J-GP2 2018 | JRR 総集編

シーズンを通して強さを発揮した岩戸が初のチャンピオンに輝く

2018年シーズンのJ-GP2クラスは、開幕からHonda勢が速さを発揮した。ツインリンクもてぎで開催された開幕戦では、予選でHonda勢がフロントローを独占。昨年のチャンピオンで今季からJSB1000クラスにステップアップした水野涼の後を継いだ名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)がポールポジション、岩戸亮介(Team 髙武 RSC)が2番手、関口太郎(Team TARO PLUSONE)は3番手からレースに挑んだ。レースは、13番グリッドから挑んだもののの、順調にポジションを上げて折り返し地点でトップに浮上した作本輝介(Team 髙武 RSC)がそのまま逃げきり優勝。3位に岩戸が入った。

J-GP2クラスにとって今季2戦目となった第4戦スポーツランドSUGOでは、予選でトップタイムを記録した岩戸が、レースでもその速さをいかんなく発揮。オープニングラップで2番手に2秒854もの差をつけると、4周目にはアドバンテージをさらに拡大して独走態勢を築いた。その後、赤旗により再スタートとなるも、再び速さを発揮した岩戸が危なげない走りで今季初優勝。関口が2位、名越が3位に入った。

2レースで開催された第5戦筑波サーキットでは、岩戸と関口による若手対ベテランの一騎打ちが展開。まずはレース1で岩戸が勝利を挙げて前戦からの連勝を果たすも、続くレース2では、岩戸による3連勝を阻止するべく関口が立ちはだかった。レース中盤までは岩戸が常にトップグループを走行していたが、16ラップ目でついに関口が岩戸を捉えてトップに浮上。最終ラップで岩戸に差を縮められながらも、そのまま逃げきって今季初勝利を挙げた。レース後、「若いライダーは連勝させると調子に乗るから、阻止できてよかった」と語った関口。ベテランとしての意地を見せた。

J-GP2

約2カ月のインターバルを挟んで開催された第7戦オートポリスの予選では、岩戸がポールポジションを獲得。翌日レース前のウォームアップ走行では関口がトップタイムを記録し、今回もこの2人によるトップ争いが予想された。そして迎えた決勝レース、スタートダッシュを決めた岩戸はホールショットを奪い早々と逃げきり体制に入るも、関口はその背後に張りつき、約2秒あったタイム差を5ラップ目には0.948へと縮めながら岩戸を追いかける。そこに名越、作本も加わり、最終ラップまで4台による接戦が展開されたが、最終的に0.048秒差でトップでチェッカーを通過した岩戸が今季3勝目を挙げた。

雨により決勝レースが中止となった第8戦岡山国際サーキットでは、予選で岩戸が4戦連続のポールポジションを獲得。ハーフポイントが適用され、2位の関口に16.5ポイント差をつけ、ランキングトップのまま最終戦へと臨んだ。

最終戦の舞台はHondaのホーム・鈴鹿サーキット。予選では、2015年以来破られていなかったコースレコードを更新した岩戸がポールポジションを獲得。決勝日当日のウォームアップランでも2番手タイムを記録していい仕上がりをアピールする。レースを制したのは、ウォームアップランでトップタイムを記録し、好調さを見せつけていた名越。今季初優勝となった。岩戸はここでもシーズンを通してのライバル、関口と3番手をめぐってし烈なバトルを繰り広げ、最終的に4位でフィニッシュ。関口が5位に終わったことで、晴れてJ-GP2クラスで初となる栄冠に輝いた。

- POINTS -

順位 ライダー マシン 総合
1岩戸亮介Honda150.5
2関口太郎Honda132
3名越哲平Honda111
4作本輝介Honda105
5岩崎哲朗カワサキ103.5
6三原壮紫Honda100
7榎戸育寛Honda84
8伊達悠太Honda80.5
10徳留真紀Honda69.5
13中村修一郎Honda61
17大木崇行Honda35.5

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