NSX press 2003 vol.30
take pleasure! NSX top for race for driving for Style for friendship
NSXには夜の顔がある。カフェレーサーが似合う希有なスポーツカー」 鈴木亜久里写真
NSXは、まぎれもなく世界第一級の性能を持つリアルスポーツカーだ。
全日本GP選手権のベース車両として高いパフォーマンスを示したり
ドイツのニュル24hで活躍したように、リアルレーサーとして
高いパフォーマンスを持っている。
ワインディングを走るのにも楽しいし、高速道路を飛ばすのも気持ちがいい。
昼間見るNSXは、洗練されたスポーツの顔を持つ。
しかし、NSXの魅力はそれだけではない。
みなさんは、夜、NSXを持ち出して走らせてみたことはあるだろうか。
郊外に走りに行くためでもなく、もちろん環状高速を走りまくるためでもない。
都会の街を眺めながら流したり、お気に入りの店に出掛けたりするためだ。
たとえば、たった一杯のコーヒーを飲みに行くためだけにNSXを走らせる。
本物を知る大人が、カフェレーサーになりきれるこの国の希有なるスポーツカー。
ライフスタイルを演出する粋な道具として使う。
それがNSXを所有するもうひとつのよろこびではないだろうか。
鈴木亜久里イメージ図 鈴木亜久里
スポーツカーは生活に必要不可欠なものではない。
所有していなくても、何ら困ることはない。そんなクルマをなぜ所有するのか。
それはカッコいいからだよね。自分のライフスタイルをカッコよく演出する。
純粋な走り以外にスポーツカーを所有するよろこびはそれしかない。
大切なのは、スポーツカーありきのライフスタイルではなくて
はじめに自分のライフスタイルがあって、そのなかにスポーツカーがあるということ。
所有の仕方として、この順序が大切だと思う。

だから、かっこよくスポーツカーに乗るには、スポーツカーだけカッコよくてもだめ。
まず生活がカッコよくなければ。スポーツカーはあくまでもライフスタイルを演出する
道具であることを認識すればもっとカッコよく乗れると思う。
行く場所もそうだし、隣に乗せる相手もそう。流す場所も大切。
ライフスタイルへのこだわりがあると、カッコよくスポーツカーに乗れる人になる。

NSXは夜の華やいだ場所に似合う日本では希有なクルマ。
このクルマなら、一流の場所に行ってタキシードを着ていても似合う。
スポーティな服を着て乗り込み、カフェレーサーを気取るのもいい。
僕としても、NSXならカフェレーサーとして申し分ない。

夜、NSXで出かけるときは、着る服はもちろん、どの道を通るか
どの店に行ってどこに停めるかまでこだわりたい。
ドライビングポジションも、ワインディングを走るときは変えたいね。
そしてショーウィンドウに映るNSXと自分に酔う…。
思いっきりナルシストになって、ヒーローになりきる。それくらい陶酔できるクルマ。
最後に重要なポイント。NSXに乗って夜の街を流すなら
ゆっくりとしたヒール&トゥで交差点を曲がれるくらいの
ドライビングスキルを身につけていることは欠かせないだろうね。
take pleasure! NSX top for race for driving for Style for friendship
NSX Press30の目次へNSX Pressの目次へ