round 5

May 27 2012, RACE 2012 Indianapolis 500 第5戦 インディアナポリス
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ダリオ・フランキッティがインディ500での3勝目となる優勝
第96回インディ500でHonda インディV6ターボエンジンが初勝利を飾る
スコット・ディクソンも2位に入り、伝統のレースでHondaが1-2フィニッシュを達成
佐藤琢磨は優勝まであと一歩の最終ラップでアクシデントを喫し、17位

2012年5月27日(日)・決勝 会場:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(全長2.5マイル)
天候:快晴 気温:31〜32.5℃

今年で第96回目の開催を迎えたインディアナポリス500マイルレースは、真夏のような暑さの中で戦われました。今年のインディカー・シリーズから自動車メーカー3社がエンジン供給を開始して、競い合っていますが、インディアナポリス・モーター・スピードウェイでの伝統のレースも、2005年以来初めて、複数のエンジンブランドが競い合うものとなりました。

  • ダリオ・フランキッティダリオ・フランキッティ
  • ダリオ・フランキッティダリオ・フランキッティ
  • ダリオ・フランキッティダリオ・フランキッティ
  • ダリオ・フランキッティダリオ・フランキッティ
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨

そして、そのレースで勝利を飾ったのは、Honda V6ターボエンジン搭載のダラーラDW12に乗るダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)でした。レース終盤は8台以上によるすさまじいドッグファイトとなり、そのバトルを戦い抜いてトップで最終ラップに入ったのがフランキッティでした。その彼に最後のアタックを仕掛けたのは、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)。2台は接触ギリギリの状態で並んだままターン1へと飛び込み、満員の大観衆が沸き上がりました。その直後、イン側にいた佐藤がスピンし、クラッシュ。レースにはイエローフラッグが出され、そのままチェッカーフラッグとなりました。

優勝を手にしたのは、2007年と2010年にインディ500での優勝経験を持つスコットランド出身ドライバー、フランキッティでした。レース序盤のピットストップで追突され、29位まで順位を落としながら、見事な追い上げを見せてトップグループへと到達し、多くのマシンによるし烈な戦いを制しました。

2位はフランキッティのチームメート、スコット・ディクソンで、Chip Ganassi Racingの1-2フィニッシュでした。今年デビューしたHonda V6ターボエンジンは、初勝利をインディ500で飾ることとなりました。

 

コメント

ダリオ・フランキッティ(優勝)「すばらしいレースになりました。本当にすごいレースでした。このレースを昨年度ウイナーの故ダン・ウェルドンも誇りに思ってくれることでしょう。佐藤琢磨との最後のバトルでは、まず私がラインを開け、彼が来るのが見えました。私はまた元のラインに戻って、そのあとにはラインをアウト側へと開けましたが、その時に彼は私のイン側でグリップを失いました。私はアクセルを踏み続け、勝つことができました。80年代終盤のエマーソン・フィッティバルディとアル・アンサーJr.のレース終盤の戦いが思い出されました。ジョニー・ラザフォードらと同じ3勝ドライバーの一員となれたことを光栄に思います。Hondaエンジンは予選までは苦戦しましたが、ファイナルプラクティスの日に好感触が得られました。レース用のエンジンで大きな性能アップを果たしてくれたのです。決勝でのマシンは最高の仕上がりで、トラフィックの中でも確かな速さがありました。後方グリッドからのスタートで、ピットでスピンまでしたというのに優勝できたなんて、信じられません」

佐藤琢磨(17位)「本当に残念です。ダリオ・フランキッティのスリップストリームに入ってホワイトフラッグを見ました。ドラフティングから抜け出して彼のインに入ったときには勝利を確信しました。相手をオーバーテイクできる状態に追い込むことができていましたから。彼とはサイド・バイ・サイドの状態でターン1に入っていきましたが、ダリオがどんどんかぶせてきました。こちらはもう白線に乗って、芝生に出るギリギリまで行っていて、そこでスピンしてしまいました。半車身、いや、タイヤ1本分スペースをくれていたら、ターン1を並んだまま走り抜けることができていたでしょう。そのままターン2を回って、ターン3、ターン4と、もっとすごいフィニッシュになっていたと思います。今回はこのような結果になりましたが、思う存分に戦えるマシンを作り上げてくれたチーム、的確な作戦を採用し、ミスのないピット・ストップを繰り返してくれたクルーたちには感謝の気持ちでいっぱいですし、達成感もあります」

マーク・サワーズ | HPD ジェネラル・マネジャー「開幕戦から4レース勝てずにきていましたが、表彰台には上れていたように、私たちとライバルとは接戦を演じていました。実力は拮抗していたと思います。こうして今日、エンジン競争が再開されたインディカー・シリーズにおいて、Honda V6エンジンが初めての勝利を飾れたことを大変うれしく思います。多くのHondaチームが高い戦闘力を発揮してくれたおかげです。Chip Ganassi Racing、Rahal Letterman Lanigan Racing、Dale Coyne Racingが最後までトップグループで激闘していました。彼らの活躍ぶりを讃えたいと思います。私たちはこれからも開発を続け、戦闘力アップを目指していきます」

決勝

順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム/差
150ダリオ・フランキッティChip Ganassi RacingHonda02:58:51.2532
29スコット・ディクソンChip Ganassi RacingHonda+0.0295
311T.カナーンKV Racing Technologyシボレー +0.0677
422O.セルビアPanther DRR Racingシボレー +2.9166
52R.ブリスコーTeam Penskeシボレー +3.6721
627J.ヒンチクリフAndretti Autosportシボレー +4.0962
718ジャスティン・ウィルソンDale Coyne RacingHonda +4.2430
883チャーリー・キンボールChip Ganassi RacingHonda +4.6056
999タウンゼント・ベルSchmidt Hamilton RacingHonda +5.6168
103H.カストロネベスTeam Penskeシボレー +7.6352
118R.バリチェロKV Racing Technologyシボレー +7.9240
1298アレックス・タグリアーニBryan Herta AutosportHonda +8.2543
1338グレアム・レイホールChip Ganassi RacingHonda +8.7539
144J.R.ヒルデブランドPanther Racingシボレー +11.3423
1519ジェームズ・ジェイクスDale Coyne RacingHonda +13.4494
1677シモン・パジェノーSchmidt/Hamilton MotorsportsHonda +14.1382
1715佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingHonda-
185E.J.ヴィソKV Racing Technologyシボレー-
1930ミシェル・ジョルダインRahal Letterman LaniganHonda-
207S.ブルデーDragon Racingシボレー-
2120E.カーペンターEd Carpenter Racingシボレー-
226K.レッグDragon Racingシボレー-
2325A.ベアトリスAndretti Autosportシボレー-
2426M.アンドレッティAndretti Autosportシボレー-
2567ジョセフ・ニューガーデンSarah Fisher Hartman RacingHonda-
2617S.サーベドラAndretti Autosportシボレー-
2728R.ハンターレイAndretti Autosportシボレー-
2812W.パワーTeam Penskeシボレー-
2914マイク・コンウェイA.J. Foyt RacingHonda-
3039ブライアン・クラウソンSarah Fisher HartmanHonda-
3141ウェイド・カニンガムA.J. Foyt RacingHonda-
3264J.アレジFan Force Unitedロータス-
3378S.デ・シルベストロHVM Racingロータス-

ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー チーム 総合ポイント
1W.パワーTeam Penske200
2H.カストロネベスTeam Penske164
3J.ヒンチクリフAndretti Autosport164
4スコット・ディクソンChip Ganassi Racing153
5R.ハンターレイAndretti Autosport143
6ダリオ・フランキッティChip Ganassi Racing136
7シモン・パジェノーSchmidt/Hamilton Motorsports136
8R.ブリスコーTeam Penske128
9T.カナーンKV Racing Technology113
10J.R.ヒルデブランドPanther Racing103
11R.バリチェロKV Racing Technology102
12佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan Racing100
13O.セルビアPanther DRR Racing99
14グレアム・レイホールChip Ganassi Racing97
15チャーリー・キンボールChip Ganassi Racing96
16ジャスティン・ウィルソンDale Coyne Racing94
17E.J.ヴィソKV Racing Technology94
18M.アンドレッティAndretti Autosport86
19ジェームズ・ジェイクスDale Coyne Racing77
20マイク・コンウェイA.J. Foyt Enterprises75
21S.ブルデーDragon Racing74
22ジョセフ・ニューガーデンSarah Fisher Hartman Racing72
23E.カーペンターEd Carpenter Racing67
24K.レッグDragon Racing61
25S.デ・シルベストロHVM Racing61
26アレックス・タグリアーニBryan Herta Autosport59
27A.ベアトリスAndretti Autosport28
28タウンゼント・ベルSchmidt Hamilton Racing26
29ミシェル・ジョルダインRahal Letterman Lanigan16
30S.サーベドラAndretti Autosport14
31ブライアン・クラウソンSarah Fisher Hartman13
32ウェイド・カニンガムA.J. Foyt Racing13
33J.アレジFan Force United13