終盤猛追の増田が力強い走りで総合2位
福留は総合7位でシーズンを終えた

2009年の全日本モトクロス選手権は、記念すべき20回目の全日本開催となるHSR九州で幕を開けた。昨年、総合3位に入る活躍を見せた増田一将は、開幕戦を総合3位でフィニッシュすると、続く第2戦近畿大会で4位/2位、第3戦地元関東大会で3位/2位。3戦目終了時点で、トップと1ポイント差の総合2位につける上々の立ち上がりとなった。

しかし、第4戦中国大会は予選から調子が上がらず7位/4位。第5戦SUGO大会も4位/4位と2戦続けて表彰台圏外。続く第6戦北海道大会では、ヒート1で3位表彰台を獲得したものの、総合ランキング4位に転落してしまう。

2カ月の夏休みを挟んで迎えた第8戦近畿大会、1周目を7番手でクリアした増田は、ここから調子を上げ激しい追い上げを展開。他を圧倒する走りで7周目にトップに立つと、そのままフィニッシュ。本大会で今季初勝利を挙げた。勢いに乗った増田は、ヒート2も制し、パーフェクトウインを達成。このヒートでは、福留善秀も2位に入り、Honda勢にとって好成績の1-2フィニッシュとなった。このレースの結果を経て、増田は総合ランキングでトップに位置する成田亮(ヤマハ)に再び1ポイント差まで詰め寄った。続く第9戦中国大会は3位/3位。トップの成田との差は8ポイントに開いたものの、タイトル獲得の可能性を持ち最終戦に挑んだ。

しかし、最終戦のヒート1は1位の成田と2.8秒差の3位。わずかな可能性にかけ、第2ヒートに挑んだものの、ラスト1周で痛恨のエンストを喫してしまい、このヒートは4位でフィニッシュ。この結果、惜しくも総合1位にはあと一歩届かなかったものの、自身IA1最高位となる総合2位という結果を残した。福留は最終戦を7位/6位でフィニッシュし、総合7位でシーズンを終えた。