを適用。軽量フライホイールの採用とあわせ、クイックで小気味よいシフトフィールを実現。ギアレシオは、エンジンの動力性能を最大限に引き出すクロスレシオ設定とし、ワインディングでの小気味よい走りと快適な高速クルージング性能を両立した。また、高速旋回時のオイル潤滑性を向上させるために、樹脂製のバッフルプレートを装備している。

Limited Slip Differential gear
コーナーでの、よりリニアな立ち上がり加速のためにトルク感応型ヘリカルLSDを採用。

コーナリング時、外側の駆動輪により多く駆動力を配分するトルク感応型ヘリカルLSD(リミテッドスリップデフ)を採用。コーナーの立ち上がりで、より着実な加速を実現し、連続したワインディングなどでスポーティな走りのよろこびを高める。トルク感応型ヘリカルLSDは、作動レスポンスに優れ、ドライバーの意志に忠実な加速フィールを実現するだけでなく、車両をコーナーの内向きに巻き込む力を発生させ、アンダーステアを低減する。

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