被覆資材
種類と張り方

マルチ・不織布の使い方やトンネルの張り方

被覆資材の種類と特徴

目的にあった被覆資材を使いましょう。

マルチ

マルチとは、土の表面を覆う藁やポリフィルムのこと。畝の表面をマルチで覆ってやると、土壌の無駄な乾燥を防いだり、地温が上がって野菜の成長を促すことができます。さらに、降雨や水やりの時に泥がはねて野菜に付着することを防いだり、畝に生える雑草を予防する効果もあります。
マルチには、数種類があり、またそれぞれシートタイプ、ロールタイプがあるので、畑の広さや用途に応じて選びましょう。 なお、藁は、ホームセンターや園芸店などで市販されていますが、ポリフィルムのほうが汎用性が高く、入手もしやすい利点があります。
マルチの種類
黒マルチ
季節を問わず使用でき、汎用性が高い。雑草予防の効果が高い。
白(透明)マルチ
地温を高める効果にすぐれ、乾燥も防ぐ。雑草は生えやすい。
銀線入りマルチ
地温を高め、乾燥を予防する。銀線には、アブラムシの忌避効果がある。
穴あきマルチ
黒や白(透明)があり、穴の間隔も様々。この穴に、野菜の苗を植えたり、タネをまいて使用する。野菜の種類によって使い分ける。

不織布(べたがけシート)

繊維を織らずに絡めて布状にしたものが不織布で、べたがけシートとも呼ばれています。温度と湿度を保つ効果があるので、乾燥期、タネをまいた畝を覆っておくと、発芽や成長が揃います。透水性があるので、不織布を張った上から、水やりもできます。

寒冷紗

メッシュ状に織られた布を寒冷紗といいます。また、畝の上に支柱をアーチ状に渡し、その上から寒冷紗で覆ったものをトンネルと呼んでいます。畝をトンネルで覆うと、ある程度の暑さや寒さ、強光線、雨風、害虫などから、野菜を守ることができます。
寒冷紗の種類
黒、白、銀線入りなどがあるほか、メッシュの目の細かさによって遮光率が変わる。目的に合った色、遮光率の寒冷紗を選ぶ。
寒冷紗の種類
黒、白、銀線入りなどがあるほか、メッシュの目の細かさによって遮光率が変わる。目的に合った色、遮光率の寒冷紗を選ぶ。

被覆資材の張り方

正しく張って、しっかり固定しましょう。

マルチや不織布を張る

1. 畝とマルチの中心線を合わせて畝の上に置き、端に土をかけて固定する。
2. 畝の反対側までマルチを広げ、1と同様に端に土をかけて固定する。
3. 表面に皺が寄らないようにマルチを伸ばしながら、畝の両サイドにも土をかけて固定する。

寒冷紗を使う

1. 畝のサイドにトンネル用支柱をさして曲げ、反対側にもさす。
2. 支柱の上から寒冷紗をかけて、両側をひっぱるようにして位置決めする。
3. 寒冷紗の端を結び、U字ピンを土にさして固定する。両サイドは土をかけて固定する。
4. 寒冷紗をかけた上からさらに支柱をさして、風などで飛ばないように固定する。