序盤から圧倒的な強さを見せた平田が7勝を挙げるも
ケガを負い、惜しくもシーズン2位に終わる
今年の全日本モトクロス選手権IA2クラスには、昨年終盤の負傷欠場がひびいて惜しくも年間2位でシーズンを終えた平田優が再びチャレンジ。念願の初タイトルを狙う平田は、開幕戦を3位/4位で終えて総合2位を獲得。続く第2戦では、両ヒートともにスタートから飛び出し、独走を続けゴール。Hondaのホームコースである埼玉県・オフロードヴィレッジで見事にパーフェクト・ウインを達成した。その後も安定した強さを見せ、ここから第6戦までのすべてのレースで表彰台に上る。続く第7戦を再びパーフェクト・ウインで勝利すると、この時点で、2位の勝谷武史(カワサキ)に57ポイント差をつけ、シーズンチャンピオンの座に大きく近づいた。
しかし、ここまで圧倒的な強さを見せ続けていた平田を再び悪夢が襲う。第8戦の前に行われた練習走行で負傷しレースを欠場。続く第9戦から復帰したもののケガの影響から調子が上がらず、ランキングトップの座を勝谷に明け渡してしまった。
最終戦、首位の勝谷を13ポイント差で追いかける平田は、逆転優勝をかけて6番手から決勝に挑んだ。スタート後、着実に順位を上げトップの勝谷に迫ったが、6周目でまさかの転倒。なんとか5位でフィニッシュしたものの、両者の差はさらに広がってしまった。平田は、第2ヒートでも再び転倒し今季最終レースを12位という不本意な結果で終えた。年間2位の座は守り抜いたものの、ケガをするまで好調を維持していただけに悔しいシーズンとなった。
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平田優
