NSX press 2003 vol.30
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あまりの素晴らしさにNSX-Rでレースをしたくなったんだ。 イメージ図
マルクス・オエストライヒ氏写真 ニュル24hを多々闘い終えた3人が、あらためてその楽しさを語る独占インタビュー
 
プロドライバー。マルクス・オエストライヒ
ただひとりのプロドライバーとしてこのチームに参加しましたが、何か問題はありませんでしたか?
「まるでありませんでしたよ。確かに僕のチームメイトはプロではなかったけれど、ノルドシュライフェを走った経験が豊富なドライバーばかりでしたから。これは非常に大切なことなんです。それに皆、ラップタイムも大したものでしたよ。レースでは何もかも順調で、戦略面でも上手く運んでいました。予選のアタックだけは僕が担当することになりました。このときはニュータイヤを履いて、普段より20リットルほど燃料を少なくして走ったんですけどね。いずれにしても、プロのドライバーが4人集まったからといって、今回の“スポルト・アウト・チーム”よりずっと速かったかといえば、そんなことはなかったと思います」
公道仕様のNSX-Rとレースカーに仕上げたNSX-Rとでは、大きく異なっている部分がありましたか?
「市販仕様のNSX-Rと今回僕たちがレースで走らせたクルマとでは、ほとんど差は感じられませんでした。もちろん、レースカーのほうが足回りは硬くしてありましたが、市販車との違いはほとんどありませんでした。最大の違いは、グリップ力の点でスリックタイヤを選んだことでしょう。スリックを履けば大抵のクルマはレスポンスが良くなりますし、機敏にもなります。この違いは大きいですよ」
NSX-Rのランプはいかがでしたか?
視界は充分でしたか?

「ノーマルのヘッドライトのほかに、ナイトセッションに備えてヘラーの補助ライトを付けましたが、本当に明るかったですよ。あまり明るすぎるものだから、僕たちが近づいていることに他のドライバーはすぐに気づいてくれた。これはとても大事なことなんです。おかげで、とてもファン・トゥ・ドライブな運転ができただけでなく、安全に走ることができました」
イメージ図
「遅いクルマとの混走のレースで、自分がものすごく速いクルマに乗っているのはとても大変なことなんです。抜くためにしょっちゅう走行ラインを変えますから、70%はバックミラーを見ていて、前を見ているのは30%だけなんてことにもなりかねませんからね。僕たちのクルマがいちばん速いというわけではなかったけれど、遅いクルマではなかった。だいたい僕たちは、速いほうから3番目くらいのグループで走っていました。だから全体としては速いほうで、おかげでずいぶん楽しみましたよ」
レースカーとして必要となる改良点はありませんでしたか?
「まるでありません。大抵はエンジンをもっとパワフルにしたいと思うものですが、今回は一度も調子が悪くなることもなく、スタートからフィニッシュまでずっと快調でした。NSX-Rを楽しみ尽くすために、レースに参加するのは実にいいアイデアですね。みなさんにもお薦めします」
for Raceトップページへ スポルト・アウト編集長。ホルスト・フォン・サウルマ スポルト・アウト編集員。ヨッヘン・ウベラー
 
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