モータースポーツ > トライアル世界選手権 > 2012総集編
2012年のトライアル世界選手権は、トニー・ボウ(Repsol Montesa Honda)が全13戦で11勝を挙げる圧倒的な強さをみせて、6連覇を果たすとともに、グランプリ50勝となる節目の記録を達成。チームメートの藤波貴久は、シーズン通して5度にわたって表彰台に上り、今年もHonda勢が世界最高峰の舞台をリードしました。
07年から5年連続でワールドチャンピオンを獲得しているボウは、開幕戦フランス大会2日目に早くも今シーズンの初勝利を挙げて、ランキングトップに立ちます。第2戦オーストラリア大会1日目でも、ボウは危なげなく勝利し、前戦からの2連勝。2日目もボウは安定したライディングでダブルウインを達成するとともに、藤波が2ラップともに好スコアをマークして3位表彰台に登壇し、Repsol Montesa Hondaの2人のライダーが表彰台にそろい踏みとなりました。
続く第3戦日本大会でもボウはダブルウイン。ホーム大会となった藤波は、2日目に3位に入り、2年連続で日本大会の表彰台を獲得しました。
ここまで開幕戦2日目から5連勝と絶好調のボウは、第4戦スペイン大会でもダブルウインを果たして連勝を7に伸ばしました。ボウは1日目にクラッシュを喫し、左すねなどを負傷していましたが、そんな不安を少しも感じさせない堂々としたライディングをみせました。
第5戦アンドラ大会の1日目もボウは優勝。残り2大会を残してランキング2位に40点の大差をつけて、早くも年間タイトルに王手をかけます。
第6戦イタリア大会は1戦のみが開催され、ボウは1ラップ目を2番手で折り返すと、2ラップ目にトップを逆転して優勝。この時点でボウの6年連続のチャンピオンが決定しました。さらに、藤波が2位に入り、Repsol Montesa Hondaが1-2フィニッシュで、ボウのタイトル獲得に花を添えました。
最終戦イギリス大会でも難なくダブルウインをしたボウは、今季の勝利数を11に伸ばすとともに、グランプリ通算50勝目を飾りました。藤波は最終戦1日目に2位に入り、Repsol Montesa Hondaの2人が、今季2度目の1-2フィニッシュを達成して、シーズンを締めくくりました。
ライダー
順位 | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | ||||||
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D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | D1 | D2 | |||||
1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 250 | 17 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 13 | 20 | 20 | 20 |
2 | A.ラガ | ガスガス | 187 | 20 | 11 | 17 | 13 | 10 | 11 | 15 | 17 | 13 | 15 | 13 | 15 | 17 |
3 | J.ファハルド | ベータ | 186 | 13 | 17 | 11 | 17 | 17 | 13 | 13 | 15 | 17 | 17 | 10 | 13 | 13 |
4 | A.カベスタニー | シェルコ | 181 | 15 | 15 | 15 | 11 | 15 | 17 | 17 | 9 | 11 | 20 | 15 | 10 | 11 |
5 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 174 | 11 | 13 | 13 | 15 | 13 | 15 | 11 | 13 | 15 | 11 | 17 | 17 | 10 |
6 | J.ダビル | ベータ | 135 | 10 | 10 | 9 | 10 | 11 | 7 | 10 | 11 | 10 | 10 | 11 | 11 | 15 |
16 | 小川友幸 | Honda | 16 | 7 | 9 |
チーム名 | ゼッケン | ライダー | 年齢 | 国籍 | 2012年の戦績 |
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レプソル・モンテッサ・ホンダ (Repsol Montesa Honda) |
1 | トニー・ボウ (Toni Bou) |
25 | スペイン | チャンピオン |
3 | 藤波 貴久 (Takahisa Fujinami) |
32 | 日本・三重県 | 5位 |