round 9

June 22 2012, QUALIFYING Iowa Corn Indy 250 第9戦 アイオワ
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初の予選レースを制したダリオ・フランキッティが今季2度目のポールポジションを獲得
佐藤琢磨はマシンセッティングに苦しみ予選24番手

2012年6月22日(金)・予選  会場:アイオワ・スピードウェイ  天候:晴れ  気温:28〜29℃

IZODインディカー・シリーズは今週末から2012年シーズンの後半戦へと突入します。その最初のレースとなる第9戦アイオワでは、全く新しい試みとしてスターティング・グリッドを決定するために予選レースが導入されました。

1台のマシンがコースを占有し、全力でタイムアタックを行うインディカー伝統の予選も非常に見応えあるものですが、スプリントレースによってグリッドを決定するのも大変エキサイティングなものでした。ロードコースでの3段階の予選がファンに人気を博しているため、オーバルコースの予選にも似たものを応用しようと考え出され、今回初めて導入されたアイデアですが、ファンにもドライバーたちにも好評でした。

見事な晴天に恵まれた予選日、全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイには金曜日だというのに多くのファンが集まり、彼らの前で3つの予選レースが開催されました。そして、明日のレースをポールポジションからスタートすることになったのは、プラクティスタイムでトップ8に入ったドライバーたちによる30周のレースで勝利を収めたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)でした。ポールスタートだったマルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)をアウトから豪快にパスしての見事な1位でした。今シーズン2度目、キャリア28度目のポールポジションは、アイオワでは初めての獲得となりました。

明日のレースをフロントロー外側からスタートするのは、アンドレッティを15周目にパスして2位フィニッシュを果たしたエリオ・カストロネベス(Team Penske)になりました。9番手以下のグリッドは、プラクティス2回目のベストタイムによる順位の奇数と偶数の組に分かれて行われた予選レースで決定しました。先に行われた偶数組のレースで1位を獲得したのはグレアム・レイホール(Chip Ganassi Racing)。彼は明日のレースを10番手からスタートします。奇数組のトップはトニー・カナーン(KV Racing Technology)でした。

昨年のアイオワでインディカーでの初ポールポジションを獲得した佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、事前テストを行わなかったために厳しい戦いを余儀なくされています。プラクティス1でセッティングを開始し、予選レースのグループを決定する大事なプラクティス2ではさらにマシンを煮詰める計画でしたが、セッティングに不具合があったためにデータ収集も計画通りに進んでいません。予選レースでの佐藤はさらなるデータ収集に努めたこともあり、8番手スタートで8位フィニッシュ。明日のレースには24番グリッドから出場することになりました。

決勝は暑さを避けて、夜の9時にスタートが切られます。既に気温が下がり始め、今日のプラクティスとはコンディションも大きく異なるものとなるでしょう。そして、レースが進むにつれてコンディションはさらに変化するはずです。コンディションの変化に合わせてマシン調整を行い、ハイスピードの接近戦を制するのはだれか。レースはバンクの急なアイオワ・スピードウェイならではの激しいバトルとなるでしょう。

コメント

ダリオ・フランキッティ(ポールポジション)「予選のトップ8に食い込むのが大変でした。タイムを出そうというタイミングでトラフィックにひっかかってしまったからです。残り2分でタイヤを交換し、何とか2番手のタイムを出すことができました。予選レースではアウト側からマルコ・アンドレッティをパスしました。2番目の予選レースでアウトからオーバーテイクしているドライバーがいて、アウトにもラバーが乗っていると確認できていました。初めての試みとなったレース方式の予選は気に入りました。私たちがレースを行うすべてのオーバルコースに適しているかどうかは分かりませんが、シングルカー予選よりも見ていてエキサイティングでしょう? 今晩サーキットに集まってくれたファンは大いに喜んでくれたと思います」

佐藤琢磨(24番手)「簡単な一日とはいかず、実際には非常に難しい一日となっていました。私たちとしては、マシンのセッティングで大きな進歩を遂げることができました。しかし、もっとスピードアップを果たす必要があります。明日のレースに向け、さらにマシンを進歩させるのは簡単ではありませんが、必ずやマシンを向上させます。今晩、すべてのデータを集め、明日のための準備を行います。予選で短距離ながらレースを行えたことは、マシンを理解する上でよかったと考えています」

ロジャー・グリフィス│HPDテクニカル・ディレクター「プラクティスを見ていた時には、インディ500と同じようにHondaにとって厳しい予選になりそうな雰囲気を感じていました。しかし、ダリオ・フランキッティが2番目に速いタイムを出して予選トップ8に進み、予選レースではポールスタートだったマシンをパスして勝利しました。すばらしい戦いぶり、見事なオーバーテイクでした。Hondaエンジンはこれで4戦連続のポールポジション獲得です。予選をレース方式で行うのは、今回が全く初めてのことでした。3レースの中には、あまり順位変動のないものもありましたが、この方式がアイオワのコースにはフィットしていると感じました。決勝レースがどのようなものになるのかが、今日の予選レースではある程度見えました。ドライバーたちも戦い方のイメージを持つことができたと思います」

予選リザルト

順位 No. ドライバー チーム エンジン ヒートレース結果
110ダリオ・フランキッティChip Ganassi RacingHondaヒート3 1位
23H.カストロネベスTeam Penskeシボレーヒート3 2位
326M.アンドレッティAndretti Autosportシボレーヒート3 3位
427J.ヒンチクリフAndretti Autosportシボレーヒート3 4位
52R.ブリスコーTeam Penskeシボレーヒート3 5位
612W.パワーTeam Penskeシボレーヒート3 6位
728R.ハンターレイAndretti Autosportシボレーヒート3 7位
89スコット・ディクソンChip Ganassi RacingHondaヒート3 8位
911T.カナーンKV Racing Technologyシボレーヒート2 1位
1038グレアム・レイホールChip Ganassi RacingHondaヒート1 1位
1198アレックス・タグリアーニBryan Herta AutosportHondaヒート2 2位
12 67ジョセフ・ニューガーデンSarah Fisher Hartman RacingHondaヒート1 2位
15 18ジャスティン・ウィルソンDale Coyne RacingHondaヒート2 4位
1783チャーリー・キンボールChip Ganassi RacingHondaヒート2 5位
20 14マイク・コンウェイA.J. Foyt EnterprisesHondaヒート1 6位
21 19ジェームズ・ジェイクスDale Coyne RacingHondaヒート2 7位
24 15佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingHondaヒート1 8位
25 77シモン・パジェノー Schmidt Hamilton MotorsportsHondaヒート2 9位