round 2

May 26/27 2012 FIM Trial World Championship Australia 第2戦 オーストラリア
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SCHEDULE

  • レース情報
  • 決勝

トニー・ボウ、初めてのオーストラリアでダブルウイン

2012年5月26日(土)、27日(日)・決勝  会場:マウント・タレンガワー  天候:土曜日・小雨/日曜日・晴れ
温度:土曜日・10℃/日曜日・15℃  観客:土曜日・5000人/日曜日・4000人

オーストラリアで開催されるFIMトライアル世界選手権は、今回が初めてとなります。トニー・ボウ(Repsol Montesa Honda)はここで2連勝。パーフェクトな試合内容を誇るとともに、ランキング争いでもライバルに確実な差をつけることになりました。ランキングトップのボウと、2位のアダム・ラガ(ガスガス)のポイント差は16点。序盤からこのリードは圧倒的といえます。ボウのチームメート藤波貴久は、2日目の日曜日に表彰台に上りました。土曜日には電気系に若干の不具合が出たこともあり、アルベルト・カベスタニー(シェルコ)と同点となり、クリーン数の差で表彰台を逃してしまいました。

  • トニー・ボウ(中央)、藤波貴久(右)トニー・ボウ(中央)、藤波貴久(右)
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • 藤波貴久(左)、トニー・ボウ(右)藤波貴久(左)、トニー・ボウ(右)
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久

初めてのオーストラリアGPの会場に選ばれたのはビクトリア州マウント・タレンガワー。花崗岩の岩肌を横断するように設営されたコースは、世界のトップライダーにも好評でした。セクションは難しいものでしたが、走破不可能なものではありませんでした。集まったギャラリーは情熱的で、気温はやや低かったものの、会場は熱気にあふれていました。ボウと藤波、2人のRepsol Montesa Hondaライダーも、今回のGPについては好印象。来年以降の開催への期待に興奮冷めやらぬ様子でした。

霧雨、そして小雨。少し肌寒い土曜日の大会が始まりました。岩は大変滑りやすくなっていましたが、それがボウの勝利に影響を与えることはありませんでした。試合の半分、1ラップ目が終わったところでボウの減点は17点。2位のラガに16点差で、すでに明確なリードをとっていました。土曜日の勝利は、ボウに大きな自信を与え、これが日曜日の快勝につながります。

一転、乾いたコンディションとなった日曜日。ボウは、ジェロニ・ファハルド(ベータ)を相手に勝利へと突き進みました。ファハルドとの点差は9点。もうすっかり見慣れた、ボウの優勝パターンです。

一方藤波は、この週末は順調とは言いきれない面がありました。土曜日、藤波はいい走りを見せていましたが、電気系のトラブルが、彼の調子を崩してしまいました。1ラップ目はボウに続く2位につけていましたが、2ラップ目に多くの減点を重ねてしまいカベスタニーと同点の4位となってしまいました。カベスタニーは藤波にクリーン数の差で勝ったことで、最後の表彰台を獲得できました。

2日目の藤波は、土曜日よりいいコンディションで試合を進められました。2ラップともに安定した好スコアをマークして3位表彰台を獲得。前日の悪夢を取り払うことができました。

Repsol Montesa Hondaの2人のライダーは、オーストラリアでの2日間を終え、日本行きの荷物をまとめています。オーストラリアの1週間後には日本GP。開幕から3戦連続となる2日間制のグランプリです。藤波にとっては、1年に1度の母国でのグランプリ。チームメートのボウ、そしてランキング争いのライバルとなる他のスペイン勢との差を一気に詰めて逆転するべく、多くの成果を期待しているのはもちろんですが、母国のファンにすばらしい走りを披露する意気込みです。

コメント

トニー・ボウ(優勝/優勝)「とてもすばらしい週末になりました。もちろん2日間にわたって勝利を得たのがいい結果でしたが、それに加えてラガが日曜日に4位となりました。これで私のチャンピオンシップのリードは、より大きなものになりました。そしてまた、この週末のライディングが完ぺきであったことも、私の満足の一端です。さらに、今回のグランプリが、たいへんにすばらしいものであったことも、ぜひ覚えておきたいと思います。土曜日は、雨が降ったせいで滑りやすくて大変難しいものでした。日曜日は少し楽になりましたが、それでもすばらしいセクションであることに変わりはなかった。オーストラリアのすばらしいトライアルファンに、感謝したいと思っています。情熱的なファンに見守られて勝利を得て、とてもいいグランプリでした」

藤波貴久(4位/3位)「土曜日、いいライディングで試合を始められている実感がありました。1ラップ目でボウに続いて2位につけていましたから、結果的にも悪くないものだと思います。2ラップ目も同じような感覚で試合を進めたのですが、エンジンに小さなトラブルが出てしまいました。これでライディングが狂ってしまいました。土曜日の表彰台は確実だと思っていたので、大変残念な結果になってしまいました。日曜日は再びよいライディングで試合を始めることができました。ですが、2ラップ目に電気系のセッティングを少し変更して、これが結果的によくない方向に作用してしまったようです。それでも表彰台を獲得できて、まず満足な結果を得ることができました。今回のオーストラリアGPは、自分にとっても初めてのオーストラリア体験となりましたが、とてもいい経験をさせてもらったと思っています。セクションもすばらしかったです。次は母国である日本でのグランプリです。とても楽しみにしています」

決勝

1日目

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 17 7 24 20
2 2 A.ラガ ガスガス 35 19 54 13
3 4 A.カベスタニー シェルコ 41 24 65 13
4 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 32 33 65 11
5 5 J.ファハルド ベータ 46 33 79 6
6 14 D.オリベラス オッサ 59 46 105 4

2日目

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 3 7 10 25
2 5 J.ファハルド ベータ 5 14 19 21
3 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 14 17 31 13
4 2 A.ラガ ガスガス 30 3 33 17
5 4 A.カベスタニー シェルコ 27 8 35 18
6 8 J.ダビル ベータ 32 13 45 15

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 77
2 A.ラガ ガスガス 61
3 J.ファハルド ベータ 58
4 A.カベスタニー シェルコ 56
5 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 52
6 J.ダビル ベータ 39