シーズン2勝を挙げた増田が3位に入る
序盤のケガに苦しんだ熱田は9位でシーズンを終えた
今季の全日本モトクロス選手権のIA1クラスには、TEAM HRCからは2006年チャンピオンの熱田孝高と、昨年ランキング4位の増田一将の2人が参戦。しかし、開幕戦でいきなりの波乱が起きる。王座奪還を目指す熱田がヒート1で転倒して指を骨折、長期離脱を余儀なくされた。一方の増田も、第2戦のヒート1で2位を獲得したものの、その後はケガやアクシデントに苦しみ、厳しい戦いが続いた。第5戦から熱田が復帰したが、ケガの影響もあり調子は上がらず。第6戦まで、TEAM HRCは優勝に届かない厳しいレースが続いた。
夏休み前の最後のレースとなった第7戦。トップを走る小島庸平(スズキ)の後をぴったりと追走した増田は、13周目でトップに立つと攻めの走りでそのまま一気に念願のシーズン初優勝を果たした。増田はヒート2でも2位に入り、このレースで総合優勝。また、ヒート2ではHondaがサポートするTeam BAS with ITOMOから参戦の福留善秀が初優勝を飾った。
1カ月半の夏休みを挟んで再開された第8戦でもHonda勢が活躍。ヒート1では、中盤で増田がトップに立つと、そのまま後続を引き離し優勝。ヒート2ではケガに苦しめられた熱田が、悲願のシーズン初勝利を挙げ、TEAM HRCが両ヒートを制した。熱田は続く第9戦でも好調を維持し2位/1位を獲得。今シーズン初となる総合優勝を果たして、復活をアピールした。年間ランキングでは、増田が3位と健闘。開幕戦で負ったケガに苦しめられた熱田は9位となった。
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熱田孝高
増田一将
